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シュウ「はーい、あとがきインタビュー第4回、始まりますよー。
今回のゲストはこの方! 大食いする方のヒロイン!
双月世界のハラペ虎(こ)娘の歴史は彼女が作った! リディア・ミェーチさんです!」
リディア「は、恥ずかしいです、何だか……」
シュウ「っと、ソレで質問なんですが、『蒼天剣』にもハラペ虎キャラがいましたよね。
お二人に関連性はあるんですか? 『琥珀暁』の終盤でリディアさんは央中に移りましたし、
お子さんもエリザさんのトコに馴染んでたみたいですし」
――朱海やシリンはもしかしたら彼女の子孫かも分かりませんし、
他の移民からつながっているかも知れません。
どちらにせよ北方遠征の後に移民した人は、相当数あったと思います。
北方の人たちにとってみれば中央はあったかいし、ご飯はいっぱいあるし、
ゼロやエリザが優秀なおかげで仕事も事欠かないし。
逆に、ハンとクーが大使になったことで、追従して中央から北方に渡った人間も少なからずいたはず。
その人たちも北方で親密な人間関係や家庭を築いたでしょうし、
何割かはハンたちの任期終了後も現地に残ることを選んだであろうことは、想像に難くないでしょう。
シュウ「双月暦1世紀から『虎』さんや『熊』さんが渡ってたとしたら、
そりゃ500年後の『蒼天剣』の時代には中央のあっちこっちにいてもおかしくありませんよね。
すっかり現地民になって、央中の人たちの中にはエリザさんと同じよーな言葉遣いしてる人もいて」
リディア「うちの子たちはすっかりそうなってましたね。
多分もう、北方のことばは話せないんじゃないかしら」
――ただ、「カルタ」や「コンペイトウ」がいつの間にか日本語になったように、
あるいは日本語の「津波」が英語の「Tsunami」として広まったように、
北方から中央に、あるいは中央から北方に渡った文化もいっぱいあるでしょう。
そしてそれは恐らく、第6部で侵攻した央南でも同じかも知れません。
シュウ「『蒼天剣』の第2話で『エルフは央北系だ』みたいなコト言ってましたもんね」
――そう言えば小鈴は央中からの移民4世ですが、お兄さんや従姉妹は「虎」ですから、
その遠いご先祖様はきっと北方からの移民。彼女の中には色んな地域の血が混じってるんでしょうね。
シュウ「だからあんなに美人さんなんですかね? ……もしかしたらわたしも?」
――名前からしてハーフみたいですもんね、シュウ・メイスンって。
シュウ「じゃ、わたし美人さんですか? カワイイ系ですか?」
――ちなみに「火紅狐」以降、北方の地名の多くは英語的表記になっていますが、
これは中央からの文化の影響、と言うことにしています。
あるいは北方大使になったクーが変えたって可能性もありますが。
シュウ「しれっと話題変えられたぁー!?」
リディア「あ、あの、わたしは可愛い方だと思いますよ」
――それは可愛い「かた」か「ほう」なのか。
シュウ「うわーん!」
――美人かどうかって本人の前で言及するのもどうかと思いますし、
婉曲的に言うとすれば、基本的に僕が嫌いなキャラはブスです。
作中のキャラで僕が一番大嫌いだと言っている克麒麟も「中性的な魅力が」
とかどっかで言及してた覚えがありますが、イコール容姿の美麗さってわけではありません。
あと、今作で言うならエマ(乗っ取り前)も割とそっち側。
性格の意地汚さが外面に現れたような容姿をしていた、と言っておきます。
その前提で言うとすれば、シュウは僕の中では、旅岡さんと同じくらいのグレードにいますね。
シュウ「じゃ、……えーと、……えーとー……? き、基準がさっぱり分かんないです」
――その辺りに普通にいそうってことです。夕方6時半くらいに駅に行ったら、
改札の向こうから女子高生やOLさんとかと一緒に出てきそうなくらいの顔立ち。
シュウ「……はあ……えっと……うーん……その例え全然分かりませんよー……」
――シュウが宇宙猫みたいな顔し始めたのでちゃんと言ってあげますが、
シュウは可愛いです。安心して下さい。
シュウ「……確かにまあ、面と向かってそんなコト言われたら、ソレはソレで恥ずかしいんですけど」
リディア「でも良かったじゃないですか! これで可愛いと言うことは確定されたのですし。ねっ?」
――ただし。
シュウ「ただし?」
――前述の通り、僕の作品では性格の良し悪しは顔に出ます。
シュウはまだキャラを固め切っていないので、文句無し、掛け値無しに美人であるかまでは、
現時点でははっきり言えません。
無論お気に入りの看板娘ですので、いい娘にしてあげたいとは考えているところですが、
状況如何では性格が歪む可能性もあるので、今の段階では明言できないところです。
シュウ「絶対美人にして下さい。マジで頼みます」
――精一杯努力します。……と、明日はあとがき最終回です。お楽しみに。
シュウ「お楽しみに! ……頼みますよ? マ・ジ・で」
リディア「め、目が怖い……」
今回のゲストはこの方! 大食いする方のヒロイン!
