黄輪雑貨本店 新館

黄輪雑貨本店のブログページです。 小説や待受画像、他ドット絵を掲載しています。 よろしくです(*゚ー゚)ノ

    「あらすじ」紹介ページ

    双月千年世界 目次 / あらすじ

    • はじめてこのブログに来たので何から読んでいいかよく分かりません!」と言う方へ。
      当ブログ最大量の長編小説、「双月千年世界」へは、こちらのページから各目次へ飛ぶことができます。
      その他の小説については、一度トップページに戻ってから、右の方にある目次を選んで下さい。

    • 目次は連載順に表示されています。「何が何だか分からないけどとりあえず最初から読んでみたい!」と言う方は、
      一番上の「蒼天剣」から読んでいくことをおすすめします。

    • 久々に来たけどどんな話かすっかり忘れた!」と言う方、
      ざっくり説明聞いてから本編を読んでみたい……」と言う方のために、各部にあらすじを設けています。
      各部(『第1部』とか『第2部』とか)にあらすじへのリンクを張っているので、そこから見てみて下さい。


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    琥珀暁 目次

    双月千年世界 目次 / あらすじ

    絵師さん募集中!

    黄輪雑貨本店 総合目次 (あらすじもこちらにあります)

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    「琥珀暁」地図(作成中……)

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    「双月暦」の暦
    双月世界の魔力・魔術観について
    双月世界の種族と遺伝 補足1
    双月世界の戸籍

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    1話目から読みたい方はこちら



    琥珀暁・陥港伝
    1 2 3 4 5 6 7

    琥珀暁・古砦伝
    1 2 3 4 5 6

    琥珀暁・奔尉伝
    1 2 3 4 5 6 7 8

    琥珀暁・狐傑伝
    1 2 3 4 5 6 7

    琥珀暁・彼心伝
    1 2 3 4 5 6 7 8 9

    琥珀暁・南都伝
    1 2 3 4 5 6 7 8

    琥珀暁・練兵伝
    1 2 3 4 5 6 7

    琥珀暁・奪港伝
    1 2 3 4 5 6 7

    琥珀暁・北報伝
    1 2 3 4 5 6

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    第1部;彼訪伝~邂朋伝
    第2部;狐童伝~金火伝
    第3部;
     前編 陥港伝~狐傑伝
     後編 彼心伝~北報伝

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    「琥珀暁」イラスト ~ エリザとハン(野川真実さんより)

    他サイトさんとの交流

    以前に天狐ちゃんのイラストをいただいた野川真実さんより、
    今度は「琥珀暁」のエリザとハンのイラストをいただきました!



    エリザのいじってる感とハンの困らされてる感が出てます。
    ありがとうございました!

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    双月千年世界 徒然考察;尻尾

    世界観・補足・考察

    シュウ「はい、今回もだらだら考察回ですー」

    小鈴「今回は何やんの?」

    シュウ「ケモノっぽいヒトたちを論じる上で外せない二大要素と言えば、
    『お耳』と『尻尾』ですが、前者の方はこないだお話ししたので、今回は後者っ」


    エリザ「『尻尾』やね(ふわふわ)」

    シュウ「『尻尾』ですねー(さらさら)」

    小鈴「ここぞとばかりにぱたぱたさせてもうらやましくないわよ」

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    小鈴「あ、そもそもだけど」

    シュウ「なんでしょう?」

    小鈴「ふつーの猫とか狐とか、換毛期ってあるじゃん?」

    エリザ「あるな」

    小鈴「アンタらにもあんの?」

    シュウ「ん? んー……」

    エリザ「アタシは無いな」

    シュウ「そうですねー」

    小鈴「あ、そーなの?」

    シュウ「双月世界の人たち限定かもですが、
    わたしも含めたこっちの獣人の皆さんには無いみたいです。
    ふわふわ系の人は夏でも冬でもふわふわしてますし、
    さらさら系の人も、いつでもさらさら」


    エリザ「季節っちゅうか、地域性が出るっぽいな。
    アタシが住んでるんはわりかし温暖なトコやし、
    寒いトコに住んどるロウくんに比べたら、さらさら度合いが強いと思うで。
    実際そんなフカフカ触り倒して比較したコト無いけどな」


    小鈴「まあ、普通好きでもないおっさんの体、ベタベタ触ったりしないもんね。
    んじゃ、暑い地域だとさらさら系、寒い地域だとふわふわ系って感じかしら。
    ……あ、やっぱ尻尾って、歳取ったらハゲたりすんの? 耳も?」


    エリザ「多少あるみたいやね。
    おじいちゃんおばあちゃんで、地が見えとる人は結構見た覚えあるわ」


    シュウ「毛並みも悪くなるみたいですよ。
    近所のスーパーでご年配用の毛染めとかコンディショナーとか、見たコトありますし」


    小鈴「生活感出てきたわね」

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    小鈴「毛染めで気になったんだけど、耳とか尻尾とか、染めたりすんの?
    『黒いと重たく感じるから茶色にしちゃお★』みたいな」


    シュウ「染める人もいるみたいですよ。
    でも耳も尻尾もわりとデリケートなトコなので、よっぽどじゃなきゃ染めないです


    エリザ『白猫夢』第5部のんは、よっぽどやったっちゅうコトやね」

    小鈴「二人は染めてみたいと思う? 刺激無い染料があったとしたら」

    エリザ「アタシは自分の毛並み気に入っとるから思わへんなぁ」

    シュウ「ちょこっとやってみたい気はします。髪の毛の色と一緒にしてみたいなーとか」

    小鈴「ソコでこないだのイラストをちょこっといじってみたものがこちら」



    シュウ「……んー? うーん……?」

    エリザ「イメージと実際は異なる場合があります、ちゅうヤツやな」

    シュウ「やっぱり元のままが一番かもですねー」

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    イラスト;シュウ(双月千年世界)

    イラスト練習/実践

    前回の記事にてようやくシュウのキャラクタがある程度固まったので、
    イラストも描いてみました。

    線画版。

    以前の記事にて「フォーマルなイメージ」と言っていたので、ベストにネクタイ、スラックスと言った、堅めの姿にしました。
    ユニセックス感もあるので、この子にはぴったりな気がします。

    そしてカラー版。

    ノリで髪の毛ピンクにしましたが、もうちょっと落ち着いた色でも良かったかも知れません。
    これはこれで可愛いと思いますが。

    毛並みはスノーシューをイメージして色付けしています。
    全体の服装も白と黒が基調。以前に描いた、


    ……ん? んん?
    以前……に……?

    ……しまった! やらかした!
    以下、言い訳を3人に代弁してもらいます。

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    キャラ紹介;シュウ(双月千年世界)

    世界観・補足・考察

    以前の記事にてシュウの設定を考えるとお伝えしていたので、
    今回まとめてみました。

    名前シュウ・メイスン / Shiu Mason
    性別・種族・生年
    身体的特徴
    女性 / 猫獣人 / [未確定]
    髪:桃 瞳:金 耳・尻尾:黒、先端に白
    身長:144cm 体重:39kg
    3サイズ:B69、H47、W71
    職業記者 / 黄輪雑貨本店公式マスコット
    あとがきとか番外編とかに出てくる子。「黄輪雑貨」の代表代理。
    ……とは言いつつ、あとがきも番外編もさほどやらないので、
    登場の機会は滅多に無い。


    色々考えた結果、女の子にしました。
    だってそっちの方が可愛いし。

    生年が[未確定]となっているのは、この子が後の双月世界シリーズに、
    正式に登場する予定だから。それがいつになるかは分かりませんが。
    年齢としては、20代前半のイメージ。

    あと、この10年抱いていたイメージとしては、やっぱりこの子は相当ちっこいだろうな、と。
    ちなみにお気に入りの一人、天狐ちゃんも相当ちっこい方(150cm)ですが、シュウはさらにちっこい。
    主要な大人キャラの中で唯一、天狐ちゃんが物理的に見下せる相手です。

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    2018年7月携帯待受

    携帯待受

    ROLLS-ROYCE WRAITH

    ROLLS-ROYCE WRAITH

    ROLLS-ROYCE WRAITH  ROLLS-ROYCE WRAITH

    2018年7月の携帯待受。
    ロールスロイスのレイス。

    ロールスロイスのネーミングが厨二病っぽい。
    レイス(幽霊)とかゴースト(右に同じ)とか、ファントム(幻影)とか。
    イギリス人がファンタジー大好きだと言うのは本当らしいですね。



    次回もカラーに関して、twitterにてアンケートを行う予定です。
    ブログトップページ、もしくはこちらから、私、黄輪のTLに飛ぶことができます。
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    双月千年世界 徒然考察;シュウって……

    世界観・補足・考察

    小鈴「あれ?」

    エリザ「お?」

    小鈴「シュウいないじゃん」

    エリザ「あ、机に手紙あるで」

    小鈴「何だろ? ……ふん、ふん」

    エリザ「何て?」

    小鈴「はい」

    「今回のだらだら会議、シュウはお休みさせます。
    お二人には前回浮上した、『シュウのキャラ付けガバガバ問題』についての議論をお願いします。

    P.S.
    会議を見ている人の意見も参考にしたいと思っています。
    6月17日になった時点で意見募集は終了します」


    小鈴「……だってさ」

    エリザ「つまりアタシらがやいやい言うた結果で、
    シュウが『シュウくん』か『シュウちゃん』かになるワケやな」


    小鈴「あんた、どっち見てみたい?」

    エリザ「どっちでもええ気するけどなー。
    いっそこのまんま、性別不明のまま進めてもおもろいと思うけど」


    小鈴「でもさ、『性別不明』ネタはちょくちょくやってるのよね。
    『白猫夢』とか、『DW』とか。
    んで、どっちも結局女の子だったじゃん?
    いっぺん『女の子に見えるけど男の子でした』パターンも見てみたいわよね」


    エリザ「いわゆる『男の娘』か?」

    小鈴「どーよ?」

    エリザ「選択肢の一つやねぇ」

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    エリザ「あとは何決める?」

    小鈴「見た目、……は性別決めてからの方がいいわよね。
    ココでドレスとかワンピとかに決めて、性別が男になったらまずいじゃん?」


    エリザ「ソレはソレでおもろいけどな」

    小鈴「あんたもしかして、男の娘推してる?」

    エリザ「おもろさ重視や」

    小鈴「ま、面白いでしょーね、ソレはソレで。
    でもさ、あの子基本的に、他のキャラとお話しするためのキャラだし、
    フォーマルなイメージあるから、どっちにしてもスーツって感じするわね」


