Index ~作品もくじ~
第5部の地図について説明する前に、
北方の地理について、双月シリーズ共通の要素を解説します。
(いつものごとく、自分のためのメモにするのが半分目的です)

北方の地理について、双月シリーズ共通の要素を解説します。
(いつものごとく、自分のためのメモにするのが半分目的です)

- 北方大陸は3つの地域に区分される。
- 沿岸部
北方の最南部。比較的暖かいが、土地が痩せている。
一応は不凍港も備えられているが、厳寒期には凍り付いてしまう。 - 西山間部
山間部の巨大塩湖(琥珀暁では『ゼルカノゼロ』、火紅狐以降は『ミラーフィールド』)以西。
「塩」湖ではあるが塩分以外のミネラルも豊富であり、その恩恵により野菜・野草や野禽が多く穫れる。 - 東山間部
山間部の巨大塩湖以東。盆地状になっているため降雪量が少なく、気温も高い。
周辺の山々には貴金属・希少金属の鉱床が多く存在しており、北方の大きな収入源となっている。 - 生存不能圏
上記3地域以外の地域。詳しくは画像参照。
- 沿岸部
- 双月世界の最北に位置しており、平均気温は年間通して10℃以下。
- 全体的に地形が険しく、徒歩での踏破には相当の熟練と体力が必要。
- 人種の大半が熊獣人と虎獣人で、短耳・長耳は3割程度。
- 武器・防具の素材になる金属の生産量が多い、大陸全体が天然の要害となっており攻められにくい、
屈強な人材が豊富など、軍事国家としての適性がこれでもかと揃っている。 - 加えてジーン王国成立(『火紅狐』第3部)以降、戦略研究にも力を入れており、
双月シリーズを通して最強の軍事国として恐れられている。 - ただし北方側も、寒いこと以外には、自分たちの邦には大して不満が無いので、海外侵攻なんかは滅多に考えない。
それよりもしょっちゅう起こる、軍閥による内紛や独断専横などの内輪揉めをどう抑えるかの方が重要視されるので、
よほど執拗にケンカを売られない限りは一致団結して戦おうとはしない。
»» 2019.11.25.
「琥珀暁」第5部の地図と、「遠征隊&ミェーチ軍団&豪族」と「帝国本国+属国」との戦いの記録。

沿岸部から逐電したミェーチ軍団は、とりあえず近隣諸国を訪ね歩きます。
が、帝国の属国にとって「帝国に属さず、それどころか(相当な助力があったとは言え)帝国軍を撃破した集団」と言うのは不気味極まりない、恐ろしい存在です。
当然あっちこっちで門前払いを食らい、ミェーチ軍団は途方に暮れます。
軍団のそんな苦労を、当然、エリザは推理と商売がてらの情報収集で察知しています。
そして西山間部で、豪族たちが帝国相手に暴れていると言う話も聞き付けており、この両者を結託させることを思い付きました。
工作が功を奏し、軍団と豪族たちとの連合を成立させたエリザは、彼らに策を授けて西山間部の北側3カ国、ハカラ・レイス・オルトラを攻略させます。
その内容も、力づくで実効支配するようなものではなく、王国民らの大半を味方に引き入れる形で行われており、結果的にこの3ヶ国が擁していた軍も自分たちの手勢に加えることに成功し、連合軍の戦力は倍近くに増強しました。
一方、帝国側にとっては西山間部の北半分を失った形となり、西山間部軍の直接的な軍事力が半減しただけでなく、もとより乏しかった情報収集能力も、ほぼ喪失します。
そのため西山間部基地を連合軍が襲撃しても、目の前に迫ってくるまでほとんど気付けないような状態となっていました。
情報収集能力を喪失した軍に、勝ち目はありません。
敵の数や、どこから来るか分からない、どんな手を使うかも分からない、となっては、手の打ちようがありません。
結果、やりたい放題にやられることとなり、西山間部も呆気無く連合軍の手に渡りました。
第4部、第5部を通して感じるのは、帝国側の無能・無策ぶり。
いかにこの20年、敵らしい敵も現れず、自分たちの天下が続いていたとは言え、軍があまりに貧弱です。
それも敵を作らないための帝国の施策だったのか、それとも単に、泰平の世が続いてぬくぬくと肥え太ったせいなのか。
それが分かるのは第6部で、……と言うことで。

沿岸部から逐電したミェーチ軍団は、とりあえず近隣諸国を訪ね歩きます。
が、帝国の属国にとって「帝国に属さず、それどころか(相当な助力があったとは言え)帝国軍を撃破した集団」と言うのは不気味極まりない、恐ろしい存在です。