双月世界のハラペ虎(こ)娘の歴史は彼女が作った! リディア・ミェーチさんです!」
リディア「は、恥ずかしいです、何だか……」
シュウ「っと、ソレで質問なんですが、『蒼天剣』にもハラペ虎キャラがいましたよね。
お二人に関連性はあるんですか? 『琥珀暁』の終盤でリディアさんは央中に移りましたし、
お子さんもエリザさんのトコに馴染んでたみたいですし」
――朱海やシリンはもしかしたら彼女の子孫かも分かりませんし、
他の移民からつながっているかも知れません。
どちらにせよ北方遠征の後に移民した人は、相当数あったと思います。
北方の人たちにとってみれば中央はあったかいし、ご飯はいっぱいあるし、
ゼロやエリザが優秀なおかげで仕事も事欠かないし。
逆に、ハンとクーが大使になったことで、追従して中央から北方に渡った人間も少なからずいたはず。
その人たちも北方で親密な人間関係や家庭を築いたでしょうし、
何割かはハンたちの任期終了後も現地に残ることを選んだであろうことは、想像に難くないでしょう。
シュウ「双月暦1世紀から『虎』さんや『熊』さんが渡ってたとしたら、
そりゃ500年後の『蒼天剣』の時代には中央のあっちこっちにいてもおかしくありませんよね。
すっかり現地民になって、央中の人たちの中にはエリザさんと同じよーな言葉遣いしてる人もいて」
リディア「うちの子たちはすっかりそうなってましたね。
多分もう、北方のことばは話せないんじゃないかしら」
――ただ、「カルタ」や「コンペイトウ」がいつの間にか日本語になったように、
あるいは日本語の「津波」が英語の「Tsunami」として広まったように、
北方から中央に、あるいは中央から北方に渡った文化もいっぱいあるでしょう。
そしてそれは恐らく、第6部で侵攻した央南でも同じかも知れません。
シュウ「『蒼天剣』の第2話で『エルフは央北系だ』みたいなコト言ってましたもんね」
――そう言えば小鈴は央中からの移民4世ですが、お兄さんや従姉妹は「虎」ですから、
その遠いご先祖様はきっと北方からの移民。彼女の中には色んな地域の血が混じってるんでしょうね。
シュウ「だからあんなに美人さんなんですかね? ……もしかしたらわたしも?」
――名前からしてハーフみたいですもんね、シュウ・メイスンって。
シュウ「じゃ、わたし美人さんですか? カワイイ系ですか?」
――ちなみに「火紅狐」以降、北方の地名の多くは英語的表記になっていますが、
これは中央からの文化の影響、と言うことにしています。
あるいは北方大使になったクーが変えたって可能性もありますが。
シュウ「しれっと話題変えられたぁー!?」
リディア「あ、あの、わたしは可愛い方だと思いますよ」
――それは可愛い「かた」か「ほう」なのか。
シュウ「うわーん!」
――美人かどうかって本人の前で言及するのもどうかと思いますし、
婉曲的に言うとすれば、基本的に僕が嫌いなキャラはブスです。
作中のキャラで僕が一番大嫌いだと言っている克麒麟も「中性的な魅力が」
とかどっかで言及してた覚えがありますが、イコール容姿の美麗さってわけではありません。
あと、今作で言うならエマ(乗っ取り前)も割とそっち側。
性格の意地汚さが外面に現れたような容姿をしていた、と言っておきます。
その前提で言うとすれば、シュウは僕の中では、旅岡さんと同じくらいのグレードにいますね。
シュウ「じゃ、……えーと、……えーとー……? き、基準がさっぱり分かんないです」
――その辺りに普通にいそうってことです。夕方6時半くらいに駅に行ったら、
改札の向こうから女子高生やOLさんとかと一緒に出てきそうなくらいの顔立ち。
シュウ「……はあ……えっと……うーん……その例え全然分かりませんよー……」
――シュウが宇宙猫みたいな顔し始めたのでちゃんと言ってあげますが、
シュウは可愛いです。安心して下さい。
シュウ「……確かにまあ、面と向かってそんなコト言われたら、ソレはソレで恥ずかしいんですけど」
リディア「でも良かったじゃないですか! これで可愛いと言うことは確定されたのですし。ねっ?」
――ただし。
シュウ「ただし?」
――前述の通り、僕の作品では性格の良し悪しは顔に出ます。
シュウはまだキャラを固め切っていないので、文句無し、掛け値無しに美人であるかまでは、
現時点でははっきり言えません。
無論お気に入りの看板娘ですので、いい娘にしてあげたいとは考えているところですが、