    エリザ「……今更やけど、アタシらどーやってあの子と話しとったんやろな。
    どう考えても状況的に、目の前におったはずやのに」


    小鈴「アレよ、目には映ってたけど頭の中に入ってきてなかったって感じの」

    エリザ「階段か小石扱いやな。改めてひどい話やで、ホンマ」

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    エリザ「あと決めるとしたら何やろ?」

    小鈴「あたしたちの身長とバストサイズをバラされたから、
    あの子の身長も決めときましょ」


    エリザ「アタシのイメージやと、何かちっちゃいねんな、あの子」

    小鈴「あー、確かに。170cm超えてるイメージ、全然湧かないわ。
    男の子だったとしても」


    エリザ「どんだけデカくとも、150cm台やな」

    小鈴「口癖『ひぅー』つってるし、小動物系よね」

    エリザ「あ、動物言うたら、毛並みはどないやのん? 髪の色とかも」

    小鈴「そーね、ソコ重要よね。
    『猫』つってたし、フォーマルなイメージも併せて、毛並みは黒ってトコかしら」


    エリザ「ソレだけやと見た目重たいし、髪の毛はちょい茶色系とか。
    金髪とかもかわええかも知れへんな」


    小鈴「あたしの希望としては、あえてのピンク

    エリザ「あえて」

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    小鈴「あたしたちが決めるのは、こんなトコかしらね」

    エリザ「その他の情報は、会議見とる人からの持ち寄りやね」

    小鈴「お便りお待ちしてます、と」

    エリザ「ほんで次回(6月18日)は?」

    小鈴「待受ね。月イチの」

    エリザ「その次で、シュウのプロフィール公開やね」

    小鈴「……何にもご意見来なかったら、あたしたちでテキトーに決めちゃうわよ」

    エリザ「しゃあないな」

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    双月千年世界 徒然考察;慣用表現

    世界観・補足・考察

    シュウ「はい、今回もだらだらっと参りますー。
    突然の予定変更なんてこの企画開催中じゃよくあるコト!
    ……はぁー……」


    エリザなんか……ゴメンな

    シュウ「いえ、エリザさんは悪くないですよ。
    ただちょっとやっぱりなんか、わたしの扱いって雑いなーって」


    小鈴「この3人の中でイラスト無いの、あんただけだもんね」

    シュウ「ひぅー」

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    シュウ「はい、気を取り直して今回のだらだら考察、ですっ!
    今回は、以前の記事でいただいたコメントを基に進めていきたいと思います」


    エリザ「『耳を貸す』とか『尻尾を出す』とか、いわゆる慣用句っちゅうアレやね」

    シュウ「双月世界には、実際に尻尾がある人たちがいっぱいいますからね。
    現実世界の表現をそのまま用いるのは、ちょっと無理があるかも知れません」


    エリザ「逆に、こっちやからこその表現はあるんか、っちゅうのんも考えられるわな」

    小鈴「ってワケで今回は、その辺りを考えて行きましょう、と」

    シュウ「てさぐってますねー」

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    シュウ「まず、コメントでいただいたのは『耳』について。
    内緒話する時の『耳を貸す』は、実際どんな挙動になるのか?」


    小鈴「こーよね」

    エリザ「せやな」

    シュウ「皆さんには見えてませんっ。
    えっと、説明するとですね、今、小鈴さんはエリザさんのお耳に自分の手を添えて、お口近づけてます。
    つまり現実世界とおんなじやり方ですね」


    小鈴「そりゃ『慣用句』だもんね」

    エリザ「実際にホイって耳千切って渡したら、そらホラーやわ。
    ……あ、そうそう。こないだ黄輪さんがお答えした内容やけどな、アレは痛いと思うで」


    小鈴「『そこはけもミミをくにっとつかんで、口に持って行く方法で。まさに「耳を貸す」。
    コレさ、他人の体をいきなりつかんで引っ張るヤツっておかしいでしょ。普通いないわよ」


    エリザ「ホンマにそんなコトする粗忽者はオシオキやで」

    シュウ「と言うワケで、コレに関しては訂正してお詫び申し上げるってコトで」

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    シュウ「ちなみにエリザさん(琥珀暁第3部時点)は95、……じゃなくて163cm。
    小鈴さんは94、……じゃなくて166cm。身長はほぼ同じです」


    小鈴「なにその、前の数字。分かるけどさ」

    エリザ「アタシらでっかいな。身長の話やないけど」

    シュウ「現実の、日本の女の子の平均身長は158cm程度なので、
    ソコから比較してもお二人はおっきい方ですね。
    で、身長がほぼ一緒なので、先程は普通に耳打ちする形になりましたが、
    身長に、と言うより両者のお口とお耳の位置に大きな差がある場合は、どうなるのか?」


    エリザ「『琥珀暁』で言うたら、クーちゃんが149cm、マリアちゃんは166cmなんやけども、
    クーちゃんが『内々にお話ししたいのですけれど、少々よろしいかしら』言うて耳打ちする時は、
    大体マリアちゃんが屈んで『はーい、なんでしょーか?』ってやってはるな」


    小鈴「ま、そーなるわよね」

    シュウ「双月世界の獣人さんは、ソコまでけもけもしてませんからね。
    二本足でしゃきっと背筋伸ばして立ってますし、お手々も指が5本。
    なので現実世界における大体の慣用表現は、ほぼそのまま使えると思います」


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    シュウ「では逆に、双月世界でしか使えない慣用表現ってあるんでしょうか?
    ……と言うのを考えていきたいのは山々ですが、これは今のところおあずけです!」


    エリザ「なんで?」

    シュウ「『本編より先に設定を作り込みたくない』とのコトです。
    確かに色んな設定を盛り込むのは創作の醍醐味であり、
    作者の愉悦でもあるんですけども、ソレは本編と並行してやりたいなー
    』、ですって。
    なので、その辺りは本編中においおい出てくる予定だそうですー」


    小鈴「『琥珀暁』自体がそもそも、双月世界のはじまりの話だもんね。
    文化のブの字も無いような状態なのに、いきなりことばが充実してたら変よね」


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    シュウ「今日の会議はこんなところでおしまいです!
    次回は未定! 多分来週の6月11日? いえ、来週であってほしい!」


    小鈴「再来週(6月18日)は7月分の携帯待受が出る頃だもんね。
    ココ逃したら、次は25日ってコトになるわね」


    シュウ「ひぅー」

    エリザ「……ソレ流行らしたいん?」

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    イラスト;エリザ(琥珀暁)

    イラスト練習/実践

    前回のイラストから大分日が空いてしまったので、
    今回は雑談考証回ではなく、キャライラストを掲載。
    今回は現在連載中の「琥珀暁」より、エリザ・ゴールドマンをピックアップしました。

    線画版。


    フリル。フリル、フリル。フリル地獄……。
    ちょっとイラストの勉強がてら付け足そうとしたら、合計6段ものフリルに。
    このキャラらしいと言えばらしい格好なので良しとします。

    本業はアクセサリ屋なので、あっちこっちに宝石ゴテゴテ。
    あと、作中で胸元から煙管取り出すシーンがいくつかありますが、
    よく考えたらこの長さじゃ、いくら巨乳とは言え谷間に入り切らない。ちょっとミスりました。

    あと、右目が隠れてることに、特に意味はありません。
    僕の趣味であり、彼女のファッションです。

    そしてカラー版。


    作中のお約束のひとつ、「金化狐の人たちは金髪に赤メッシュ」は、既にこの人の頃からありました。
    どんだけ強いんだこの遺伝。



    エリザの紹介。
    名前エリザ・アーティエゴ=ゴールドマン / Elisa Artiego
    性別・種族・生年
    身体的特徴
    女性 / 狐獣人 / 紀元前0年代頃
    髪:金に赤メッシュ 瞳:茶 耳・尻尾:金、先端に赤
    身長:163cm 体重:58kg
    3サイズ:B95、H62、W89
    職業宝飾屋、魔術師
    双月暦1世紀を代表する女傑。
    モールを師匠に持ったせいか、性格は破天荒そのもの。
    一方で比類なき魔力と知恵を持っており、
    双月世界の文明・文化の半分は、
    彼女が創ったと言っても過言ではない。

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    2018年6月携帯待受

    携帯待受

    ASTON MARTIN Rapide S

    ASTON MARTIN Rapide S

    ASTON MARTIN Rapide S  ASTON MARTIN Rapide S

    2018年6月の携帯待受。
    アストンマーティンのラピード。

    前回は遅れに遅れましたが、今回は概ねいつも通りのタイミングで完成しました。
    これで上半期6作が完成。残り半分です。
    ここまでで使用した色は、1月から順に赤、青、白、黄、橙、水。
    残り6色の候補に何を入れようか、早くも悩み始めています。
    3色は現時点で確定していますが(アンケートの残り)、
    メジャーどころを粗方使ってしまったため、何色を入れればいいやら……。



    次回もカラーに関して、twitterにてアンケートを行う予定です。
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    双月千年世界 徒然考察;電話と眼鏡

    世界観・補足・考察

    シュウ
    「はい、今回もだらーっと考察トーク回ですー」


    小鈴
    「この流れ、2年前の更新報告と一緒じゃない?
    本筋から外れてそっちに力入れっぱなしってトコがさ。
    コレ続く限り、新作出ないってコト無いわよね?」


    シュウ
    「流石に大丈夫なはず。
    2年前は黄輪さんボロボロでしたけど、今は元気ですし、
    コツコツ書いてるみたいですし」


    エリザ
    「コレやっとるのんが弱っとる証拠かも分からんけどな」


    シュウ
    「だ、大丈夫です、……きっと。
    ツイッターでも『DW10は7月までに完成させたい』って公言してましたし、きっとできます!」


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    シュウ
    「さて、前回は『ケモノ耳の位置』について話しましたが、今回はその延長線上。
    『ケモノ耳が頭の上にあった場合、電話とか眼鏡の形はどうするのか』問題


