蒼天剣 あとがき


    Index ~作品もくじ~

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    • 791
      
    「と言うわけで、『蒼天剣』が終わりましたー。黄輪さん、次回はどんなものを?」

    ――まず質問させてください。どちらさん?

    「わたしはインタビュアーのシュウと申しますー」

    ――知ってます。

    「じゃ何で聞くんですかー」

    ――これを読んでくださっている皆さんに、まず説明しないとと思いまして。
      ま、普通にあとがきを書くのもいいんですが、中高生の頃よく読んでたラノベで、
      こんな風にキャラクタと会話する作者にちょっとあこがれてまして。それをやりたいな、と。

    「なるほどなるほどー。でもそれって大抵、作中に出てくるキャラでやりません?」

    ――勿論やりますよ。ただ、既存のキャラに、こうやって僕に対してインタビューさせるのは、
      リアリティに欠けるなぁと思ったもんで。
      そこで未公開小説から、司会役に適任のキャラを持って来たんです。

    「どうもどうもー、ご登用いただきありがとうございますー」

    ――んで、本格的なあとがきに入る前に、君の紹介からしちゃいましょうか。

    「はーい、了解ですー。
     コホン。えー、わたしの名前はシュウ・メイスン。本業は雑誌編集者ですー。
     双月暦[ピー]年生まれの2[ピー]歳、猫獣人でございますー。
     ……あれっ? 何で[ピー]が入っちゃったんですかー?」


    ――元々「蒼天剣」のベースにしてた小説が、後の時代から歴史を振り返る形式だったんです。
      シュウさんはその編集役だったんですが、もちろんこの辺りも、いずれ後々の小説に書き込んでいこうと考えてまして。
      今ここで諸々をハッキリさせておきたくないな、と。

    「ふむふむ、楽しみですねー。
     あ、と。それなんですけど、次回作は……」


    ――その辺りはおいおい語るとして、とりあえず今日はこれで一区切りと言うことで。
      次回は「蒼天剣」の世界観について。

    「はいはーい、また次回、7月4日ですねー」
    「蒼天剣」あとがき① インタビュアー紹介
    »»  2010.07.03.
    「と言うわけで、本格的にインタビュー的あとがきの始まりですねー」

    ――はい、よろしくお願いします。

    「よろしくですー。
     それで黄輪さん、今回は『蒼天剣』の世界観を、と言うことでしたが」


    ――ええ。作中や注釈でも触れていた通り、日本で言うと大体明治初期くらいなんですよ、文明としては。

    「そこまで中世的じゃない、ってことですねー」

    ――でも魔法あり、獣っ子あり、モンスターもちょこちょこあり。
      いわゆる「ファンタジー世界」が近代化したらこうなるんじゃないか、って言う僕なりの見解ですね。

    「ファンタジーって言えば、『剣と魔法の世界』ですもんねー。
     あ、『世界』と言えばー、地域ごとに『狼と狐の世界』とかー、『雪と星の世界』とか分けられてましたよねー」


    ――ええ。コメントもその辺、いただきまして。
      元々、一元的・一局的な文化、文明って言うのが、どうも胡散臭く感じると言うか、好きになれない。
      経済学部卒なせいか、例えばどこでも同じ通貨が使える、通用する世界ってのが、嘘臭く感じるんです。
      ドラクエで言えば、「なんで出発地点と魔王城周辺で、同じ『ゴールド』通貨が使えるんだ?」って突っ込みたくなる。
      どうして勇者も魔王も同じお金で買い物ができるのか、って考えると、何だかリアリティを感じられないんですよ。

    「確かにw わたしもモンスターから出たお金でお買い物するって、よくよく考えたら、えっ? って思っちゃいますねー」

    ――世界ってもっとバラバラな文明、文化があって然るべきだと思うんですよ。
      暑い国と寒い国とでは、服装も食事も考え方も違うでしょうし。
      そこら辺の違いを、獣人とか短耳、長耳とかの、人種の違いにも出そうと努力しましたね。

    「あらら、何だか社会的な話になってきちゃいましたねー」

    ――ですねぇ。まあ、今日はこんなところですかね。

    「はいー。次回、7月11日は何を?」

    ――そうですね、魔術について話そうかな、と。

    「次回もよろしくお願いしますー」
    「蒼天剣」あとがき② 「蒼天剣」の世界観
    »»  2010.07.04.
    「今日もよろしくお願いしますー」