状況如何では性格が歪む可能性もあるので、今の段階では明言できないところです。
シュウ「絶対美人にして下さい。マジで頼みます」
――精一杯努力します。……と、明日はあとがき最終回です。お楽しみに。
シュウ「お楽しみに! ……頼みますよ? マ・ジ・で」
リディア「め、目が怖い……」
»» 2020.09.25.
シュウ「あとがきインタビューも今回が最終回! 今回のゲストは、……げっ」
モール「なーにが『げっ』だ。失礼だね、君」
――今作でも結構えぐい活躍した人間ですからね。そりゃ警戒もされます。
モール「何だかんだでこうやって会うの4回目だろ? もうちょい慣れろってね」
シュウ「し、失礼しました。……改めましてご紹介します!
今回のゲストは神に並ぶ大魔法使い! 賢者モールさんです!」
モール「んで、今回私を呼んだ理由って?」
――前作「白猫夢」辺りから、双月世界が成立する以前に存在していたとされる「旧世界」
の話が少しずつ開示されてきています。これを全て詳らかにするのはもっと後の予定ですが、
現時点で明らかにできる要素について今一度、触れておこうかと。
シュウ「ソコで、今作の登場人物の中で最もその事情に詳しいであろうモールさんに、お話を伺おうかと」
モール「他に詳しそうなのいっぱいいるじゃないね。ゼロとか鳳凰とか」
――作中における登場回数の結果と、前々回取り上げたように、
前半と後半でゼロの性格がねじ曲がりすぎてて、ここに呼ぶには具合が悪いってこともありますので。
シュウ「その点、モールさんは性格が全っ然変わってないので、話しやすいってコトですね」
モール「ケッ」
――本題に入りますが、今作は双月世界としての文明・文化の黎明期、はじまりに当たります。
そのため旧世界の名残がチラホラ散見されるところがあります。
モール「私とエリザが修行した山だとか、第6部の南海だとかだね」
シュウ「あと、克一門の名前が旧世界で既に存在してたってコトもその一つですね。
と言うコトは、もしかしたらモールさんは旧世界で大火さんと会ってたって可能性も?」
――これは後々の話につながってくることなので明言はできませんが、
その可能性は無いものとして考えています。
モールと克一門は、少なくとも旧世界ではほぼ無関係です。
克一門の一人と個人的に親交があった程度ですね。
と言うかそもそも、モールは厳密には旧世界には……。
モール「君、ソレは次回作で話す内容だろ?」
――ええ。ですのでこれ以上は話しません。
設定ばっかり先にこんなところでダラダラ垂れ流しにするくらいなら、ちゃんと物語書きます。
シュウ「で、その物語とは……? わたしもちゃんと出るんですよね?」
――心配しなくてもちゃんと出します。舞台は8世紀、「白猫夢」から百年以上後の世界が舞台です。
「白猫夢」が現実世界で言う20世紀半ばくらいの時代だったので、次回は現代~近未来くらいの世界観になります。
シュウ「と言うコトはスマホやWi-Fiやドローンがあっちこっちにあるよーな……?」
――そーゆー世界です。そしてこの物語には、モールがものすごく重要な存在として現れます。
彼だか彼女だか、このあやふやな存在が如何にして出来上がったのか、それが明らかになる予定です。
シュウ「楽しみです。ちょー楽しみ!」
――シュウが世に出て丸10年、ようやくの本編登場となります。僕も書くのが楽しみです。
シュウ「ちなみにタイトルは?」
――「緑綺星 -Hidden and Missing Stars-」の予定です。蒼、紅、白、琥珀と来て、第5弾は緑ですね。
シュウ「ソレでは最後に恒例の、スペシャルサンクス紹介です!」
――まずはいつもの。「クリスタルの断章」のポール・ブリッツさん。
度々込み入ったご意見をいただき、衝突したこともありましたが、
いつも絡んでいただけること、少なからず感謝しております。
そして、双月世界関連ではほとんど絡みはありませんが、「妄想の荒野」の矢端想さん。
ツイッターでは度々ご紹介いただき、誠に感謝しております。
天狐ちゃんを描いていただけたのは、本当にありがたかったです。
また、ツイッターと言えば、野川真実さんには大変お世話になりました。
エリザやら小鈴やら、双月世界のキャラを何度も描いていただき、嬉しい限りです。
その他、当ブログ「黄輪雑貨本店 新館」にお越しいただいた皆様、
小説をご笑覧いただいた皆様、ありがとうございました!