当然あっちこっちで門前払いを食らい、ミェーチ軍団は途方に暮れます。
軍団のそんな苦労を、当然、エリザは推理と商売がてらの情報収集で察知しています。
そして西山間部で、豪族たちが帝国相手に暴れていると言う話も聞き付けており、この両者を結託させることを思い付きました。
工作が功を奏し、軍団と豪族たちとの連合を成立させたエリザは、彼らに策を授けて西山間部の北側3カ国、ハカラ・レイス・オルトラを攻略させます。
その内容も、力づくで実効支配するようなものではなく、王国民らの大半を味方に引き入れる形で行われており、結果的にこの3ヶ国が擁していた軍も自分たちの手勢に加えることに成功し、連合軍の戦力は倍近くに増強しました。
一方、帝国側にとっては西山間部の北半分を失った形となり、西山間部軍の直接的な軍事力が半減しただけでなく、もとより乏しかった情報収集能力も、ほぼ喪失します。
そのため西山間部基地を連合軍が襲撃しても、目の前に迫ってくるまでほとんど気付けないような状態となっていました。
情報収集能力を喪失した軍に、勝ち目はありません。
敵の数や、どこから来るか分からない、どんな手を使うかも分からない、となっては、手の打ちようがありません。
結果、やりたい放題にやられることとなり、西山間部も呆気無く連合軍の手に渡りました。
第4部、第5部を通して感じるのは、帝国側の無能・無策ぶり。
いかにこの20年、敵らしい敵も現れず、自分たちの天下が続いていたとは言え、軍があまりに貧弱です。
それも敵を作らないための帝国の施策だったのか、それとも単に、泰平の世が続いてぬくぬくと肥え太ったせいなのか。
それが分かるのは第6部で、……と言うことで。
»» 2019.11.28.
»» 2020.01.23.
»» 2020.02.10.
小鈴「今回はシュウお休み?」
エリザ「なんやムクれとったで」
天狐「そりゃ美人『じゃない』って言われたらなぁー?」
エリザ「こっちもご機嫌ナナメさんやな」
天狐「そりゃそーだろ。大体よー……」
小鈴「あ、黄輪さんから2通来てるわよ。片っぽは天狐ちゃんに」
天狐「あ?」
小鈴「はいコレ」
天狐「何だよ……」
「こないだの『2人とも美人さんなので~』発言についての補足説明ですが、
天狐ちゃんって美人って言うよりカワイイってイメージなんですよね。
決して天狐ちゃんやシュウが魅力的ではないと言うわけではありません」
エリザ「お、なんやニヤぁーっとして」
小鈴「顔も耳ん中も真っ赤になっちゃって」
天狐「る、るっせえやぃ///」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
エリザ「ほんで今日はどないしたん? また煮詰まっとん?」
小鈴「ソレもあるけど、なんか突き詰めたいテーマがあるっつって」
天狐「オレがこっちに呼ばれんのも珍しいよな。
その突き詰めたいってヤツに関係すんのか?」
小鈴「基本、隣部屋にいるもんね。えーと、もいっこの紙には……」
「『多世界』についての考察を行いたいと思います。
『白猫夢』でちょこっと触れた内容でもありますし、
前回の考察でも話した内容をもう一度焼き直すようで若干体裁は悪いですが、
現在、黄輪雑貨本店が複数の世界を同時進行で構築していることもあるので、
その辺りも絡めつつ、改めて議論してもらいたいなーと」
小鈴「……ですって」
エリザ「要領悪いなー。いっぺんにやったらええやんか」
天狐「時間稼ぎだろ。なんだかんだで3月20日もゲーム買うらしーし」
小鈴「今度は無人島行くんですってね」
エリザ「いや、旅行してんと早よ続き書きいや」
天狐「言ってやんなって。趣味は大事だぜ」
エリザ「そらそーやろーけども。仕事もやらな」
小鈴「仕事って言っていーのかしらね、コレって」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
天狐「んじゃまず、アイツが考えた多世界解釈ってヤツの説明からな。
一言で言うと、『とんでもなく長い8ミリフィルムの束』だそーだ」
小鈴「8ミリフィルムって……コレ?」

天狐「そー、ソレ。んで、そのフィルム1巻きが1つの『世界』なんだってさ。
オレたちはそのフィルムに収められた登場人物ってヤツで、
1つのコマから次の1コマに移るのが『時間の流れ』、って感じらしい」
エリザ「びみょーにメタいコト言うてるな」