    小鈴
    「あたしみたくエルフ耳な場合だったら、眼鏡はふつーに耳にかけるし、
    電話(受話器やスマホ)はそのまま耳に当てればいいでしょうけどね」


    シュウ
    「そう、ソコです。耳が上にあった場合、現実世界と同じような使い方ができません」


    エリザ
    「んっ……よっ……あー」


    小鈴
    「何してんの?」


    エリザ
    「スマホ耳に当てたらしゃべれへんし、口に持ってくと聞こえへん」


    シュウ
    「わたしもダメですね。
    となると現実世界と双月世界とで、形が大分変わってくるでしょうね」


    小鈴
    「現実世界の、19世紀くらいにあった壁掛け式の電話だと、
    マイクは電話本体、スピーカーはコードにつながれて取り外せるようになってるわよね」


    シュウ
    「その方式になりそうですね。
    6世紀までの双月世界にはまだ、スマホみたいなモノは一般に広まっていないですが、
    もしも今後登場するとしたら、スピーカーが19世紀の電話みたいに、コード式になるのかも」


    エリザ
    「ソレか、ハンズフリーのイヤホンマイクみたいのんがデフォで付くかも知れへんな」


    シュウ
    「電話に関しては、どうにでもなりそうですね」


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    シュウ
    「お次は眼鏡」


    小鈴
    「ってか、シュウって眼鏡してるわよね」


    シュウ
    「実はそうなんです。初登場から8年、いまさら明かされる衝撃の事実ってヤツですね」


    小鈴
    「シュウに関しては、黄輪さんまったくビジュアルを公開してないもんね。
    言わなきゃまったく分かんないわね、そんなの」


    シュウ
    「他にも色々と属性はありますが……、閑話休題。
    現実世界の、つるを耳に引っ掛けるタイプのモノは、
    ケモノ耳が上にある場合、どーやっても使えません」


    エリザ
    「せやな(ひょいっ)」


    小鈴
    「エリザ……。アンタ、ソレじゃ頭に乗っけてるだけじゃん。
    観光地のセレブじゃないんだから」


    エリザ
    「ま、眼鏡と言えばみんな、こーゆーつるのあるヤツを想像するやろけども、
    昔の眼鏡はつるの部分が紐とかバンドとかになっとったり、
    鼻に当たる部分が洗濯バサミみたいになっとって、鼻の上ら辺をちょんと挟むよーなタイプもあってん」


    小鈴
    「いわゆる『鼻眼鏡』ってヤツね。
    ……くれぐれも言っとくけど、デカい鼻とヒゲが付いてるアレじゃないわよ」


    シュウ
    「わたしも鼻眼鏡タイプ使ってます。
    もしもビジュアル化された際には、忘れないようにしてほしいです……」


    小鈴
    「眼鏡の考察も問題無さそうね。
    ソレが今後、活かされるかどうかは別として」


    シュウ
    「こーゆーのは考えるコト自体が大事なんですよ」


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    シュウ
    「次回、5/21の更新は(問題無く行けば)6月の携帯待受です。
    その次は多分、またゆるゆる考察回です。それではまたー」

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    双月千年世界 徒然考察;耳

    世界観・補足・考察

    シュウ
    「なんかいきなり呼ばれました。
    こんにちは。当ブログ『黄輪雑貨本店 新館』の(出番の無い)マスコット、
    シュウ・メイスンですー」


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    シュウ
    「さて、突如始まりました今回の企画について、
    黄輪さんよりお手紙みたいなのをいただいておりますので、読み上げさせていただきます。
    『琥珀暁第3部も終わり、次回連載まで間があります。
    (と言うかDW10も未完成ですし、第4部も半分しかできてないので、
    掲載可能なものが無いと言うのが現状ですが)
    それまでの穴埋めとして、双月世界における生活だとか文化について、
    だらだらーっと妄想、もとい考察していこうと思います』

    ……ですってー」


    シュウ
    「この企画は基本無期限、次の連載が決定するまでのゆるーいつなぎにする予定だとか。
    ソレまでわたしの出番アリですやったー!」


    シュウ
    「……とは言え、わたし一人でしゃべるのも考察を説明するのも大変なので、
    あと2人、ゲストをお呼びしています。まずは1人目」


    エリザ
    「どーもー」


    シュウ
    「現在連載中の長編小説『琥珀暁』におけるダブルキャストの一人、エリザ・ゴールドマンさん!
    黄輪さんのお気に入りトップ5の一人だとか。
    そしてもうひとり、こちらもお気に入り」


    小鈴
    「はいはーい」


    シュウ
    「橘小鈴さんですー!」


    小鈴
    「ちなみにお気にのトップ5のうち、残り2人は『あんまり能動的にしゃべらない』から、
    残り1人は『おしゃべり過ぎる』から、呼んでないらしーわよ」


    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    エリザ
    「ほんで今回、何について話するん?」


    シュウ
    「えーと、まず第1回は黄輪さんが中学生の頃からずーっと考えてたコトだそーです」


    小鈴
    「ってコトは20年くらい前から? さぞ高尚な悩みなんでしょーね?」


    シュウ
    「……ケモノ耳の位置だそーです」


    エリザ
    「っちゅうと?」


    シュウ
    「現実世界では今のところ、猫耳だとか狐耳の人は実在しないですけども、
    もし実際にいたとしたら、どの位置に付くのが『リアリティ』があるんだろうか、……ですって」


    小鈴
    「ソレを20年前から?」


    シュウ
    「はい」


    小鈴
    「……しょーもないっちゃしょーもないわね」


    シュウ
    「リアリティ重視の黄輪さんにとっては深い悩みだそーで。
    って言うか、わたしやエリザさんみたいな人たちには、ソレこそ存在に関わるお話ですし」


    エリザ
    「ソコら辺の設定固めとかへんと、描写にも困らはるやろしな」


    シュウ
    「とゆーワケで、今回は『双月世界のケモノ耳さん、どんな形なの』問題


    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    シュウ
    「ソレじゃまずは、『一般的な認識』から掘り下げていきましょーか」


    小鈴
    「そーゆー系の話をネットで探すと、大体3通りに分かれてるわね。
    その1、『頭の上に付いてる』。その2、『目の横に付いてる』。
    んでその3、『上にケモノ耳が付いてて、横にヒトの耳が付いてる』」


    エリザ
    「双月世界のアタシらは1番目やな」


    シュウ
    「でも黄輪さん、昔は『横に付いてないと、
    電話も眼鏡も人間(双月世界における『短耳』)と共用できないし、
    ケモノ耳の人たちと短耳・エルフ耳の人たちとで差分化されるような文化になってしまうのでは』
    なーんて言う小難しい理屈こねて、2番目の設定で進めてたらしいです」


    小鈴
    「極端な言い方すると、どっちかがどっちかを差別するよーな表現ってのが、
    黄輪さんあんまり好きじゃないらしーわね」


    シュウ
    「コレはあくまで、他の作家さんが差別を題材や表現方法に使うと言うコトに
    ついてまでケチを付たいと言うワケじゃなくて、
    自分の作品では極端な差別表現を用いたくないと言う、黄輪さんの作品内における主張です」


    エリザ
    「『よそはよそ、ウチはウチ』の精神やね」


    シュウ
    「っと、内容がちょいズレてきたので、話を戻します。
    前述の通り、最初は2番目の設定で『双月千年世界』を進めてきたんですけども、
    ここ数年は1番目の設定にシフトしてるそーです。
    と言うのも、『ビジュアル的に、耳が横に付いてることにときめかない』んだそーで」


    エリザ
    「なんやそれ」


    シュウ
    「本来の(モデルになった)動物と違う位置に耳が付いてると、違和感を覚えるんだとか。
    例えばわたしみたいに『猫耳』の場合だと、ケモノの方の猫は耳が上に付いてますよね」


    小鈴
    「そーねぇ」


    シュウ
    「でも人型にした時、わざわざ耳を横に付けたりなんかすると、
    もうその時点で『猫耳』っぽさを感じられなくなる、……ですって」


    小鈴
    「そもそも『猫』が『人型』になった時点で『猫』じゃないじゃん、
    ……ってツッコミは野暮かしらね。
    でも確かに、猫らしさを残すつもりがあるなら、
    実際の猫に近付けた方がらしいっちゃらしい、とも言えるわね」


    シュウ
    「とまあ、ココまでほぼほぼ黄輪さんの主観に基づく主張ですが、
    とにかく今現在、黄輪さんの中では1番目、『ケモノ耳は頭の上』で通してるそーです。
    ただ、コレはコレで最初に言ってた問題に関わってくるので、
    その辺りは新たに考察を重ねたそーです。
    ソレに関してはまた次回に! それではー」

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    2018年5月携帯待受

    携帯待受

    ASTON MARTIN Vanquish S Coupé

    ASTON MARTIN Vanquish S Coupé

    ASTON MARTIN Vanquish S Coupé  ASTON MARTIN Vanquish S Coupé

    2018年5月の携帯待受。
    アストンマーティンのヴァンキッシュ。

    危なく間に合わなくなるところでした。
    制作予定日(今月中旬)に風邪を引いて寝込んでしまい、
    そのままズルズルと取り掛からないまま、日が過ぎてしまい……。
    一回予定が狂うとダレますね、どうしても。



    次回もカラーに関して、twitterにてアンケートを行う予定です。
    ブログトップページ、もしくはこちらから、私、黄輪のTLに飛ぶことができます。
    よろしければご参加下さい。



    Calender picture application by Henry Le Chatelier

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    キャラ紹介;第3部②

    琥珀暁 キャラ

    「琥珀暁」のキャラ紹介。
    第3部の登場人物、その2。

    名前マリア・ロッソ / Maria Rosso
    性別・種族・生年
    身体的特徴
    女性 / 猫獣人 / 4年
    髪:赤 瞳:金 耳・尻尾:黒
    中背、筋肉質
    職業中央軍兵士
    ハンの部下の一人。
    元はバケモノ対策部隊に所属しており、
    ずば抜けた身体能力を誇る。
    その分大食いで、食べ物や料理には人一倍うるさい。

    名前ビート・ハーベイ / Beat Harvey
    性別・種族・生年
    身体的特徴
    男性 / 長耳 / 5年
    髪:緑 瞳:茶
    小柄、中肉
    職業中央軍兵士
    ハンの部下の一人。
    魔術兵らしく、冷静沈着で理知的。
    一方で物怖じしない性格をしており、
    相手が目上でも臆せず意見を述べる。