シュウ「ありがとうございましたー!」
モール「なーにが『げっ』だ。失礼だね、君」
――今作でも結構えぐい活躍した人間ですからね。そりゃ警戒もされます。
モール「何だかんだでこうやって会うの4回目だろ? もうちょい慣れろってね」
シュウ「し、失礼しました。……改めましてご紹介します!
今回のゲストは神に並ぶ大魔法使い! 賢者モールさんです!」
モール「んで、今回私を呼んだ理由って?」
――前作「白猫夢」辺りから、双月世界が成立する以前に存在していたとされる「旧世界」
の話が少しずつ開示されてきています。これを全て詳らかにするのはもっと後の予定ですが、
現時点で明らかにできる要素について今一度、触れておこうかと。
シュウ「ソコで、今作の登場人物の中で最もその事情に詳しいであろうモールさんに、お話を伺おうかと」
モール「他に詳しそうなのいっぱいいるじゃないね。ゼロとか鳳凰とか」
――作中における登場回数の結果と、前々回取り上げたように、
前半と後半でゼロの性格がねじ曲がりすぎてて、ここに呼ぶには具合が悪いってこともありますので。
シュウ「その点、モールさんは性格が全っ然変わってないので、話しやすいってコトですね」
モール「ケッ」
――本題に入りますが、今作は双月世界としての文明・文化の黎明期、はじまりに当たります。
そのため旧世界の名残がチラホラ散見されるところがあります。
モール「私とエリザが修行した山だとか、第6部の南海だとかだね」
シュウ「あと、克一門の名前が旧世界で既に存在してたってコトもその一つですね。
と言うコトは、もしかしたらモールさんは旧世界で大火さんと会ってたって可能性も?」
――これは後々の話につながってくることなので明言はできませんが、
その可能性は無いものとして考えています。
モールと克一門は、少なくとも旧世界ではほぼ無関係です。
克一門の一人と個人的に親交があった程度ですね。
と言うかそもそも、モールは厳密には旧世界には……。
モール「君、ソレは次回作で話す内容だろ?」
――ええ。ですのでこれ以上は話しません。
設定ばっかり先にこんなところでダラダラ垂れ流しにするくらいなら、ちゃんと物語書きます。
シュウ「で、その物語とは……? わたしもちゃんと出るんですよね?」
――心配しなくてもちゃんと出します。舞台は8世紀、「白猫夢」から百年以上後の世界が舞台です。
「白猫夢」が現実世界で言う20世紀半ばくらいの時代だったので、次回は現代~近未来くらいの世界観になります。
シュウ「と言うコトはスマホやWi-Fiやドローンがあっちこっちにあるよーな……?」
――そーゆー世界です。そしてこの物語には、モールがものすごく重要な存在として現れます。
彼だか彼女だか、このあやふやな存在が如何にして出来上がったのか、それが明らかになる予定です。
シュウ「楽しみです。ちょー楽しみ!」
――シュウが世に出て丸10年、ようやくの本編登場となります。僕も書くのが楽しみです。
シュウ「ちなみにタイトルは?」
――「緑綺星 -Hidden and Missing Stars-」の予定です。蒼、紅、白、琥珀と来て、第5弾は緑ですね。
シュウ「ソレでは最後に恒例の、スペシャルサンクス紹介です!」
――まずはいつもの。「クリスタルの断章」のポール・ブリッツさん。
度々込み入ったご意見をいただき、衝突したこともありましたが、
いつも絡んでいただけること、少なからず感謝しております。
そして、双月世界関連ではほとんど絡みはありませんが、「妄想の荒野」の矢端想さん。
ツイッターでは度々ご紹介いただき、誠に感謝しております。
天狐ちゃんを描いていただけたのは、本当にありがたかったです。
また、ツイッターと言えば、野川真実さんには大変お世話になりました。
エリザやら小鈴やら、双月世界のキャラを何度も描いていただき、嬉しい限りです。
その他、当ブログ「黄輪雑貨本店 新館」にお越しいただいた皆様、
小説をご笑覧いただいた皆様、ありがとうございました!