    ――お願いします。

    「え、と。今日は魔術を語る、と言うことでしたけども」

    ――はい。それにちなみまして、ゲストも呼んであります。今作の名サブ、小鈴さんです。

    小鈴「どーもどーも」

    「よろしくですー」

    ――作中では超姐御として活躍してくれた小鈴さんですが、元々の魔力って、自分でも少ない方だって言ってましたね。

    小鈴「なに、その筋肉STGみたいな呼び方……。ま、いーけど。
     ええ、確かにそーよ。あたし自身だけだと、ちっこいケガを何とか治せるくらい」


    「そこ、ちょっと気になってたんですが、コスズさんって色んな術使えますよね?」

    小鈴「ええ」

    「魔力が強いって、強力な魔術を使えるってことなんですか?」

    小鈴「結論から言っちゃえばそーなるけど、厳密にはちょっと違うかな。
     魔術って言うのは、魔力って言うエネルギーを変換する術のコトよ。
     ガソリンを燃やして、車を動かすのと一緒。
     ただ強力な、って言うか、複雑な魔術になると、それだけ動かすエネルギーもいるのよ。
     ただし、術自体は根気良く勉強すれば、覚えるのは可能なのよ」


    「でも、魔力が足りないから発動はできない、と」

    小鈴「そゆコト」

    ――まあ、今の「ガソリンと車」の説明が、双月世界での魔術観を表してるんですよ。
      魔法陣みたいに、装置だけ作って置いておく、みたいな使い方もできるんです。
      必要な時だけ燃料を入れて動かす、って言う使い方ができる。

    小鈴「だからあたしも『鈴林』さえあれば、強力な魔術も使えるってワケ」

    「じゃあつまり、『鈴林』を燃料にしてたんですか?」

    小鈴「って言うか、繰り返し使える電池みたいな感じね。
     良く魔術師が杖とか本とか、あと剣とか持ってたりするけど、そーゆーワケなのよ。
     アレから魔力を取り出して、術者が術を唱えて発動。そーゆー仕組みになってんのよ」


    「なるほどー。……と、お時間が来てしまいました」

    ――次回7月18日は、そうですね、「蒼天剣」中に良く出てきた言葉、「修羅」を語ってみましょうか。

    「はい、よろしくですー」
    「蒼天剣」あとがき③ 双月世界での魔術の捉え方
    »»  2010.07.11.
    「前回に続きまして、本日もゲストをお呼びしてますー」

    巴景「……」

    ――晴奈のライバル、巴景さんにお越しいただきました。
      で、「蒼天剣」の中で何度も出てきた「修羅」について語っていこうかと。

    巴景「それは私が修羅だって言いたいの?」

    ――否定はしません。戦闘シーンですごくイキイキしてくるキャラですし。

    巴景「……」

    ――仏教思想に明るくないので詳しい説明をするのは難しいですが、「修羅」の本来の意味は、「争いの世界」のことです。
      「蒼天剣」ではそれを、「無闇に争い、失い続ける人」だとしています。
      晴奈が属していた本家焔流では、これを忌避する傾向がありました。

    巴景「うち……、新生焔流の方だと、むしろお頭が修羅まっしぐらだったわね。
     確かにズタボロの、失いっぱなしの人生を送って、結局晴奈にも負けて命まで失ったわけだけど」


    「よ、容赦ないですね……」

    巴景「嫌いだったし。ま、私もそんな感じだったのは否定できないわね。
     明奈に会ってちょっと変わったけど、それまでは晴奈を殺すことで頭が一杯だったわ。他のこと、全然見てなかった」


    ――執念って諸刃の剣ですよね。
      とんでもない集中力を生み出す反面、他の可能性を捨てていくわけですから。

    巴景「本当よね。晴奈を追わなきゃ私、一国の宰相にもなれたわけだし」

    「ちょっともったいない気もしますよねー」

    巴景「それは人それぞれよ。大臣になりたいって人もいれば、そうじゃない人もいるわけだし。
     どっちにしても、修羅って残念な奴よね。目的を果たしても、それを失っちゃうのよね」