    名前シェロ・ナイトマン / Schello Knightman
    性別・種族・生年
    身体的特徴
    男性 / 短耳 / 5年
    髪:黒 瞳:黒
    中背、中肉 浅黒
    職業中央軍兵士
    ハンの部下の一人。
    仕事は卒なくこなすが、
    どことなく不服従的な姿勢が多い。
    自尊心と名誉欲が強く、
    いつか成り上がろうと、常に機を窺っている。

    名前ロウ・ルッジ / Rowe Ruggi
    性別・種族・生年
    身体的特徴
    男性 / 狼獣人 / 紀元前10年代頃
    髪:黒 瞳:茶
    大柄、筋肉質 色黒
    職業討伐隊隊員 / 漁師 / エリザの用心棒
    豪放磊落で気前のいい性格。
    悪く言えば大雑把で幼稚な思考のためか、
    几帳面で堅物のハンとは全く反りが合わない。
    エリザのことを昔から好いているが、
    エリザ本人は何とも思っていない模様。

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    キャラ紹介;第3部①

    琥珀暁 キャラ

    「琥珀暁」のキャラ紹介。
    第3部の登場人物、その1。

    名前ハンニバル・シモン / Hannibal Simon
    性別・種族・生年
    身体的特徴
    男性 / 短耳 / 2年
    髪:茶 瞳:青
    長身、痩せ型
    職業中央軍尉官
    ゲートの息子で、中央軍の士官。
    幼い頃からエリザと接する機会が多く、迷惑をかけられたことも度々。
    そのためか彼女を反面教師的に捉えており、性格は生真面目で頑固。

    名前エリザ・アーティエゴ=ゴールドマン / Elisa Artiego Goldman
    性別・種族・生年
    身体的特徴
    女性 / 狐獣人 / 紀元前0年代頃
    髪:金に赤メッシュ 瞳:茶 耳・尻尾:金、先端に赤
    中背、中肉 巨乳
    職業宝飾屋、魔術師 / ゴールドマン商会創業者 / 央中天帝教主神
    ゼロと双璧を成す、双月暦1世紀の大女傑。
    モールを師匠に持ったせいか、性格は破天荒そのもの。
    一方で比類なき魔力と知恵を持っており、
    ゼロを始めとして、彼女の助力を仰ぐ者は多い。

    名前クラム・タイムズ / Clum Times
    性別・種族・生年
    身体的特徴
    女性 / 長耳 / 7年
    髪:白 瞳:緑
    小柄、中肉 色白
    職業魔術師、皇女
    ゼロとシノンの娘。
    親譲りの魔力を持ち、その腕前は軍の魔術兵をはるかに凌ぐ。
    そのせいか、傲慢で自分勝手な面もあり、強引に事を運ぼうとすることも。

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    業務連絡;「琥珀暁」目次とあらすじを追加しました(第3部)

    雑記

    下記ページにて、「琥珀暁」第3部の目次とあらすじを追加しました。

    http://auring.web.fc2.com/au-novel.html(目次)
    http://auring.web.fc2.com/ko-outline2.html(第3部あらすじ)

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    以下、最近考えてることを列挙。



    キャラ紹介するって言って忘れてたなぁ。
    明日やります。

    「琥珀暁」第4部の制作は順調です。
    現在、予定のほぼ半分までできています。

    そろそろDW10完成させなきゃとは思ってるんですが、筆が進みません。
    そっちはもうしばらくお待ち下さい。
    (仮に明日すぐ完成したとしても、恐らくイラストの方が、6月になるまで依頼できないでしょうし……)

    あと、今年中にはいっぺん、本作ってみたいなぁ。

    また15世紀で世界地図作ってます。今度はニンテンドースイッチで。

    ……そろそろ修正、再開しようかなぁ。
    でも――以前よりは早くできるかも知れませんが――やっぱり乗り気じゃないです。
    やりたくないことはやりたくないしなぁ。
    でも細かいことが一々気になる性格だからなぁ。このままにしておけないし。
    ある程度気力がみなぎってきたら、頑張るつもりです。

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    双月世界地図;琥珀暁(第3部)

    世界観・補足・考察

    「琥珀暁」第3部の地図。



    今回は結構、主人公チームがあっちこっち行ってました。
    (始まる前から測量調査で岸沿いをうろうろしてましたしね)
    移動距離とかかった日数を考えれば、第2部のモール・エリザ師弟をはるかに凌ぐペースです。
    次の部でもちょくちょく言及しますが、つくづくハンはワーカホリックな性格のようです。

    なお、この地図には記載していませんが、南都伝・8にて言及されていた漁村が「壁の山」の南西にあり、
    そこからウエストポート経由で、ノースポートまで船を向かわせています。

    ちなみに火紅狐に出てきた街「カレイドマイン」は、「エリザの街」ではありません。
    エリザの時代から後に周辺の金鉱脈が枯渇したらしく、
    2世紀~3世紀の間に金火狐一族は金鉱を求め、南下していったようです。
    街自体は残ったみたいですが、「鉱業が活発だった頃は賑わっていた街が、鉱山が閉山された途端に寂れてしまう」
    と言ったようなことは、現実世界においてもよく見られます。
    「エリザの街」もその例に漏れず、金火狐一族が去ってからはあっさり寂れてしまったらしく、
    「火紅狐」の時代にはうわさにも上らないような、ちっぽけな街になってしまったようです。

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    琥珀暁 目次(第3部;「北港奪還記」編 後編)

    双月千年世界 目次 / あらすじ

    絵師さん募集中!

    黄輪雑貨本店 総合目次 (あらすじもこちらにあります)

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    「琥珀暁」第3部地図

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    「双月暦」の暦
    双月世界の魔力・魔術観について
    双月世界の種族と遺伝 補足1
    双月世界の戸籍

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    1話目から読みたい方はこちら



    琥珀暁・彼心伝
    1 2 3 4 5 6 7 8 9

    琥珀暁・南都伝
    1 2 3 4 5 6 7 8

    琥珀暁・練兵伝
    1 2 3 4 5 6 7

    琥珀暁・奪港伝
    1 2 3 4 5 6 7

    琥珀暁・北報伝
    1 2 3 4 5 6

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


    第1部;彼訪伝~邂朋伝
    第2部;狐童伝~金火伝
    第3部;
     前編 陥港伝~狐傑伝
     後編 彼心伝~北報伝

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    琥珀暁 目次(第3部;「北港奪還記」編 前編)

    双月千年世界 目次 / あらすじ

    絵師さん募集中!

    黄輪雑貨本店 総合目次 (あらすじもこちらにあります)

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    「琥珀暁」第3部地図

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    「双月暦」の暦
    双月世界の魔力・魔術観について
    双月世界の種族と遺伝 補足1
    双月世界の戸籍

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    1話目から読みたい方はこちら



    琥珀暁・陥港伝
    1 2 3 4 5 6 7

    琥珀暁・古砦伝
    1 2 3 4 5 6

    琥珀暁・奔尉伝
    1 2 3 4 5 6 7 8

    琥珀暁・狐傑伝
    1 2 3 4 5 6 7

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


    第1部;彼訪伝~邂朋伝
    第2部;狐童伝~金火伝
    第3部;
     前編 陥港伝~狐傑伝
     後編 彼心伝~北報伝

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    琥珀暁・北報伝 6

    琥珀暁 第3部

    神様たちの話、第145話。
    新たな任務へ。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    6.
     シモン班とクーは三度、ノースポート古砦に戻っていた。
    「こんにちは。わたしの、名前は、エルゴです」
    「こんに……つぃ……は、わたし……の……」
     勾留中の彼らにクーが率先して会話教育を施し、どうにかゼロ側兵士たちとの会話ができるようになっていた。
     一方でクーも、彼らから言葉を教わっており――。
    「(では今日は、ここまでにいたしましょう)」
    「(ありがとう、殿下。明日もよろしく頼む)」
     彼らより幾分流暢に異国語での会話を交わし、クーはにこりと会釈して、牢の前から離れた。
    「お疲れ様です、クーさん」
    「お疲れっス」
     と、クーの前にビートとシェロが現れる。
    「あら、ごきげんよう」
    「今日もお話っスか?」
    「ええ。皆様、随分お上手になりましたわよ」
    「ソレなんスけど」
     シェロはけげんな顔で尋ねる。
    「クーさん、翻訳術? でしたっけ、ソレ使えるのに、何でわざわざ向こうの言葉覚えたり、こっちの言葉覚えさせたりするんスか?」
    「あら。あなた、『トランスレーション』を使えまして?」
    「いや、俺は魔術、全然っスけど」
    「であれば、普通に会話する術を身に付けられた方が早いでしょう。魔術は適性がございますけれど、言葉は努力と訓練で身に付けられますもの」
    「え? いや、俺が覚えたって……」
     反論しかけたシェロに、クーがこう続ける。
    「あなた方も恐らく、そう遠くないうちに『向こう側』へ赴くことになるでしょう。準備は怠らないようになさって下さいまし」
    「お、俺たちが……?」
    「今のところはまだ、そう言う話が出てる、って段階だけどな」
     ハンが姿を現し、会話に加わる。
    「だから今日、明日すぐに辞令が下る、ってことは無いし、そもそも俺たちの役目じゃないかも知れない。
     とは言え、可能性が一番高いってのは確かだ。何しろ俺たちは……」
    「僕たち、ジーン軍と一番近くで交流してますもんね」
     ビートの言葉に「そう言うことだ」と返し、ハンは話を続ける。
    「クーの言う通り、今のうちに準備を進めておいた方がいい。俺も今、クーやジーン軍の奴らから学んでるところだ」
    「へぇ……」
     ビートが感心したような声を上げる一方で、シェロはうんざりしたような顔を見せる。
    「勘弁してほしいっスね、マジで。今だって訓練で精一杯なのに、まだ頑張ることが増えるかと思うと」
    「仕方無いさ。正直、俺だって頭が痛い」
     そうこぼしたハンに、クーがニヤニヤと笑って返す。
    「あなたがもし、満足に会話できなくとも、わたくしが側にいれば、通訳して差し上げますわよ? 今回ばかりは、わたくしの随行は不可避でございますものね」
    「ああ、念を押さなくても分かってる。
     言葉の通じない異邦の地で、翻訳術が使える人間がいなきゃ、困るのは目に見えてる。加えて相応の地位にある人間が出向かなきゃ、交渉なんてできるはずも無い。
     何度も話し合って出た結論なんだ。今更拒否なんかしないさ」
    「それは結構。ご理解いただけて何よりですわ」
     満面の笑みを浮かべるクーに対し、ハンは肩をすくめ、そして「ああ、そうそう」と続けた。
    「その遠征任務だが、もしかしたらまた、エリザさんが出張って来るかも知れん」
    「と申しますと?」
     半分驚いたような、そして半分うざったそうな表情を浮かべたクーに、ハンも諦め気味の口調で説明する。
    「『異邦で対話やら交渉やらするんやったら、アタシが適任やろ』だとさ。陛下も親父も同意見だったし、十中八九、あの人は来るよ」
    「そうなれば、間違い無く遠征隊の隊長はハンになるでしょうね。あの方のお目付け役になれるのは、あなたしかおりませんもの」
    「だろうな。……となると多分、ロウのおっさんも付いて来るだろうな。
     あいつ何だかんだで、あれからずっとエリザさんの護衛を続けてるらしいから」
    「まあ、騒々しくなりそうですこと」
    「まったくだ」
     そう言って、ハンとクーは笑い合った。