シュウ「ありがとうございましたー!」
»» 2020.09.26.
「琥珀暁」あとがき ①二柱の神様
2020.09.22.[Edit]
シュウ「あー、えっと、どーも。(……なんかもう、こっちだと違和感感じるようになってきちゃいましたよ)とゆーワケで『琥珀暁』も無事に終わりまして、恒例のあとがきインタビューのはじまりでーす。司会はいつものわたし、シュウ・メイスンでお送りいたしまーす」――よろしくお願いします。シュウ「って言うかですね、わたしついさっきもエリザさんとお話してたんですよね。改まってあとがきとしてお話するのも、なんかピンと来な...
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「琥珀暁」あとがき ②エリザは悪人だったのか?
2020.09.23.[Edit]
シュウ「はい、今回もあとがきインタビューはじめまーす。今回のゲストはこの方! 腕一本で想い人の側近になった男!でもソレ報われたのか報われてないのか、ロウ・ルッジさんでーす!」ロウ「なーんか紹介の仕方が引っ掛かんなぁ……。ま、よろしく頼むわ」シュウ「さて黄輪さん、今回のテーマは?」――今作において一番好き勝手しておいて、でも結局「いい人」みたいに扱われてるエリザ。彼女の半生を振り返るに、結構なダークゾー...
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「琥珀暁」あとがき ③ゼロの変遷と変質
2020.09.24.[Edit]
シュウ「さあ、あとがきインタビュー第3回です。ゲストはこの方!今作の可愛い方のヒロイン! 双月世界の元祖お嬢様! クラム・タイムズさんです!」クー「よろしくお願いいたします。ところで『可愛い方の』と仰いましたが、それは可愛くない方がいらっしゃる、と仰りたいのかしら?」――ではなくて、今作可愛いのと格好良いのと綺麗なのがいるってことです。まあ、ヒロインの多さは今作に限りませんが。クー「誰が誰であるとは...
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シュウ「はーい、あとがきインタビュー第4回、始まりますよー。
今回のゲストはこの方! 大食いする方のヒロイン! 双月世界のハラペ虎(こ)娘の歴史は彼女が作った! リディア・ミェーチさんです!」 リディア「は、恥ずかしいです、何だか……」 シュウ「っと、ソレで質問なんですが、『蒼天剣』にもハラペ虎キャラがいましたよね。 お二人に関連性はあるんですか? 『琥珀暁』の終盤でリディアさんは央中に移りましたし、 お子さんもエリザさんのトコに馴染んでたみたいですし」 ――朱海やシリンはもしかしたら彼女の子孫かも分かりませんし、 他の移民からつながっているかも知れません。 どちらにせよ北方遠征の後に移民した人は、相当数あったと思います。 北方の人たちにとってみれば中央はあったかいし、ご飯はいっぱいあるし、 ゼロやエリザが優秀なおかげで仕事も事欠かないし。 逆に、ハンとクーが大使になったことで、追従して中央から北方に渡った人間も少なからずいたはず。 その人たちも北方で親密な人間関係や家庭を築いたでしょうし、 何割かはハンたちの任期終了後も現地に残ることを選んだであろうことは、想像に難くないでしょう。 シュウ「双月暦1世紀から『虎』さんや『熊』さんが渡ってたとしたら、 そりゃ500年後の『蒼天剣』の時代には中央のあっちこっちにいてもおかしくありませんよね。 すっかり現地民になって、央中の人たちの中にはエリザさんと同じよーな言葉遣いしてる人もいて」 リディア「うちの子たちはすっかりそうなってましたね。 