天狐「と言っても、1コマが1秒だとか1フレームだとか、
そんなカッチリ分けられるワケじゃなく、コマ同士はゆるやかにつながってる。
んで、基本的にこのフィルムの中にいるヤツらは前のコマには戻れない、と」
小鈴「ソコら辺までが基本の世界観ってトコかしら。分かったよーな分かんないよーな」
天狐「概念に対しての例え話だから、な。厳密に突き詰めれば突き詰めるほどワケ分からんコトになるから、
大体は『なんとなーく』でゆるめに済まさねーと、あっちこっち矛盾と破綻だらけになっちまうぜ」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
天狐「なんかもう時間来ちまったな」
小鈴「この話、長くなりそーだしね」
エリザ「もうちょっとだけ続くねん」
小鈴「ってコトで、次は木曜辺りかしらね」
エリザ「順当に行けばやけどな」
エリザ「なんやムクれとったで」
天狐「そりゃ美人『じゃない』って言われたらなぁー?」
エリザ「こっちもご機嫌ナナメさんやな」
天狐「そりゃそーだろ。大体よー……」
小鈴「あ、黄輪さんから2通来てるわよ。片っぽは天狐ちゃんに」
天狐「あ?」
小鈴「はいコレ」
天狐「何だよ……」
「こないだの『2人とも美人さんなので~』発言についての補足説明ですが、
天狐ちゃんって美人って言うよりカワイイってイメージなんですよね。
決して天狐ちゃんやシュウが魅力的ではないと言うわけではありません」
エリザ「お、なんやニヤぁーっとして」
小鈴「顔も耳ん中も真っ赤になっちゃって」
天狐「る、るっせえやぃ///」
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エリザ「ほんで今日はどないしたん? また煮詰まっとん?」
小鈴「ソレもあるけど、なんか突き詰めたいテーマがあるっつって」
天狐「オレがこっちに呼ばれんのも珍しいよな。
その突き詰めたいってヤツに関係すんのか?」
小鈴「基本、隣部屋にいるもんね。えーと、もいっこの紙には……」
「『多世界』についての考察を行いたいと思います。
『白猫夢』でちょこっと触れた内容でもありますし、
前回の考察でも話した内容をもう一度焼き直すようで若干体裁は悪いですが、
現在、黄輪雑貨本店が複数の世界を同時進行で構築していることもあるので、
その辺りも絡めつつ、改めて議論してもらいたいなーと」
小鈴「……ですって」
エリザ「要領悪いなー。いっぺんにやったらええやんか」
天狐「時間稼ぎだろ。なんだかんだで3月20日もゲーム買うらしーし」
小鈴「今度は無人島行くんですってね」
エリザ「いや、旅行してんと早よ続き書きいや」
天狐「言ってやんなって。趣味は大事だぜ」
エリザ「そらそーやろーけども。仕事もやらな」
小鈴「仕事って言っていーのかしらね、コレって」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
天狐「んじゃまず、アイツが考えた多世界解釈ってヤツの説明からな。
一言で言うと、『とんでもなく長い8ミリフィルムの束』だそーだ」
小鈴「8ミリフィルムって……コレ?」

天狐「そー、ソレ。んで、そのフィルム1巻きが1つの『世界』なんだってさ。
オレたちはそのフィルムに収められた登場人物ってヤツで、
1つのコマから次の1コマに移るのが『時間の流れ』、って感じらしい」
エリザ「びみょーにメタいコト言うてるな」
天狐「と言っても、1コマが1秒だとか1フレームだとか、
そんなカッチリ分けられるワケじゃなく、コマ同士はゆるやかにつながってる。
んで、基本的にこのフィルムの中にいるヤツらは前のコマには戻れない、と」
小鈴「ソコら辺までが基本の世界観ってトコかしら。分かったよーな分かんないよーな」
天狐「概念に対しての例え話だから、な。厳密に突き詰めれば突き詰めるほどワケ分からんコトになるから、
大体は『なんとなーく』でゆるめに済まさねーと、あっちこっち矛盾と破綻だらけになっちまうぜ」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
天狐「なんかもう時間来ちまったな」
小鈴「この話、長くなりそーだしね」
エリザ「もうちょっとだけ続くねん」
小鈴「ってコトで、次は木曜辺りかしらね」
エリザ「順当に行けばやけどな」
»» 2020.03.02.