     そして大方の予想通り――ゼロは600人を超える兵士を、北方にあると言う大陸への遠征隊として組織し、その隊長にハンを任命。同時に副隊長として、エリザを招聘した。

     ハンの更なる活躍と、そしてエリザの更なる覇業の舞台は新天地、北方大陸へと移っていく。

    琥珀暁・北報伝 終

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    琥珀暁・北報伝 5

    琥珀暁 第3部

    神様たちの話、第144話。
    北の世界の報せ。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    5.
    《指導者……?》
    「魔術頭巾」による通信でクーから話を聞かされ、ゼロは神妙な声を上げた。
    《名前は何と?》
    「レン・ジーン、と言う名前だそうですわ。通称、『天星』のレンと」
    《『天星』レン、……か》
     ゼロの声には、明らかに当惑の色が混じっていた。
    《クー、その土地にはバケモノがいたとか、そう言う話は聞いたかな》
    「いえ。飢えと寒さに苦しんでいたと言うお話は何度も伺いましたけれど、怪物が出現したと言うようなことは、一言も仰いませんでした」
    《バケモノがいない……? まあ、他に大きな困難が存在するなら、そもそも設置は意味が無い、と言うことか。それ以前に、人が住める状況じゃないかも知れないし》
    「何のお話でしょうか、お父様?」
     一人言をつぶやくゼロに、クーが声をかける。
    《ああ、ごめんごめん。……ふむ、レンか。
     できるようなら、勾留者の中から誰か1人、私の前に連れて来てほしいな。もっと詳しく、話を聞きたいから》
    「承知いたしました。すぐハンに伝えます」



     シモン班は勾留者の中から1名、リーダーの熊獣人を連れて、クロスセントラルへと帰還した。
     彼はすぐにゼロの前に連れられ、厳戒態勢の中で謁見させられることとなった。
    「既に娘から話を聞いていると思うけど、私がこの地を治めている、ゼロ・タイムズだ。よろしく」
    「(よ、……ろしく)」
     熊獣人はおずおずとした仕草で、ゼロの前に置かれた椅子に座る。
    「(あなたも魔法使いなのか? 娘さんも突然、私にペラペラと流暢に、話しかけてきたが)」
    「そう呼ばれることもある。まあ、色々聞きたいことはあると思うけれど、先に私の方から質問させてほしいんだ。
     この地を治める者として、君たちが我々にとって、絶対的かつ普遍的に危険な存在であるか、それとも否、話し合う余地がある人たちなのか。それは第一に確認しなければならないことだから。いいかな?」
    「(承知した)」
    「まず、名前から聞かせてもらっていいかな」
    「(イサコ・トロコフだ)」
    「今回、君たちは50名以上で組織だって、我々の土地に乗り込んできたけれど、君たちは軍隊と言う認識でいいのかな」
    「(そうだ。軍における階級は尉官である)」
    「その軍隊の総司令官、トップと言える人間は、レン・ジーンと言う者かな」
    「(そうだ)」
    「今回の航海は、ジーンからの命令で行われたのかな」
    「(そうだ)」
    「その目的は?」
    「(ジーン陛下は、我々に新たな土地を見付けるよう命じられた。豊かで暖かく、広大な土地を見付けよ、と)」
    「そして恐らくは、そこへ移住することを目的としていただろう」
    「(そうなる)」
     質問を重ねるうち、ゼロの表情が目に見えて、渋いものになっていく。
    「……では、……これを聞くことは、あまり私にとって愉快では無いことだけど、……聞かなきゃならないだろう。
     もしも新たな土地に先住民がいた場合、君たちはどのような対応を採るべきか、指示されていたのかな」
    「(そうした場合の対応については、陛下からはただ一点のみ、こう命じられている。
     襲え、と)」

     質問を終えてすぐ、ゼロはゲートをはじめとする将軍たちを招集し、緊急会議を開いた。
    「イサコ尉官によれば、彼らの探索の期間は3年と設定されていたそうだ。
     即ち、それまでに彼らが故郷へ帰還しなければ、ジーン側本営はもう一度、探索隊を送るだろう。2倍か3倍か、あるいはもっと多くの人員をね」
    「それは何故です?」
    「貧しい土地で汲々としている彼らが、たった一度の失敗で諦めることは考えにくい。人員を増やして再度探索に向かうであろうことは、容易に想像できる。
     今回の事件では、街が占拠された期間は3ヶ月を超えた。町民全員が家を追われる羽目になったし、我々の側の対応如何では、生命を奪われる危険もあった。探索隊50人で、その被害だ。探索隊の数が2倍、3倍と増えたら、単純に考えて2倍、3倍の被害が出ることになるだろう。
     しかも一度全滅させれば終わり、とはならない。彼らは諦めないからだ。必ずもう一度、もう一度と、何度も繰り返すだろう。僕たちだってバケモノ根絶のため、徹底的にこの地を東奔西走し、根絶やしにしたんだから。
     人間は自分の生活が、生命がかかってるとなれば、己が抱える恐怖や重圧、そして良識をも踏み越える生き物だからだ」
    「じゃあ、ゼロ」
     ゲートが挙手し、こう尋ねる。
    「お前はどう対応する?」
    「一番いいのは、彼らと対話し、双方にとって良好な関係を築くことだ。
     だけどイサコ尉官の話によれば、彼らの首長であるジーンは、『新たな土地に人がいれば襲え』と命じていたと言う。
     ジーンは私たちと関係を築くなんてことは、まったく考えていないんだろう」
    「では……」
     他の将軍が、恐る恐る声を上げる。
    「陛下は、今後また更なる戦いが起こるだろう、と?」
    「この地でそんなことは、絶対に起こさせない」
     ゼロはきっぱりと答え、対策を述べた。
    「私たちから彼らの地へ出向き――占拠はしないまでも――駐留して、交渉を持ちかけよう。その交渉が決裂、あるいは交渉そのものが実らなければ、示威行動を採る。
     もし我々と戦うようなことになれば、ただでは済ませないぞ、と」

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    琥珀暁・北報伝 4

    琥珀暁 第3部

    神様たちの話、第143話。
    文明の邂逅。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    4.
     休暇を終えたシモン班は、クーを伴って再び、ノースポート古砦を訪れた。
    「現在、この砦にはノースポートの街を不当に占拠した人間が53名、勾留されている。
     言うまでもなく、街の人間に危害を及ぼし、多大な迷惑を掛けていると言う事実については厳然と調査・判断し、相応の処分を下すべきことだが、その前に我々が確認すべきことがある。
     彼らは一体、どこの何者なのか? この地を占拠したのには、どんな目的があったのか? その点が明らかにされなければ、今後の対応が何も立てられない。もしまた、同様の事件が起きた場合、また同じように何ヶ月も手をこまねく羽目になるかも知れないし、そう言ったことが起きないとしても、彼らの存在は我々にとって脅威であり、不気味極まりないと評する者もある。
     何しろ山の『こっち側』にも『向こう側』にも、あんな耳と尻尾の人間はいないんだからな」
     ハンの堅い説明に対し、マリアたちはのほほんとした調子で会話している。
    「あの人たち、やっぱり肉食なんでしょうかねー? 見た目的に」
    「どうでしょう? 熊って雑食ってイメージがありますけど」
    「虎はガチの肉食らしいスけどね」
     さらにはクーまでもが、その輪に入ってくる。
    「でもノースポートだと、お魚ばかりでしょう? 虎同様に陸の獣肉しか食べつけないとしたら、辟易されてらしたのではないかしら」
    「お前たち。そしてクー」
     ハンは苦い顔をし、全員をたしなめる。
    「友人に会いに行くわけじゃないんだ。檻の中にいる奴らが相手とは言え、気を引き締めてかかってくれ」
    「あ、はい」

     一行は武装した兵士たちがあちこちで構える厳戒態勢の中を進み、彼らが収監されている牢の前に到着した。
    「お待ちしておりました、シモン尉官、クラム殿下」
     牢の前で槍や魔杖を抱えていた兵士たちがハンたちに向き直り、一斉に敬礼する。
    「会話が成立しないため、今もって彼らとは身振り手振りでの、簡単な意思疎通が精一杯です。本当に彼らから、情報を聞き出すことができるのでしょうか」
     尋ねた兵士に、クーがにこりと微笑む。
    「ええ。かつて父上がこの地に降臨した時、魔術を用いて会話を成立させていたそうです。
     ですのでわたくしも、同じように」
     そう言ってクーは、ぼそ、と呪文を唱える。
    「『トランスレーション』。……わたくしの申していることが分かるかしら?」
     ハンを含む周囲の人間には、彼女が普通にしゃべっているようにしか感じられなかったが、どうやら檻の中にいる勾留者たちにも、彼女の言葉が理解できたらしい。
    「**!?」
     中の一人が、驚いた顔をして近寄ってきたからだ。
    「わたくしの名前はクラム。あなたのお名前を、お聞かせ願えるかしら」
    「****」
     依然としてその虎獣人の言っていることは、ハンたちには分からなかったが、クーは平然と応答している。
    「ラズロフさんと仰るのね。あなたたちは一体、どこからいらしたのかしら」
    「*******」
    「船を使って?」
    「***」
    「海を渡って来られたと仰いましたが、西の方からかしら」
    「**、***********」
    「では、あなた方の故郷は北の方にある、と考えてよろしいのでしょうか」
    「****」
     虎獣人がうなずいたところで、ハンがクーに声をかける。
    「クー、こいつらはどこから来たって?」
    「皆様は『海を南に下って航海してきた』と。
     どうやら、ずっと北の方に住まわれているようですわね」