多分もう、北方のことばは話せないんじゃないかしら」 ――ただ、「カルタ」や「コンペイトウ」がいつの間にか日本語になったように、 あるいは日本語の「津波」が英語の「Tsunami」として広まったように、 北方から中央に、あるいは中央から北方に渡った文化もいっぱいあるでしょう。 そしてそれは恐らく、第6部で侵攻した央南でも同じかも知れません。 シュウ「『蒼天剣』の第2話で『エルフは央北系だ』みたいなコト言ってましたもんね」 ――そう言えば小鈴は央中からの移民4世ですが、お兄さんや従姉妹は「虎」ですから、 その遠いご先祖様はきっと北方からの移民。彼女の中には色んな地域の血が混じってるんでしょうね。 シュウ「だからあんなに美人さんなんですかね? ……もしかしたらわたしも?」 ――名前からしてハーフみたいですもんね、シュウ・メイスンって。 シュウ「じゃ、わたし美人さんですか? カワイイ系ですか?」 ――ちなみに「火紅狐」以降、北方の地名の多くは英語的表記になっていますが、 これは中央からの文化の影響、と言うことにしています。 あるいは北方大使になったクーが変えたって可能性もありますが。 シュウ「しれっと話題変えられたぁー!?」 リディア「あ、あの、わたしは可愛い方だと思いますよ」 ――それは可愛い「かた」か「ほう」なのか。 シュウ「うわーん!」 ――美人かどうかって本人の前で言及するのもどうかと思いますし、 婉曲的に言うとすれば、基本的に僕が嫌いなキャラはブスです。 作中のキャラで僕が一番大嫌いだと言っている克麒麟も「中性的な魅力が」 とかどっかで言及してた覚えがありますが、イコール容姿の美麗さってわけではありません。 あと、今作で言うならエマ(乗っ取り前)も割とそっち側。 性格の意地汚さが外面に現れたような容姿をしていた、と言っておきます。 その前提で言うとすれば、シュウは僕の中では、旅岡さんと同じくらいのグレードにいますね。 シュウ「じゃ、……えーと、……えーとー……? き、基準がさっぱり分かんないです」 ――その辺りに普通にいそうってことです。夕方6時半くらいに駅に行ったら、 改札の向こうから女子高生やOLさんとかと一緒に出てきそうなくらいの顔立ち。 シュウ「……はあ……えっと……うーん……その例え全然分かりませんよー……」 ――シュウが宇宙猫みたいな顔し始めたのでちゃんと言ってあげますが、 シュウは可愛いです。安心して下さい。 シュウ「……確かにまあ、面と向かってそんなコト言われたら、ソレはソレで恥ずかしいんですけど」 リディア「でも良かったじゃないですか! これで可愛いと言うことは確定されたのですし。ねっ?」 ――ただし。 シュウ「ただし?」 ――前述の通り、僕の作品では性格の良し悪しは顔に出ます。 シュウはまだキャラを固め切っていないので、文句無し、掛け値無しに美人であるかまでは、 現時点でははっきり言えません。 無論お気に入りの看板娘ですので、いい娘にしてあげたいとは考えているところですが、 状況如何では性格が歪む可能性もあるので、今の段階では明言できないところです。 シュウ「絶対美人にして下さい。マジで頼みます」 ――精一杯努力します。……と、明日はあとがき最終回です。お楽しみに。 シュウ「お楽しみに! ……頼みますよ? マ・ジ・で」 リディア「め、目が怖い……」 |
「琥珀暁」あとがき ④双月世界の移民史
2020.09.25.[Edit]
シュウ「はーい、あとがきインタビュー第4回、始まりますよー。今回のゲストはこの方! 大食いする方のヒロイン!双月世界のハラペ虎(こ)娘の歴史は彼女が作った! リディア・ミェーチさんです!」リディア「は、恥ずかしいです、何だか……」シュウ「っと、ソレで質問なんですが、『蒼天剣』にもハラペ虎キャラがいましたよね。お二人に関連性はあるんですか? 『琥珀暁』の終盤でリディアさんは央中に移りましたし、お子さん...