    ――本来、目的の達成って、「得る」ことなんですよね。
      一位になるとか、欲しい物を買うとか、達成することで何かを得られるものなんですよ。
      でも目的を潰すのが目的だと、得るのは何かって言ったら……。

    「目的を潰して、目的を得る……、矛盾してますね」

    巴景「そう考えると、晴奈を殺そうとしなくて良かったのかもね。またあいつと戦えるんだもの」

    「……やっぱりトモエさん、修羅っぽいですよねー。
     と、お時間来てしまいました。さて次回はー?」


    ――次回7月25日はあとがきインタビュー最終回。主人公自身、晴奈について。

    「次回もお楽しみにー」
    「蒼天剣」あとがき④ 「修羅」
    »»  2010.07.18.
    「と言うわけでインタビューも最終回となりましたー。今回のゲストさんはっ」

    奈「お姉さまと思ってましたか? わたしですよ!」

    「テンション高っ。って言うか、今日は主人公のセイナさんを語るんじゃ……?」

    ――本人に自分のことを語らせるよりも、身近な人の方が的確に捉えてたりしますよ。

    明奈「と言うよりも、お姉さまは辞退されまして。『私には似合わぬ』と」

    「らしいと言うか、なんと言うか」

    ――ま、そこが晴奈の魅力じゃないかな、と。
      いかにもな侍を目指す子、なんだけど時々オトメなところもある子ですね。
      侍言葉とか、立ち振る舞いとかも、元々彼女の中にあったものじゃなく、
      「彼女が『侍とはこうあるべきだ』と考えた上での、彼女のキャラ作り」なんですよ。
      だから素の時は彼女本来の、「普通の女の子」が出ちゃう。

    明奈「ああ、確かにトマスさんの前だと話し方、ちょっと違ってたりしますね。
     普段より全然、柔らかい感じになります」


    「作中後半でも、自他共に『まるで舞台に上げられているようだ』と評されてましたしね」

    ――そう言うのは全部、「こうした方がより侍らしい」って言う晴奈の思い込み、見栄なんですよ。
      「社長が自転車で出勤してはメンツが立たない」とか、「硬派なボクサーにスイーツなんか似合わない」とか、
      そう言う類の思い込みばっかりしてる子なんです。

    明奈「素直じゃないんですよね、本当。
     自分の意見を曲げないから、説得するのにいつも骨が折れるんですよ」


    ――晴奈にとって何より強敵なのは、自分なんですね。
      修羅の気があったり、自分の思い込みに囚われたりと、全話を通して結構自分と戦ってる。
      でもその分、自分を味方につけたら誰にも負けない。それもまた、いかにもな主人公像であり、魅力の一つですね。



    「さて、全5回のインタビューを終えたわけですけれども、黄輪さんー」

    ――なんでしょう?

    「まだ聞いてませんよー、次回作のこと」

    ――ああ、そうでした。でもその前にもう一つだけ、告知をば。
      「蒼天剣」に英語でサブタイトルを付けてみました。

    「なんでまた……?」

    ――次回作を書いてるうちに、ちょっと思いつきまして。
      「蒼天剣 -Celestial Samurai Cat-」としました。

    「かっこいいような、そうでもないような」

    ――次回作は、この英題サブタイトルがしっくりくるはず。

    「ほうほう。それで、次回作は……?」

    ――名前は「火紅狐 -Red Hot Golden Lord-」
      時代は「蒼天剣」より200年ほど前。
      「蒼天剣」中にも何度か名前が登場していた、ある男が主人公です。

    「いつ頃開始予定なんですか?」

    ――とりあえず月区切り、2010年8月1日から開始予定です。
      お楽しみに!