     その後も虎獣人のラズロフとクーは会話を交わし、ハンたちは以下の情報を得ることができた。
     まず、彼らは1年近くかけて、ノースポート北北東に広がる海を渡ってきたこと。また、海の途中には島が5つあり、航海生活の大半をその島で過ごしてきたこと。さらにその理由は、「海が凍りついてしまい、船が動かなかったのだ」と言うこと。
     そして彼らの故郷は、雪と氷に閉ざされた厳しい土地であり、住まう人々は常に寒さと飢えに苦しむ生活を送っていること。故に新天地を求めるべく、彼らの指導者から航海を命じられたことが分かった。

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    琥珀暁・北報伝 3

    琥珀暁 第3部

    神様たちの話、第142話。
    4人と、1人。

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    3.
     と、マリアの様子を目で追っていたビートがおずおずと手を挙げ、ゲートに尋ねる。
    「あの、閣下」
    「ん、何だ?」
    「閣下はマリアさんと、面識があるんですか?
     いえ、マリアさんが誰にでも親しげと言うか、馴れ馴れしいのはいつも通りですが、閣下もマリアさんのことを、元々から存じているように感じられたので」
    「ああ、付き合いは2年前からだな」
     ゲートはうなずきつつ、マリアに確認する。
    「初めに会ったのって、『バケ対』解体した時だよな」
    「そーですね」
    「ばけ……? って?」
     ビートが尋ね返し、それにハンが答える。
    「2年前まで、強力なバケモノが現れた時のために組織されてた部隊があったんだ。強力な魔術が使える奴だとか、ずば抜けた身体能力を持ってる奴だとかを集めて、精鋭部隊にしようって言うのがな。
     ただ、親父を始めとして、『もうバケモノが出なくなって何年も経つし、存続させる意義が無い。それにこれ以上、有能な人間を一処に留めておくのは勿体無い』って意見が出て、それで解散したんだ」
    「で、あたしの手が空いたから、シモン閣下から『俺の息子が班員探してるから』ってことで、尉官のトコを紹介してくれたってわけ。
     でも本当、助かりましたよー。尉官、すごく優しくしてくれましたし、ビートもシェロも有能だから、この2年、とっても楽できました」
    「いや、マリアさんだってすごいですよ。ものすごく身軽で、高いところでの設営とかひょいっと登ってもらって、僕らも助かりました」
    「くっく……」
     二人のやり取りを眺めていたゲートが、楽しそうに笑い出す。
    「なんだなんだ、仲いいなぁお前ら」
    「そりゃ2年も一緒に仕事してますからねー」
     マリアはニコニコ笑いながら、ハンの背中を平手でぺちぺちと叩く。
    「でも尉官、休みの時あんまり、あたしたちと遊びに行かないんですよねー。あたしたちとご飯食べに行ったり、買い物行ったりって、滅多にしたこと無いんですよ」
    「ああ、こいつはそう言う奴だ」
     ゲートがしれっとそう返したのを皮切りに、シモン家の皆も異口同音に同意する。
    「私もテレサも、ほとんど遊びに連れてってくれないし」
    「うんうん。結構お金もらってるはずなのに、服とかおもちゃとか買ってくれないし」
    「家にはお金入れてるけど、本当にそれだけだし。この子、家のことは全然、手伝わないのよね。お父さんなんか一緒に料理も洗い物も、洗濯もしてくれるのにねぇ」
     母親、メノーにまで突っ込まれ、ハンはうざったそうに目を閉じ、黙り込んでしまう。
    「あら? 尉官、拗ねちゃいました?」
    「……」
     マリアに追い打ちをかけられたが、ハンは答えなかった。



    「1、2、3、4……」
     夜の修練場で、シェロは一人、剣を振るっていた。
    (あー……っ、バッカみてえ)
     悶々としたまま素振りしたり、懸垂や走り込みを繰り返したりするが、気持ちは一向に晴れてこない。
    (今頃、尉官の家でわーわー騒いでる頃か、皆)
     足元には汗が水たまりを作っており、一挙動ごとにぐじゅ、ぐじゅっと濡れた足音が響く。
    (で、俺は一人寂しく鍛錬してるってか。……けっ)
     やがて苛立ちが頂点に達し、シェロは振るっていた剣をブン、と投げ捨てた。
    「何やってんだかなぁ、本当に俺、なぁ?」
     半ばわめき声に近い一人言を吐いたが、それを聞く者は誰もいない。
    (そりゃあさ、俺は17、アイツは20で、そもそも鍛錬の量が違う。そんなことは分かってる。だけど量の問題なら、努力で埋めればいいってだけだ。
     でも――ノースポートの作戦で見せた、アイツの剣技。アレは力量がどうのこうのって問題じゃない。天性の才能と言うしか無い。
     このまま10年素振りしたって、俺はアイツに、絶対追いつけない)

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    琥珀暁・北報伝 2

    琥珀暁 第3部

    神様たちの話、第141話。
    シモン家、ふたたび。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    2.
     ゼロへの帰還報告から1時間後、ハンたちはシモン家に集まっていた。
    「おかえり、……あれ? クーちゃん、久しぶりー」
     一行が玄関を抜けてすぐ、ハンの妹の一人、テレサが出迎える。
    「お久しぶりです、テレサちゃん。またお邪魔いたしました」
    「今日も泊まってくの?」
    「そのつもりですわ」「待て」
     クーが答えると同時に、ハンがさえぎろうとする。
    「はっきり言っておくが、今度は泊まらせ……」「そう言うことですので、今夜もよろしくお願いいたしますね」
    「は~い」
     しかし止める間も無く、二人の間で話がまとまる。
    「いや、聞けって。そんなに毎回毎回……」
     なおも抗おうとするハンをよそに、マリアたちも話の輪に加わる。
    「はじめまして、シモン尉官の部下の、マリア・ロッソです」
    「同じく、部下のビート・ハーベイです」
    「え? 部下?」
     テレサはきょとんとした顔になり、憮然としたままのハンに尋ねる。
    「ほんと、お兄ちゃん?」
    「ああ」
    「初めてだよね? お兄ちゃんが仕事かんけーの人、家に連れてくるのって」
    「そうだな」
    「なんかあったの?」
    「変なことは何も無い。クーが一緒に来いって言って、誘っただけだ」
    「へー」
     テレサはチラ、とクーを見て、もう一度ハンに向き直る。
    「お兄ちゃん」
    「何だ?」
    「クーちゃんとけっこんでもすんの? って言うか、もうしたの?」
    「はぁ!? 何でそうなる!?」
    「だって、お尻にしかれすぎだもん」
    「なっ……」
     唖然とするハンをよそに、マリアたちはクスクス笑っていた。

     そして夕食の席でも、ハンは父に小突かれていた。
    「お前……、本っ当に気を付けろよ?」
    「……分かってるよ」
     ゲートに釘を差され、ハンは歯切れ悪く弁解する。
    「いつまでもクーの思い通りにはさせないつもりだ。いずれビシっと言うよ」
    「お前なぁ」
     それに対し、ゲートは呆れた目を向けてくる。
    「気持ちがもう負けかけだろ。『つもり』とか『いずれ』とか、弱腰もいいとこじゃないか」
    「いや、それは、言葉の綾で」
    「もう諦めて、あの子に流された方がいいんじゃないか、いっそ?」
     一転、ゲートは真面目な顔になる。
    「何だかんだ言って、可愛いしな。それにゼロの娘婿なら、軍での将来も安泰だろうし」
    「そんな話はしたくないし、聞きたくない。親父の口からなら、尚更だ」
    「分かってないな。俺だから言える話だぞ。
     お前もボチボチ、嫁さん探す頃合いだろ? 人生の先輩としちゃ、むしろここでガンガン言っとかずに、いつ言うんだっての」
    「勘弁してくれよ。第一、クーはまだ子供だぞ」
    「もう1年、2年も経てば年頃だ。今から関係作っとくってのも、アリだと思うがな」
    「馬鹿言え」
     と、二人の間にマリアが割って入る。
    「二人でこしょこしょ、何話してるんですかー?」
    「ん? おー、マリアか」
     ゲートが振り向き、ニヤっと笑いながら、ハンを親指で指す。
    「なに、コイツの身の振りについて、ちょっとな」
    「身の振り、ですか?」
     マリアは二人の顔を見比べ、続いて尋ねてくる。
    「もしかしてシモン班、解散するとか?」
    「あー、いや、そう言う話じゃない。コイツがクーのことをどう思ってるんだって、そう言う話だよ」
    「あ、それあたしも聞きたいですねー」
     マリアもニヤニヤしながら、ハンに尋ねる。
    「尉官は結局、クーちゃんのこと、どう思ってるんですか?」
    「どうもしない。特に何とも思っちゃいない」
     ハンがぶっきらぼうにそう答えたが、マリアは依然、ニヤニヤとしている。
    「またまたー」
    「ハン、看破されてんぞ。本当にお前、隠しごとできない性質だな」
    「どこがだよ。俺は思ったままのことを、そのまま言ってるんだ。繰り返すが、クーのことなんてどうとも思っちゃいない」
     ハンは憮然とした様子でそう答えたが、マリアもゲートも、首を振って返す。
    「素直じゃないですねー」
    「まったくだ。一体誰に似たんだかな」