シュウ「はぁいこんにちはー!」
エリザ「お、えらいご機嫌さんやな」
天狐「前回の補足説明で機嫌直したらしいぜ」
シュウ「えへへ……。と言うワケで今回も考察進めていきまーす」
エリザ(でも前回のアレ、『天狐ちゃんはカワイイ系』『魅力が無いわけじゃない』とは言うたけど、
シュウが具体的にどうやとは言うてはらへんねんな)
天狐(しっ、黙っとけ。機嫌いいんだから)
シュウ「どうしました?」
エリザ「ナンデモアラヘンヨー」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
シュウ「で、前回から『多世界解釈』の考察が続いてるみたいですけども」
天狐「今回もオレが説明する感じだな」
エリザ「前回のまとめとしてはー……
……っちゅうトコかな」
天狐「ありがとさん。んで、ココからが今回の内容になるが、一つの世界を一つの映画と考えた時、
尺の都合だとか内容的にマズいよなとか、色んな理由から『編集』が入るワケだ。
で、切ったり貼ったり撮り直したりを繰り返して映画が1本できるワケだけども、
切り取ったコマも『コレはコレで』と思ったら何だかもったいないしってコトで、
別に編集し直してディレクターズカットだとか、PG12シーン追加版だとか、
『ほぼほぼ同じ内容だけど細かいトコがちょっと違った映画』がもう一本できたりするよな」
シュウ「ソレがいわゆる『並行世界』ってコトですか」
天狐「ま、概ねそんな認識だな」
エリザ「その『ディレクターズカット』も『R15指定版』も、やっぱりなんやかんや編集は入るわな。そしたら……」
天狐「ソコからさらに別の世界が……、ってコトになるな」
シュウ「1つの世界から他の世界が派生して、ソコからさらに別の世界が。
そのそれぞれにもどんどん派生が出来てって、理論上は無限に並行世界が出来上がっていく、……と」
天狐「あと、同じ題材でも監督やスタッフ、演者が違ったりして、全然別モノになったりするよな」
エリザ「ス○イダーマンなんか『なんぼ出てくんねん』と思うよな」
シュウ「しまいにはソレをネタにして『ス○イダーバース』なんてのもできちゃいましたしね」
天狐「全然別の世界は別の監督がプロデュースしてるんだろうな、ってコトだな。
たまーに合作とかコラボとかもあったりして」
シュウ「あー、異世界転生モノってそう言う……」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
シュウ「まだ語り尽くせてないので延長2回目突入です」
天狐「珍しくオレがしゃべり倒してるな。本編じゃザラだけどさ」
エリザ「少なくとも『琥珀暁』に出演機会無いねんから、ココで気ぃ済むまで話しよし」
天狐「早く次回作できねーかなぁ」
シュウ「そーですねぇ」
エリザ「でももうちょいアタシにも活躍さしてや?」
エリザ「お、えらいご機嫌さんやな」
天狐「前回の補足説明で機嫌直したらしいぜ」
シュウ「えへへ……。と言うワケで今回も考察進めていきまーす」
エリザ(でも前回のアレ、『天狐ちゃんはカワイイ系』『魅力が無いわけじゃない』とは言うたけど、
シュウが具体的にどうやとは言うてはらへんねんな)
天狐(しっ、黙っとけ。機嫌いいんだから)