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シュウ「あとがきインタビューも今回が最終回! 今回のゲストは、……げっ」
モール「なーにが『げっ』だ。失礼だね、君」 ――今作でも結構えぐい活躍した人間ですからね。そりゃ警戒もされます。 モール「何だかんだでこうやって会うの4回目だろ? もうちょい慣れろってね」 シュウ「し、失礼しました。……改めましてご紹介します! 今回のゲストは神に並ぶ大魔法使い! 賢者モールさんです!」 モール「んで、今回私を呼んだ理由って?」 ――前作「白猫夢」辺りから、双月世界が成立する以前に存在していたとされる「旧世界」 の話が少しずつ開示されてきています。これを全て詳らかにするのはもっと後の予定ですが、 現時点で明らかにできる要素について今一度、触れておこうかと。 シュウ「ソコで、今作の登場人物の中で最もその事情に詳しいであろうモールさんに、お話を伺おうかと」 モール「他に詳しそうなのいっぱいいるじゃないね。ゼロとか鳳凰とか」 ――作中における登場回数の結果と、前々回取り上げたように、 前半と後半でゼロの性格がねじ曲がりすぎてて、ここに呼ぶには具合が悪いってこともありますので。 シュウ「その点、モールさんは性格が全っ然変わってないので、話しやすいってコトですね」 モール「ケッ」 ――本題に入りますが、今作は双月世界としての文明・文化の黎明期、はじまりに当たります。 そのため旧世界の名残がチラホラ散見されるところがあります。 モール「私とエリザが修行した山だとか、第6部の南海だとかだね」 シュウ「あと、克一門の名前が旧世界で既に存在してたってコトもその一つですね。 と言うコトは、もしかしたらモールさんは旧世界で大火さんと会ってたって可能性も?」 ――これは後々の話につながってくることなので明言はできませんが、 その可能性は無いものとして考えています。 モールと克一門は、少なくとも旧世界ではほぼ無関係です。 克一門の一人と個人的に親交があった程度ですね。 と言うかそもそも、モールは厳密には旧世界には……。 モール「君、ソレは次回作で話す内容だろ?」 ――ええ。ですのでこれ以上は話しません。 設定ばっかり先にこんなところでダラダラ垂れ流しにするくらいなら、ちゃんと物語書きます。 シュウ「で、その物語とは……? わたしもちゃんと出るんですよね?」 ――心配しなくてもちゃんと出します。舞台は8世紀、「白猫夢」から百年以上後の世界が舞台です。 「白猫夢」が現実世界で言う20世紀半ばくらいの時代だったので、次回は現代~近未来くらいの世界観になります。 シュウ「と言うコトはスマホやWi-Fiやドローンがあっちこっちにあるよーな……?」 ――そーゆー世界です。そしてこの物語には、モールがものすごく重要な存在として現れます。 彼だか彼女だか、このあやふやな存在が如何にして出来上がったのか、それが明らかになる予定です。 シュウ「楽しみです。ちょー楽しみ!」 ――シュウが世に出て丸10年、ようやくの本編登場となります。僕も書くのが楽しみです。 シュウ「ちなみにタイトルは?」 ――「緑綺星 -Hidden and Missing Stars-」の予定です。蒼、紅、白、琥珀と来て、第5弾は緑ですね。 シュウ「ソレでは最後に恒例の、スペシャルサンクス紹介です!」 ――まずはいつもの。「クリスタルの断章」のポール・ブリッツさん。 度々込み入ったご意見をいただき、衝突したこともありましたが、 いつも絡んでいただけること、少なからず感謝しております。 そして、双月世界関連ではほとんど絡みはありませんが、「妄想の荒野」の矢端想さん。 ツイッターでは度々ご紹介いただき、誠に感謝しております。 天狐ちゃんを描いていただけたのは、本当にありがたかったです。 また、ツイッターと言えば、野川真実さんには大変お世話になりました。 エリザやら小鈴やら、双月世界のキャラを何度も描いていただき、嬉しい限りです。 その他、当ブログ「黄輪雑貨本店 新館」にお越しいただいた皆様、 小説をご笑覧いただいた皆様、ありがとうございました! シュウ「ありがとうございましたー!」 |
「琥珀暁」あとがき ⑤過去と未来
2020.09.26.[Edit]
シュウ「あとがきインタビューも今回が最終回! 今回のゲストは、……げっ」モール「なーにが『げっ』だ。失礼だね、君」――今作でも結構えぐい活躍した人間ですからね。そりゃ警戒もされます。モール「何だかんだでこうやって会うの4回目だろ? もうちょい慣れろってね」シュウ「し、失礼しました。……改めましてご紹介します!今回のゲストは神に並ぶ大魔法使い! 賢者モールさんです!」モール「んで、今回私を呼んだ理由って?...
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