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    琥珀暁・北報伝 1

    琥珀暁 第3部

    神様たちの話、第140話。
    警護任務の拝命。

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    1.
     ノースポート奪還作戦が終了し、クロスセントラルに戻ったところで、シモン班は再びゼロの御前に召集されていた。
    「ご苦労だった、皆。とてもいい仕事をしてくれたと聞いてる。ありがとう」
     前回と同じように、ゼロは鷹揚な態度でハンたちを出迎えてくれた。
    「痛み入ります」
     そしてハンも、前回と同じく慇懃(いんぎん)に敬礼して返す。
     ハンが頭を上げたところで、ゼロが話を切り出してきた。
    「早速で悪いけれど、次の任務について話をしたいんだ。いや、そんなに手間取らせるようなことじゃない。ごく簡単なことなんだ」
    「と仰いますと……?」
     尋ねたハンに、ゼロは申し訳無さそうな笑みを浮かべる。
    「ノースポート古砦への警護任務だ。と言ってもクーのだけど」
    「クラム皇女殿下の、ですか」
    「あら、よそよそしいお言葉ですこと」
     謁見の間に声が飛び、続いて本人が姿を現す。
    「以前のようにクーとお呼び下さいませ」
    「ご機嫌麗しゅうございます、クー殿下」
     そう返したハンに、クーはぷくっとほおをふくらませる。
    「敬称は結構です。クーだけでよろしいですわ。……コホン、本題に参りましょう。
     あなた方の働きにより、現在ノースポート近隣の古砦に身元不明の敵性勢力が53名、勾留されております。
     ですが現時点では彼らについて、所属も、目的も、まったく不明。彼らと意思疎通を図り、情報を聞き出さない限り、事態の進展は望めないでしょう」
    「そこで私からクーに翻訳術を伝え、彼らと話をしてもらおうと考えている。君たちはクーを護衛してもらいたい」
     ゼロから命令を受け、ハンは素直に敬礼して従う。
    「拝命いたしました。出発はいつでしょうか」
    「流石に帰ってすぐに、と言うのは忍びない。だから今回も3日、休暇を取ってからにしてもらうよ」

     シモン班が謁見の間を出たところで、すぐにクーも追いついてきた。
    「お待ち下さいませ」
    「何です、……何だ、クー」
    「あら、お勉強なさいましたわね。以降はそれで構いませんわよ。お父様の前でも」
    「それは角が立つだろう。いくら陛下がいいと仰っても」
    「訂正。まだまだ勉強不足ですわね」
     そう言って、クーはハンの腕を取り、ぎゅっと抱きついてくる。
    「何だよ」
    「文句は無しでお願いいたしますわ。ともかく、今回の休暇にもわたくし、追従させていただきますから」
    「勘弁してくれ」
     ハンはうんざりした顔で、クーをはねつけようとする。
    「前回もそうやって結局、俺の家に2泊しただろうが。正直、親父も俺も辟易してたんだ」
     一方のクーも、ハンの腕にしがみついたまま、離れようとしない。
    「では今回は、より親密になれるようっ、精一杯、努力いたしますわっ」
    「そんな努力はしなくていい。離れてくれ」
    「離れま、せんわ、よっ」
     突っ張り合う両者を眺めていたマリアが、たまらず吹き出した。
    「ぷ……、ふ、ふふ、あははっ」
    「何がおかしい」
    「おかしいですってば。いいじゃないですか、クーちゃんと一緒に遊びに行っても」
    「よくない」
    「尉官が気にするほど、周りは気にしてないですよ。お似合いのカップルです」
    「なっ」
     ハンが愕然とした顔をする一方で、クーは心底うれしそうに笑みを浮かべている。
    「感謝いたしますわ、マリア」
    「どーもー」
    「と言うわけです、ハン。観念して、わたくしを家にお連れなさい」
    「……」
     ハンはげんなりした顔をして、かくんとうなずいた。
    「分かったよ。家でもどこでも、勝手に付いてくればいい」
    「ええ、そういたします。
     ああ、そうそう。良ければマリアたちも、一緒に如何かしら?」
     クーがそう提案したところで、再びハンが彼女を引き剥がそうとする。
    「待て、何でそうなる」
    「よろしいでしょう? あなた、一度も部下の皆さんをっ、家に招いたことが、無いのでしょう? いい機会だと、思いますけれどっ」
     再度しがみつくクーを押し除けながら、ハンは抵抗する。
    「俺は思わない」
    「いつもあなた、そんなだからっ、部下の方から冷たい方だって、思われるんですのよっ」
    「だから何だ? 俺はそう言う人間なんだ」
    「いいえ、あなたのそれは、口先だけですわっ」
     前にも増してぎゅうぎゅうとしがみつきながら、クーは説得を続ける。
    「本当のあなたは、もっと温かみの、ある方ですのよっ。それを皆さんに、分かっていただかないとっ」
    「んー」
     マリアが苦笑しつつ、声をかけた。
    「知ってるけどね、あたしもビートも、多分シェロも」
    「……っ」
     短く、ハンが何事かをうめくが、マリアはこう続ける。
    「少なくともあたしは尉官がいい人だってこと、知ってます。あと、いっぺんお家にお邪魔してみたいなーとも。
     と言うわけで参加しまーす」
     そう言いつつ、マリアもハンの腕に抱きつく。
    「二人とも行くよね?」
    「えっ」
     マリアに問われ、ビートは戸惑った顔をしつつも、うなずいて返す。
    「あ、はい、行きます」
     だが一方で、シェロは即座に断ってきた。
    「俺は遠慮しときます。用ありますんで」
    「……」
     マリアが軽くにらんでいたが、シェロは何も言わず、そのまま背を向けて歩き去ってしまった。

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    カウンタ素材;ねこ機関車(ベース車輌;国鉄DD51形)

    カウンタ、ウェブ素材

    前回のねこ電車が個人的に気に入ったので、もう一つ作ってみました。



    ねこ電車ではなく、ねこ機関車。
    モデルは国鉄DD51形。
    一般的に「機関車」と言えば黒塗りで大きな煙突が付いていると言うような、
    いわゆる「蒸気機関車」をイメージされるかも知れませんが、
    機関車は他にも、旅客用列車(いわゆる『電車』)と同じように架線から電力を得てモーターを回す「電気機関車」、
    ガソリンエンジンを搭載した「ガソリン機関車」、
    そしてこのDD51形のようにディーゼルエンジンを搭載した、「ディーゼル機関車」などの種類があります。
    蒸気機関車をモチーフにして制作しても良かったんですが、あえてこの形にしてみました。
    反響があれば作ってみてもいいかなぁ。



    0~9に細分化したものはこちら

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    琥珀暁・奪港伝 7

    琥珀暁 第3部

    神様たちの話、第139話。
    マリアの好み。

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    7.
    「……だから、……つまり、……俺としては」
     一見するとまだ素面のように見えるが、ハンは杯1杯も飲み干さぬうちに、完全に酔っ払ってしまったらしい。
    「……だから、……あれだ、……俺の考えは」
     既に何周も同じ話を繰り返しており、直立したままの脚は、かくかくと細かく震えている。
    「もうそろそろ潰れますね」
     その様子を眺めていたビートが、マリアに耳打ちする。
    「だねー」
     マリアがうなずくと同時に、ハンは唐突にすとん、と椅子に腰掛け、そのまま上を向き、動かなくなった。
    「やっぱり」
    「いつも通りですね」
     ビートは席を立ち、ハンが手に持ったままの杯を取り、卓に置く。
    「つくづく、この人は律儀で几帳面だなぁ。苦手なのにきっちり呑み切ってるし、落とさないようにつかんだまま寝ちゃうし」
    「そこが魅力だけどねー」
     そう返したマリアに、ビートは一瞬ながら、不安そうな表情を見せる。
    「あの、マリアさん」
    「んー?」
     席に戻り、ビートはマリアに尋ねる。
    「マリアさんは、その、尉官のことを、どう思ってるんですか?」
    「どうって?」
    「その、今、尉官のことを魅力的だと言ってましたが」
    「や、魅力的って言うか、うーん」
     マリアは片手に持った鶏のもも焼きで、ハンを指し示す。
    「面白い人だと思ってるんだけどね、あたしは」
    「面白い?」
    「だって面白いじゃん。超が付くほどクソ真面目で、何が何でも規則や場の雰囲気を大事にしようとして、結構無茶なことしまくってるし。
     今だって、コップそのまま放しちゃえばいいのに、手に持ったまんま。多分、『割ったら街の人に悪い』と思って、持ったまんまにしてるんだよね」
    「そこはやはり、尉官らしいところですよね。礼儀正しすぎると言うか。
     ……って、いや、そこじゃなくてですね。マリアさんが尉官のことを、その、何と言うか、どう思ってるかって言うか、あのー、相手として、いや、そのー……」
    「恋愛対象かってこと?」
     マリアにそう返され、ビートの顔が一瞬で真っ赤になる。
    「そっ、あっ、……ええ、まあ、率直に言ってしまえば、そうです」
    「うーん」
     マリアはもぐ、ともも焼きにかぶりつきつつ、これも率直に答えた。
    「無いねー」
    「え、……そうなんですか?」
    「タイプじゃないもん。あたしにとってはお兄ちゃんみたいなもんなんだよねー」
    「はあ……。そう言えば尉官もそんなこと言ってたような」
    「へー」
     ほぼ骨だけになったもも焼きを皿に置き、マリアは続いて、ほっけの塩焼きを皿ごと手に取る。
    「ま、尉官ならそーだよね。妹さんだらけだし」
     マリアは両手で塩焼きをつかみ、豪快にかぶりつく。
    「むぐむぐ……、そもそも尉官ってさー、自分から誰かに告白するよーなタイプじゃないし、一生独身なんじゃない?」
    「ありえますね」
     寝潰れたハンを一瞥し、ビートもうなずく。
    「仮に好きな人ができたとしても、『自分の都合で相手の人生を変えてしまうのは』とか何とかうじうじ考えて、結局言い出さないでしょうね」
    「うんうん、分かるー」
     二言、三言交わす間に塩焼きも平らげ、マリアはきょろきょろと卓を見回す。
    「お酒ですか?」
    「え、何で分かったの?」
    「一緒に食卓を囲んで長いですからね」
     そう答えつつ、酒瓶を差し出したビートに、マリアはにこっと笑いかける。
    「ありがとー、ビート」
    「いえいえ」
    「にしてもビート、色々良く気付くよね」
     マリアにほめられ、ビートも嬉しそうに笑う。
    「恐縮です」
    「ビートみたいなのがダンナさんだったら、あたしすごく楽できそう」
    「えっ、……えー、楽、ですか」
    「うん。家事全部任せるつもりしてるし。あたし、料理以外はさっぱりだし。多分洗濯とか掃除とか全部、押し付けると思う」
    「……あ、そうですか」
     ビートが一転、意気消沈したところに、マリアは更に追い打ちをかけてきた。
    「でもビートはまだ、そーゆー感じに見れないなー。もうちょいかっこ良かったら、いいかもとは思うかもだけど」
    「……あ、ども」
     ビートはすっかり気落ちしたらしく、その後はうつむいて黙々と、食事に手を付けていた。