シュウ「どうしました?」
エリザ「ナンデモアラヘンヨー」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
シュウ「で、前回から『多世界解釈』の考察が続いてるみたいですけども」
天狐「今回もオレが説明する感じだな」
エリザ「前回のまとめとしてはー……
- 黄輪さんの解釈では、世界は『めちゃめちゃ長い8ミリフィルム』のような構造をしている
- その世界に住むモノは1コマから次の1コマへと常に移り続けていて、それが時間の流れとなる
- コマ同士はゆるやかにつながっているが、コマの中にいるモノは前のコマには戻れない
……っちゅうトコかな」
天狐「ありがとさん。んで、ココからが今回の内容になるが、一つの世界を一つの映画と考えた時、
尺の都合だとか内容的にマズいよなとか、色んな理由から『編集』が入るワケだ。
テイク1![]() | → | 長いし内容的に マズいよね…… ![]() | → | コレが完成版!![]() |
で、切ったり貼ったり撮り直したりを繰り返して映画が1本できるワケだけども、
切り取ったコマも『コレはコレで』と思ったら何だかもったいないしってコトで、
別に編集し直してディレクターズカットだとか、PG12シーン追加版だとか、
『ほぼほぼ同じ内容だけど細かいトコがちょっと違った映画』がもう一本できたりするよな」
シュウ「ソレがいわゆる『並行世界』ってコトですか」
天狐「ま、概ねそんな認識だな」
エリザ「その『ディレクターズカット』も『R15指定版』も、やっぱりなんやかんや編集は入るわな。そしたら……」
天狐「ソコからさらに別の世界が……、ってコトになるな」
シュウ「1つの世界から他の世界が派生して、ソコからさらに別の世界が。
そのそれぞれにもどんどん派生が出来てって、理論上は無限に並行世界が出来上がっていく、……と」
天狐「あと、同じ題材でも監督やスタッフ、演者が違ったりして、全然別モノになったりするよな」
エリザ「ス○イダーマンなんか『なんぼ出てくんねん』と思うよな」
シュウ「しまいにはソレをネタにして『ス○イダーバース』なんてのもできちゃいましたしね」
天狐「全然別の世界は別の監督がプロデュースしてるんだろうな、ってコトだな。
たまーに合作とかコラボとかもあったりして」
シュウ「あー、異世界転生モノってそう言う……」
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シュウ「まだ語り尽くせてないので延長2回目突入です」
天狐「珍しくオレがしゃべり倒してるな。本編じゃザラだけどさ」
エリザ「少なくとも『琥珀暁』に出演機会無いねんから、ココで気ぃ済むまで話しよし」
天狐「早く次回作できねーかなぁ」
シュウ「そーですねぇ」
エリザ「でももうちょいアタシにも活躍さしてや?」
»» 2020.03.05.
シュウ「こんにちはー」
天狐「今日もよろしくな」
パラ「よろしくお願いいたします」
シュウ「今回も多世界解釈のお話ですかね?」
天狐「多分今日でラスト。多分な」
シュウ「話がノってきたら、……ってコトですね」
天狐「ま、別に伸びたって特にどうってコトもないだろ?