    「お楽しみにー」



    ――と、もういっこ。

    「なんでしょ?」

    ――スペシャルサンクス、って言うのも紹介しなきゃ。僕の作品に、大きな影響を与えてくれた人たちを紹介しないと、相当な恩知らずになっちゃう。

    「おおっと、そうですね。それでは参りましょう!」

    ――皆さんのことはハンドルネームで紹介させていただきます。
      まず元カノ、トーカ。第5部までの話を監修してもらいました。自然消滅になってしまった仲ですが、今でもとっても感謝しています。元気にしてくれているといいのですが……。
      次にちぃずさん。彼女のアドバイスが無ければ、「修羅」思想、ひいては「蒼天剣」になくてはならないエッセンスは生まれませんでした。本当に感謝しています。
      そして超ぴんふさん。チャットやら何やらで、アイデアの素をいくつもいただきました。ありがとうございます。
      続いてLandMさん、MiLさん、Pastelさん、オランジュさん、楓の雪ん子さん、しやあせたん、せあらさん、のくにぴゆうさん、……他多数、コメントや拍手などいただき、非常に感謝しています。
      そして紹介し切れませんし、把握もし切れませんが、僕の小説を読んでいただいた皆さん。
      本当に、ありがとうございました!

    「ありがとうございましたー!」
    「蒼天剣」あとがき⑤ 「蒼天剣」主人公・晴奈
    »»  2010.07.25.

    「と言うわけで、『蒼天剣』が終わりましたー。黄輪さん、次回はどんなものを?」

    ――まず質問させてください。どちらさん?

    「わたしはインタビュアーのシュウと申しますー」

    ――知ってます。

    「じゃ何で聞くんですかー」

    ――これを読んでくださっている皆さんに、まず説明しないとと思いまして。
      ま、普通にあとがきを書くのもいいんですが、中高生の頃よく読んでたラノベで、
      こんな風にキャラクタと会話する作者にちょっとあこがれてまして。それをやりたいな、と。

    「なるほどなるほどー。でもそれって大抵、作中に出てくるキャラでやりません?」

    ――勿論やりますよ。ただ、既存のキャラに、こうやって僕に対してインタビューさせるのは、
      リアリティに欠けるなぁと思ったもんで。
      そこで未公開小説から、司会役に適任のキャラを持って来たんです。

    「どうもどうもー、ご登用いただきありがとうございますー」

    ――んで、本格的なあとがきに入る前に、君の紹介からしちゃいましょうか。

    「はーい、了解ですー。
     コホン。えー、わたしの名前はシュウ・メイスン。本業は雑誌編集者ですー。
     双月暦[ピー]年生まれの2[ピー]歳、猫獣人でございますー。
     ……あれっ? 何で[ピー]が入っちゃったんですかー?」


    ――元々「蒼天剣」のベースにしてた小説が、後の時代から歴史を振り返る形式だったんです。
      シュウさんはその編集役だったんですが、もちろんこの辺りも、いずれ後々の小説に書き込んでいこうと考えてまして。
      今ここで諸々をハッキリさせておきたくないな、と。

    「ふむふむ、楽しみですねー。
     あ、と。それなんですけど、次回作は……」


    ――その辺りはおいおい語るとして、とりあえず今日はこれで一区切りと言うことで。
      次回は「蒼天剣」の世界観について。

    「はいはーい、また次回、7月4日ですねー」

    「蒼天剣」あとがき① インタビュアー紹介

    2010.07.03.[Edit]
    「と言うわけで、『蒼天剣』が終わりましたー。黄輪さん、次回はどんなものを?」――まず質問させてください。どちらさん?「わたしはインタビュアーのシュウと申しますー」――知ってます。「じゃ何で聞くんですかー」――これを読んでくださっている皆さんに、まず説明しないとと思いまして。  ま、普通にあとがきを書くのもいいんですが、中高生の頃よく読んでたラノベで、  こんな風にキャラクタと会話する作者にちょっとあこが...

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    「と言うわけで、本格的にインタビュー的あとがきの始まりですねー」

    ――はい、よろしくお願いします。

    「よろしくですー。
     それで黄輪さん、今回は『蒼天剣』の世界観を、と言うことでしたが」


    ――ええ。作中や注釈でも触れていた通り、日本で言うと大体明治初期くらいなんですよ、文明としては。

    「そこまで中世的じゃない、ってことですねー」

    ――でも魔法あり、獣っ子あり、モンスターもちょこちょこあり。
      いわゆる「ファンタジー世界」が近代化したらこうなるんじゃないか、って言う僕なりの見解ですね。

    「ファンタジーって言えば、『剣と魔法の世界』ですもんねー。
     あ、『世界』と言えばー、地域ごとに『狼と狐の世界』とかー、『雪と星の世界』とか分けられてましたよねー」