    琥珀暁・奪港伝 終

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    琥珀暁・奪港伝 6

    琥珀暁 第3部

    神様たちの話、第138話。
    一応の納得と和解。

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    6.
     ハンと違い、エリザは既にこの時点で酒瓶一本を空けているが、いつも通りの飄々(ひょうひょう)とした、それでいて理知的な光を含んだままの口調で、話を続ける。
    「コレは作戦を立てる段階から一致しとった、アタシとハンくん、ソレからゼロさんらの総意やねんけどな。今回の作戦では、敵味方双方に死人を出すようなコトはせんようにしよう、ってな。
     今回の作戦はバケモノ相手やなく、ヒト相手や。である以上、話し合う余地もあるやろし、今後もしかしたら、商売やら何やらの交流もあるかも知れへん。でも今回のコトで死人でも出してたら、相手はどない思うやろ。
     いや、こっち側に死人が出てたら、どないや? ロウくんも、今まで一緒に暮らしとった街の誰かが、敵さんらに殺されでもしとったら、どう思う?」
    「そりゃブチギレっスよ。絶対許さねーっス」
    「せやろ? 向こうにしても同じコトや。こっちが『取引せーへんか』って持ちかけても、向こうは『仲間を殺しておいて何をいけしゃあしゃあと』って、聞く耳持たへんのは目に見えとる。
     せやから海からの攻撃はせず、おどかすだけにしたっちゅうワケや。ハンくんにしても、石や矢やのうて煙幕投げつけたワケやし、突破しようとした『熊』さんも殺さず、戦意を削ぐだけに留めとったしな」
    「はぁ……、なるほどっス」
    「その話は何度も聞いてますが、俺は未だに納得できないですね」
     と、シェロが口を挟む。
    「そもそも意思の疎通ができないんじゃないスか? 相手にしても、こっちの言葉が理解できてる感じじゃないですし」
    「それについては、陛下から案があるとのことだ」
     コップに手を伸ばしかけていたハンが、手を止めて応じる。
    「そう言う事態に役立つ術があるそうだ。陛下が初めてクロスセントラルを訪れられた際にも、お使いになったらしい」
    「へぇ……?」
    「恐らくその術を使って、砦に拘置した敵に対し尋問なり何なりを行うつもりだろう。その辺りについては指示を受けていないし、現時点では俺たちの管轄じゃ無い。
     それよりもエリザさん、俺が個人的に、一番納得行ってないことがあるんですが」
     そう言ってハンは、ロウを指差す。
    「そいつを参加させた件です」
    「またアンタは。人を指差さんの。『そいつ』呼ばわりもせんの」
     エリザは軽くため息をつきつつ、この件についても説明した。
    「アンタはアタシが嫌がらせか何かのためにロウくんを引き入れたと思っとるみたいやけども、そんなコトするワケないやん」
    「どの口が言うんですか。今まで俺に何度嫌がらせしてきたか、覚えてないんですか?」
    「ええ加減にし。アタシはアンタに嫌がらせなんかした覚えは、いっこもあらへん。アンタがどう思たかは置いといてな。
     ともかく、ロウくんを参加させたのんには、ちゃんとした理由があるねん。考えてみ、敵さんがあっちこっちおるようなトコに、大勢で忍び込むみたいなコト、アンタするか?」
    「しませんね。2名か、3名と言うところでしょう」
    「ロウくんは街に住んで長いし、敵さんらと2回も会うてやり合うてる。アンタから見たら考え無しに突っ込むアホにしか見えんやろうけどな、ロウくんは戦闘事に関しては、めっちゃええ勘しとる。こう言う条件であれば、ロウくん1人で十分や。
     勝手の知れとる自分の街に忍び込んで、敵さんらに気付かれずにアタシの術を発動させるのんに必要な魔法陣を仕込むくらいのコトは、朝飯前にやってくれはるで」
    「む……」
     ハンはロウをチラ、と見て、それから渋々と言った様子で、頭を下げた。
    「その考えには至りませんでした。浅薄な考えで彼を排除しようとしていたこと、謝罪します」
    「ん」
     エリザは満足気にうなずき、ロウの肩をぐにぐにと揉んだ。
    「ほれ、ハンくん謝ってくれたし、アンタも許したり」
    「お、あ、はい」
     ロウはエリザに肩をつかまれたまま、ハンにぺこっと頭を下げた。
    「まあ、そう言う事情があったからよ、あんまり根に持つなよ」
    「……ああ」
     ハンは憮然とした表情のまま、エリザを見据えて尋ねた。
    「しかし、何故俺にそれを、作戦前に説明しなかったんですか?」
    「こうやって実例見せへんと、アンタ『机上の空論ですね』とか『実際に効果が出るか疑問がありますね』とかケチつけて、許可せえへんやろ?」
    「ぐっ……」
     返答に詰まったらしく、ハンは悔しそうな顔をしてうなる。
    「ま、説明はココまでや。もう気になるトコは全部言うたはずやし、早よご飯食べよ」
     そう言いながら、エリザはハンの側まですたすたと歩き――。
    「ハンくんもええ加減、お酒呑みや」
     ずっと卓に置かれたままのコップを取り、ハンに手渡した。
    「……ええ」

     その後は一人、うつろな目で何事かうめくハンに適当な相槌を打ちつつ、エリザたちは酒宴に興じた。

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    琥珀暁・奪港伝 5

    琥珀暁 第3部

    神様たちの話、第137話。
    祝勝会にて。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    5.
     大隊360人の協力もあって、奪還したその日の夜には、ノースポート住民のほとんどが帰宅可能な状態となっており、大隊の祝勝会を催す余裕すらできていた。
    「さぁさぁ、隊長さん! ご挨拶の方を!」
     町民たちから急ごしらえの壇に上げられ、ハンは戸惑いつつも、挨拶を行った。
    「あー、と。まあ、……今回の作戦が成功し、こうしてノースポートの皆が無事に家へ帰れたこと、心からうれしく思っている。
     住民の皆に平和が戻ったことを祝して、乾杯!」
     どうにかそれらしいことを述べ、ハンは内心ほっとしつつ、壇を降りる。
    「おつかれさん」
     と、エリザがニコニコしながら、ハンに酒の入ったコップを手渡してくる。
    「ああ、どうも」
     とりあえず受け取るが、ハンはそれに口を付けず、エリザに文句めいた言葉を返す。
    「エリザさんも挨拶したらどうです? 壇上でチラっと見てましたが、俺が乾杯って言う前に呑んでたでしょう」
    「ええやないの、細かいコトは。挨拶も一番偉いのんが一言二言、ぽいぽいっとやったらええねん。2人や3人がかりでベラベラしゃべり倒す必要あらへんやろ。料理冷めるで」
    「……確かにそうですね。ひんしゅくを買うでしょう」
     それ以上の抗弁をやめ、ハンは酒を呑もうとした。
     と、そこでビートが声をかけてくる。
    「尉官、エリザさんから今回の作戦の不明点について、説明したいことがあるとのことです」
    「ん? ……ふむ」
     呑むのをやめ、ハンはエリザに向き直る。
    「説明していただけると? これまで何回説明しても、『えーからえーから』で返してきたのに?」
    「作戦終了した後やから、何でも答えたるよ。ほなあっちの方、座ろか」
    「分かりました」
     コップを手に持ったまま、ハンが近くの卓に向かったところで、エリザがこそっとビートを小突く。
    「呑ませたりいや。おもろいコトになるで」
    「だからです。僕だって説明が欲しいですからね。
     尉官に終わりの無い話をダラダラさせて、うやむやにさせるわけには行きません」
    「あらー」

     卓にはハンの他、マリアとシェロ、そしてロウが既に着いていた。
     ハンはまだコップを手にしたまま、エリザに声をかける。
    「ではエリザさん、早速聞かせていただきましょうか。
     まず、何故今回の作戦において予め用意されていた正規の兵士、言い換えれば戦闘に熟練した人間を100名も減らし、熟練しているとは思えない在野の人間60名引き入れたのか。
     そしてそこにいる『狼』、彼をどうして今回の作戦に参加させたのか。俺がどうしても腑に落ちないのは、その2点です。納得行く説明をしてくれるんですよね?」
     軽くにらみつけてくるハンに対し、エリザはくっくっと軽く笑いながら、するっと席に付く。
    「さあ? アンタが納得行くかどうかっちゅうのんは、アンタの受け取り方次第やしな。アタシはアタシの合理に沿った理由を話すだけや。
     ソレでええなら、なんぼでも説明したるけどな」
    「分かりました。それでお願いします」
    「ほなまずは、アタシんトコの人員を入れた件についてやね。
     確かにハンくんの言う通り、戦闘に関してはアタシんトコのんより、軍にいとる人らの方が得手やろな。ふつーに勝負したら3対7くらいでボコ負けするやろ。
     せやけども、ソレは陸の上で、まともに正面切ってやり合った場合や。海の上でやったら、どないやろな」
    「……ふむ」
     ハンはコップを卓に置き、話に集中する様子を見せる。
    「つまり我々では、海上における戦闘、いや、海上での活動全般において、エリザさんの配下より劣ると言うわけですか」
    「語弊はあるやろけども、まあそう言うコトやね。
     アタシが用意しとったんは、元々漁やら何やらで日常的に海に出とる子らやねん。寝とる時間除いたら、陸より海におる時間の方が長いくらいの子ばっかりや。
     実際、アタシは最初の1日、2日、ちょい船酔いしてしもたんやけど、他の60人は1週間強の航海中、一度もそんなヘマしよらんかった。ハンくんトコの300人、いや、元の400人やったら、どないやったやろな」
    「そう言われれば確かに、下手を打っていた可能性は十分に考えられますね。
     仮にエリザさんが今回行ったような威嚇ではなく、接岸・上陸しての作戦であったなら、まともに動けるかどうかさえ怪しかったでしょう」
    「あ、それなんスけど」
     と、ここでロウが手を挙げた。
    「なんで威嚇だったんスか? エリザさんのお力があれば、海からバンバン攻撃できたと思うんスけど」
    「何でもかんでも叩きのめせばええっちゅう話とちゃうねん。アンタやないねんから」
     エリザは苦笑しつつ、それについても説明した。

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