どーせ特に出すネタも無いみたいだし、困るコトなんか全然無いだろーし」
パラ「それ以上はいけません」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
シュウ「で、今回はどんなお話を?」
天狐「『白猫夢』で出てきたヤツだな。時間移動のアレだよ」
シュウ「あーなるほど。だからパラさんが(ニヤニヤ)」
天狐「そーゆーコト(ニヤニヤ)」
パラ「……///」
シュウ「あー、と。『白猫夢』のネタバレを含むコトなので、ちょっとふんわり目に概要を説明するとですね、
とある登場人物の方が、実は世界の破滅を回避するために未来の世界からタイムスリップしていて、
なんだかんだやった結果、その目的達成に一役買ったってお話です」
天狐「大体そんな感じだな。で、このくだりの後に番外編として考察回があったワケだけど、
ソコで論点になったのが『未来が変わり平和になったのなら、未来人が来る理由も無くなるはずだ。
ソレなら何故今も、未来人が現代に居続けているのか?』って話だ」
パラ「その際の結論といたしましては、『破滅した未来世界から未来人がやって来たことにより、
未来世界につながっていた現代世界との分岐・分化が生じ、別の世界となった。
それにより未来人が元いた世界との因果関係は断裂・破断され、現代で未来人が来る理由が消滅したことと、
未来人が来たこととの因果関係もまた、断ち切られているため』となっております」
シュウ「や、ややこしい……。ランニャさんだと2行目辺りで熱暴走起こしそうな説明ですね」
天狐「ソコで前2回で使った『8ミリフィルム』を使って説明していくぜ。
まず、テイク1で感じ悪りいモノが撮れちまったとする。監督としてはそんなの映画にしたくないなーって感じのが。
ソコで行われるのが、前回話した『編集』になるワケだ。

だが、実はテイク1で撮ったフィルム自体は無くなってない。
編集で一部がコピーされて別モノにまとめられはしたが、元のフィルムは消滅したワケじゃなく、
コピーされた部分も含めて元のまま、存在し続けてる。ソレがさっき言った『元の未来世界』だ。
で、コピーを入れられて編集された新たなフィルムが『未来人が来た世界』ってコトになる。
この時点で『元のヤツ(以下、Aフィルム)』と
『編集されたヤツ(以下、Bフィルム)』の2種類、フィルム(世界)が存在するワケだ。

もしこの後、Bフィルムの続きをどんだけ撮り続けようが、Aフィルムには何の影響も出ない。
一方でAフィルムはAフィルムのまま、続きが作られ続けている。
こっちはこっちで、Bフィルムには何の影響も及ぼさない。監督がまた編集したいとでも思わない限り、な」
パラ「しかしその編集作業を行えば、また新たな世界が発生するのでは?」
天狐「ま、そーなるだろーな。
結局、何十回、何百回とAフィルムをいじり倒そうともがいても、Aフィルム自体の編集はできない。
Aフィルムの『過去』を変えるコトは不可能なんだ。出来上がったモノはもう、書き換えできねーんだよ……」
シュウ「なんか……そう考えると切ないですね。
Aフィルムであの人が、決死の思いで次元移動術を編み出して、しかも自爆までしたのに」
天狐「ま……おかげでBフィルムの中のオレたちは助かったってワケになるんだけど、な。
やっぱソコ突き詰めてくと、複雑な気持ちになるよ。ただ、いっこだけ救いがあるとするなら、
Aフィルムの『編集』は出来なくとも『撮影』は出来る、ってコトだ」
パラ「つまり未来は変えられる、と仰りたいのですね」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
天狐「コレで一通り、黄輪雑貨における多世界解釈は話し終えたかな」
シュウ「後はご質問があればお答えする程度ですかね?」
パラ「ただし黄輪氏はこの方面の考察や解釈について、あまり専門的知識を有しておりません。
高度な質問を投じられても、お答えいたしかねる場合がございます」
シュウ「要は『あんまりこじらせたような質問は送らないで下さい』と」
天狐「大学院の教授質問みたいなコトされて吊るし上げても、ただアイツが困るだけだし、な。
やった方も自己満足以外何にも得られねーんだし、やってやんなよ?」
天狐「今日もよろしくな」
パラ「よろしくお願いいたします」
シュウ「今回も多世界解釈のお話ですかね?」
天狐「多分今日でラスト。多分な」
シュウ「話がノってきたら、……ってコトですね」
天狐「ま、別に伸びたって特にどうってコトもないだろ?