    ――ええ。コメントもその辺、いただきまして。
      元々、一元的・一局的な文化、文明って言うのが、どうも胡散臭く感じると言うか、好きになれない。
      経済学部卒なせいか、例えばどこでも同じ通貨が使える、通用する世界ってのが、嘘臭く感じるんです。
      ドラクエで言えば、「なんで出発地点と魔王城周辺で、同じ『ゴールド』通貨が使えるんだ?」って突っ込みたくなる。
      どうして勇者も魔王も同じお金で買い物ができるのか、って考えると、何だかリアリティを感じられないんですよ。

    「確かにw わたしもモンスターから出たお金でお買い物するって、よくよく考えたら、えっ? って思っちゃいますねー」

    ――世界ってもっとバラバラな文明、文化があって然るべきだと思うんですよ。
      暑い国と寒い国とでは、服装も食事も考え方も違うでしょうし。
      そこら辺の違いを、獣人とか短耳、長耳とかの、人種の違いにも出そうと努力しましたね。

    「あらら、何だか社会的な話になってきちゃいましたねー」

    ――ですねぇ。まあ、今日はこんなところですかね。

    「はいー。次回、7月11日は何を?」

    ――そうですね、魔術について話そうかな、と。

    「次回もよろしくお願いしますー」

    「蒼天剣」あとがき② 「蒼天剣」の世界観

    2010.07.04.[Edit]
    「と言うわけで、本格的にインタビュー的あとがきの始まりですねー」――はい、よろしくお願いします。「よろしくですー。 それで黄輪さん、今回は『蒼天剣』の世界観を、と言うことでしたが」――ええ。作中や注釈でも触れていた通り、日本で言うと大体明治初期くらいなんですよ、文明としては。「そこまで中世的じゃない、ってことですねー」――でも魔法あり、獣っ子あり、モンスターもちょこちょこあり。  いわゆる「ファンタジー...

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    「今日もよろしくお願いしますー」

    ――お願いします。

    「え、と。今日は魔術を語る、と言うことでしたけども」

    ――はい。それにちなみまして、ゲストも呼んであります。今作の名サブ、小鈴さんです。

    小鈴「どーもどーも」

    「よろしくですー」

    ――作中では超姐御として活躍してくれた小鈴さんですが、元々の魔力って、自分でも少ない方だって言ってましたね。

    小鈴「なに、その筋肉STGみたいな呼び方……。ま、いーけど。
     ええ、確かにそーよ。あたし自身だけだと、ちっこいケガを何とか治せるくらい」


    「そこ、ちょっと気になってたんですが、コスズさんって色んな術使えますよね?」

    小鈴「ええ」

    「魔力が強いって、強力な魔術を使えるってことなんですか?」

    小鈴「結論から言っちゃえばそーなるけど、厳密にはちょっと違うかな。
     魔術って言うのは、魔力って言うエネルギーを変換する術のコトよ。
     ガソリンを燃やして、車を動かすのと一緒。
     ただ強力な、って言うか、複雑な魔術になると、それだけ動かすエネルギーもいるのよ。
     ただし、術自体は根気良く勉強すれば、覚えるのは可能なのよ」


    「でも、魔力が足りないから発動はできない、と」

    小鈴「そゆコト」

    ――まあ、今の「ガソリンと車」の説明が、双月世界での魔術観を表してるんですよ。
      魔法陣みたいに、装置だけ作って置いておく、みたいな使い方もできるんです。
      必要な時だけ燃料を入れて動かす、って言う使い方ができる。

    小鈴「だからあたしも『鈴林』さえあれば、強力な魔術も使えるってワケ」

    「じゃあつまり、『鈴林』を燃料にしてたんですか?」

    小鈴「って言うか、繰り返し使える電池みたいな感じね。
     良く魔術師が杖とか本とか、あと剣とか持ってたりするけど、そーゆーワケなのよ。
     アレから魔力を取り出して、術者が術を唱えて発動。そーゆー仕組みになってんのよ」