どーせ特に出すネタも無いみたいだし、困るコトなんか全然無いだろーし」
パラ「それ以上はいけません」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
シュウ「で、今回はどんなお話を?」
天狐「『白猫夢』で出てきたヤツだな。時間移動のアレだよ」
シュウ「あーなるほど。だからパラさんが(ニヤニヤ)」
天狐「そーゆーコト(ニヤニヤ)」
パラ「……///」
シュウ「あー、と。『白猫夢』のネタバレを含むコトなので、ちょっとふんわり目に概要を説明するとですね、
とある登場人物の方が、実は世界の破滅を回避するために未来の世界からタイムスリップしていて、
なんだかんだやった結果、その目的達成に一役買ったってお話です」
天狐「大体そんな感じだな。で、このくだりの後に番外編として考察回があったワケだけど、
ソコで論点になったのが『未来が変わり平和になったのなら、未来人が来る理由も無くなるはずだ。
ソレなら何故今も、未来人が現代に居続けているのか?』って話だ」
パラ「その際の結論といたしましては、『破滅した未来世界から未来人がやって来たことにより、
未来世界につながっていた現代世界との分岐・分化が生じ、別の世界となった。
それにより未来人が元いた世界との因果関係は断裂・破断され、現代で未来人が来る理由が消滅したことと、
未来人が来たこととの因果関係もまた、断ち切られているため』となっております」
シュウ「や、ややこしい……。ランニャさんだと2行目辺りで熱暴走起こしそうな説明ですね」
天狐「ソコで前2回で使った『8ミリフィルム』を使って説明していくぜ。
まず、テイク1で感じ悪りいモノが撮れちまったとする。監督としてはそんなの映画にしたくないなーって感じのが。
ソコで行われるのが、前回話した『編集』になるワケだ。

だが、実はテイク1で撮ったフィルム自体は無くなってない。
編集で一部がコピーされて別モノにまとめられはしたが、元のフィルムは消滅したワケじゃなく、
コピーされた部分も含めて元のまま、存在し続けてる。ソレがさっき言った『元の未来世界』だ。
で、コピーを入れられて編集された新たなフィルムが『未来人が来た世界』ってコトになる。
この時点で『元のヤツ(以下、Aフィルム)』と
『編集されたヤツ(以下、Bフィルム)』の2種類、フィルム(世界)が存在するワケだ。

もしこの後、Bフィルムの続きをどんだけ撮り続けようが、Aフィルムには何の影響も出ない。
一方でAフィルムはAフィルムのまま、続きが作られ続けている。
こっちはこっちで、Bフィルムには何の影響も及ぼさない。監督がまた編集したいとでも思わない限り、な」
パラ「しかしその編集作業を行えば、また新たな世界が発生するのでは?」
天狐「ま、そーなるだろーな。
結局、何十回、何百回とAフィルムをいじり倒そうともがいても、Aフィルム自体の編集はできない。
Aフィルムの『過去』を変えるコトは不可能なんだ。出来上がったモノはもう、書き換えできねーんだよ……」
シュウ「なんか……そう考えると切ないですね。
Aフィルムであの人が、決死の思いで次元移動術を編み出して、しかも自爆までしたのに」
天狐「ま……おかげでBフィルムの中のオレたちは助かったってワケになるんだけど、な。
やっぱソコ突き詰めてくと、複雑な気持ちになるよ。ただ、いっこだけ救いがあるとするなら、
Aフィルムの『編集』は出来なくとも『撮影』は出来る、ってコトだ」
パラ「つまり未来は変えられる、と仰りたいのですね」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
天狐「コレで一通り、黄輪雑貨における多世界解釈は話し終えたかな」
シュウ「後はご質問があればお答えする程度ですかね?」
パラ「ただし黄輪氏はこの方面の考察や解釈について、あまり専門的知識を有しておりません。
高度な質問を投じられても、お答えいたしかねる場合がございます」
シュウ「要は『あんまりこじらせたような質問は送らないで下さい』と」
天狐「大学院の教授質問みたいなコトされて吊るし上げても、ただアイツが困るだけだし、な。
やった方も自己満足以外何にも得られねーんだし、やってやんなよ?」
»» 2020.03.09.