    「なるほどー。……と、お時間が来てしまいました」

    ――次回7月18日は、そうですね、「蒼天剣」中に良く出てきた言葉、「修羅」を語ってみましょうか。

    「はい、よろしくですー」

    「蒼天剣」あとがき③ 双月世界での魔術の捉え方

    2010.07.11.[Edit]
    「今日もよろしくお願いしますー」――お願いします。「え、と。今日は魔術を語る、と言うことでしたけども」――はい。それにちなみまして、ゲストも呼んであります。今作の名サブ、小鈴さんです。小鈴「どーもどーも」「よろしくですー」――作中では超姐御として活躍してくれた小鈴さんですが、元々の魔力って、自分でも少ない方だって言ってましたね。小鈴「なに、その筋肉STGみたいな呼び方……。ま、いーけど。 ええ、確かにそー...

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    「前回に続きまして、本日もゲストをお呼びしてますー」

    巴景「……」

    ――晴奈のライバル、巴景さんにお越しいただきました。
      で、「蒼天剣」の中で何度も出てきた「修羅」について語っていこうかと。

    巴景「それは私が修羅だって言いたいの?」

    ――否定はしません。戦闘シーンですごくイキイキしてくるキャラですし。

    巴景「……」

    ――仏教思想に明るくないので詳しい説明をするのは難しいですが、「修羅」の本来の意味は、「争いの世界」のことです。
      「蒼天剣」ではそれを、「無闇に争い、失い続ける人」だとしています。
      晴奈が属していた本家焔流では、これを忌避する傾向がありました。

    巴景「うち……、新生焔流の方だと、むしろお頭が修羅まっしぐらだったわね。
     確かにズタボロの、失いっぱなしの人生を送って、結局晴奈にも負けて命まで失ったわけだけど」


    「よ、容赦ないですね……」

    巴景「嫌いだったし。ま、私もそんな感じだったのは否定できないわね。
     明奈に会ってちょっと変わったけど、それまでは晴奈を殺すことで頭が一杯だったわ。他のこと、全然見てなかった」


    ――執念って諸刃の剣ですよね。
      とんでもない集中力を生み出す反面、他の可能性を捨てていくわけですから。

    巴景「本当よね。晴奈を追わなきゃ私、一国の宰相にもなれたわけだし」

    「ちょっともったいない気もしますよねー」

    巴景「それは人それぞれよ。大臣になりたいって人もいれば、そうじゃない人もいるわけだし。
     どっちにしても、修羅って残念な奴よね。目的を果たしても、それを失っちゃうのよね」


    ――本来、目的の達成って、「得る」ことなんですよね。
      一位になるとか、欲しい物を買うとか、達成することで何かを得られるものなんですよ。
      でも目的を潰すのが目的だと、得るのは何かって言ったら……。

    「目的を潰して、目的を得る……、矛盾してますね」

    巴景「そう考えると、晴奈を殺そうとしなくて良かったのかもね。またあいつと戦えるんだもの」

    「……やっぱりトモエさん、修羅っぽいですよねー。
     と、お時間来てしまいました。さて次回はー?」


    ――次回7月25日はあとがきインタビュー最終回。主人公自身、晴奈について。

    「次回もお楽しみにー」

    「蒼天剣」あとがき④ 「修羅」

    2010.07.18.[Edit]
    「前回に続きまして、本日もゲストをお呼びしてますー」巴景「……」――晴奈のライバル、巴景さんにお越しいただきました。  で、「蒼天剣」の中で何度も出てきた「修羅」について語っていこうかと。巴景「それは私が修羅だって言いたいの?」――否定はしません。戦闘シーンですごくイキイキしてくるキャラですし。巴景「……」――仏教思想に明るくないので詳しい説明をするのは難しいですが、「修羅」の本来の意味は、「争いの世界」の...

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    「と言うわけでインタビューも最終回となりましたー。今回のゲストさんはっ」

    奈「お姉さまと思ってましたか? わたしですよ!」

    「テンション高っ。って言うか、今日は主人公のセイナさんを語るんじゃ……?」

    ――本人に自分のことを語らせるよりも、身近な人の方が的確に捉えてたりしますよ。

    明奈「と言うよりも、お姉さまは辞退されまして。『私には似合わぬ』と」

    「らしいと言うか、なんと言うか」

    ――ま、そこが晴奈の魅力じゃないかな、と。
      いかにもな侍を目指す子、なんだけど時々オトメなところもある子ですね。
      侍言葉とか、立ち振る舞いとかも、元々彼女の中にあったものじゃなく、
      「彼女が『侍とはこうあるべきだ』と考えた上での、彼女のキャラ作り」なんですよ。
      だから素の時は彼女本来の、「普通の女の子」が出ちゃう。

    明奈「ああ、確かにトマスさんの前だと話し方、ちょっと違ってたりしますね。
     普段より全然、柔らかい感じになります」


    「作中後半でも、自他共に『まるで舞台に上げられているようだ』と評されてましたしね」

    ――そう言うのは全部、「こうした方がより侍らしい」って言う晴奈の思い込み、見栄なんですよ。
      「社長が自転車で出勤してはメンツが立たない」とか、「硬派なボクサーにスイーツなんか似合わない」とか、
      そう言う類の思い込みばっかりしてる子なんです。

    明奈「素直じゃないんですよね、本当。
     自分の意見を曲げないから、説得するのにいつも骨が折れるんですよ」


    ――晴奈にとって何より強敵なのは、自分なんですね。
      修羅の気があったり、自分の思い込みに囚われたりと、全話を通して結構自分と戦ってる。
      でもその分、自分を味方につけたら誰にも負けない。それもまた、いかにもな主人公像であり、魅力の一つですね。



    「さて、全5回のインタビューを終えたわけですけれども、黄輪さんー」

    ――なんでしょう?

    「まだ聞いてませんよー、次回作のこと」

    ――ああ、そうでした。でもその前にもう一つだけ、告知をば。
      「蒼天剣」に英語でサブタイトルを付けてみました。

    「なんでまた……?」

    ――次回作を書いてるうちに、ちょっと思いつきまして。
      「蒼天剣 -Celestial Samurai Cat-」としました。

    「かっこいいような、そうでもないような」

    ――次回作は、この英題サブタイトルがしっくりくるはず。

    「ほうほう。それで、次回作は……?」

    ――名前は「火紅狐 -Red Hot Golden Lord-」
      時代は「蒼天剣」より200年ほど前。
      「蒼天剣」中にも何度か名前が登場していた、ある男が主人公です。

    「いつ頃開始予定なんですか?」

    ――とりあえず月区切り、2010年8月1日から開始予定です。
      お楽しみに!

    「お楽しみにー」



    ――と、もういっこ。

    「なんでしょ?」

    ――スペシャルサンクス、って言うのも紹介しなきゃ。僕の作品に、大きな影響を与えてくれた人たちを紹介しないと、相当な恩知らずになっちゃう。

    「おおっと、そうですね。それでは参りましょう!」

    ――皆さんのことはハンドルネームで紹介させていただきます。
      まず元カノ、トーカ。第5部までの話を監修してもらいました。自然消滅になってしまった仲ですが、今でもとっても感謝しています。元気にしてくれているといいのですが……。
      次にちぃずさん。彼女のアドバイスが無ければ、「修羅」思想、ひいては「蒼天剣」になくてはならないエッセンスは生まれませんでした。本当に感謝しています。
      そして超ぴんふさん。チャットやら何やらで、アイデアの素をいくつもいただきました。ありがとうございます。
      続いてLandMさん、MiLさん、Pastelさん、オランジュさん、楓の雪ん子さん、しやあせたん、せあらさん、のくにぴゆうさん、……他多数、コメントや拍手などいただき、非常に感謝しています。
      そして紹介し切れませんし、把握もし切れませんが、僕の小説を読んでいただいた皆さん。
      本当に、ありがとうございました!

    「ありがとうございましたー!」

    「蒼天剣」あとがき⑤ 「蒼天剣」主人公・晴奈

    2010.07.25.[Edit]
    「と言うわけでインタビューも最終回となりましたー。今回のゲストさんはっ」明奈「お姉さまと思ってましたか? わたしですよ!」「テンション高っ。って言うか、今日は主人公のセイナさんを語るんじゃ……?」――本人に自分のことを語らせるよりも、身近な人の方が的確に捉えてたりしますよ。明奈「と言うよりも、お姉さまは辞退されまして。『私には似合わぬ』と」「らしいと言うか、なんと言うか」――ま、そこが晴奈の魅力じゃない...

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