シュウ「おっひさしぶりでーっす」
エリザ「お、なんやまたご機嫌さんやな」
シュウ「えへへへへー」
ランニャ「いーなぁ。あたしもそろそろ新しく描いて欲しいよ」
エリザ「アタシでもええで?」
ランニャ「もう4回も描いてもらってるだろぉ……。そろそろあたしだってばよ」
シュウ(この流れで次がパラさんだったりしたら、お二人ともどんな顔するんでしょ)
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
エリザ「ほんで、今日の議題は?」
シュウ「遺伝についてですね」
ランニャ「わぁん、また難しそうな話題だぁ……」
シュウ「具体的には『例えばエリザさんの金火狐ヘア、どんだけ遺伝子強いんだ』って感じの話ですね。
作品的な話で言うと、『琥珀暁』で金火狐一族の開祖、エリザさんが出て来るワケですが、
この時点で既に、金と赤の毛並みであると説明されています。
で、『火紅狐』、『蒼天剣』、『白猫夢』と、どの作品にも金火狐一族の方が出て来るワケですけども、
皆さん揃って金と赤の毛並みである、と」
ランニャ「改めて考えるとなっげーなぁ。500年モノ? や、下手すると600年か?」
シュウ「実際、ソコまで同じ特徴が現れ続けるモノなのか? 今回はソレを議論していきます」
エリザ「『実際』言うたけど、ソレこそ実際、作中でそうなっとるやん」
シュウ「まあそうなんですけど、いわゆる『リアリティ』って観点で考えたらって話です。
現実にそんな一族がいるのかって話で」
ランニャ「現実で言ったら600年前の血筋が今もたどれるかってことだよな。それも、見た目で」
エリザ「いっとき有名になったスケート選手の人も、実はちょっと怪しいって話やしな。
その上見た目とか言い出したら、ご先祖様は絵でしか残ってへんし、調べようが無いやんなぁ。
下手したら『言ったもん勝ち』になってまう話やんか」
シュウ「確かに現実的には、判断しようの無いお話ですね。
仮に19世紀に撮った写真が24世紀まで残せたなら、その時に実証もできなくはないでしょうけど」
ランニャ「それもう、タイムトラベル系の話じゃんかよ。実証のしようが無いって」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
シュウ「と言うワケで、現実世界での実証はまず不可能なので、ココからは思考実験です」
ランニャ「分かりやすくしてくれぃ」
エリザ「要するにアタシの毛並みが600年後の子孫にも受け継がれるかどうか、やんな」
シュウ「ただ、血を引いているはずの人の中には、その遺伝が現れてないって人もいます。
住んでる場所が違うだけなのに」
エリザ「や、ソコが重要なんちゃうか?」
シュウ「と言うと?」
エリザ「例えばな、先祖代々寒いトコ住んでた人らは、寒さに強い遺伝子持ってはるワケやんか。
でもその子孫が移民とか夜逃げとか、何やかんやの理由で暑いトコに引っ越したら、
もうその耐寒系の遺伝子、必要無くなるワケやん?」
ランニャ「まー、寒さに強いってことは暑さに弱いって話になるよな、普通。
暑いとこに引っ越して暑さに弱いまんまだったら、最悪死んじゃうもんな」
シュウ「つまり環境の変化によって、ソレまで優生的、優先的に発現されてた遺伝子が引っ込んじゃって、
別の遺伝子が発現するようになった、と」
エリザ「で、代々住んどるトコで必要としとる遺伝子ん中に、
毛並みが金と赤になる要素も入ってるんとちゃうやろか。
せやから住む場所変えた子は、毛並みがガラっと」
ランニャ「でも『火紅狐』で、金火狐が一族総出で大移動したって話もあったよな?」
エリザ「引っ越す前も、引っ越した先も金鉱のそばっちゅう話やったし、
この毛並みを出しとる遺伝子が黄金に惹かれる、
もしくは黄金の存在を嗅ぎつける系のチカラ発揮しとるんやないかな。知らんけど」
シュウ「黄金の遺伝子! なるほど、毛並みは確かにソレっぽいですもんね。まさにゴールドマン」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
シュウ「なんでまたこんな突拍子も無いタイミングで徒然考察やったかって言うとですね、
ようやく『琥珀暁』第6部がお披露目できる段階に達したからだそうなんです。
今回の記事はその告知も兼ねて、ですね」
ランニャ「お? んじゃ、もうそろそろ連載開始?」
シュウ「はい! 次週、6月8日から連載開始します!」
ランニャ「おお~」
シュウ「いよいよエリザさんたちの北方遠征も大詰め!
一体どんな結末が待っているのか!? 乞うご期待です!」
エリザ「いやー、ホンマ疲れたわー」
エリザ「お、なんやまたご機嫌さんやな」
シュウ「えへへへへー」
ランニャ「いーなぁ。あたしもそろそろ新しく描いて欲しいよ」
エリザ「アタシでもええで?」
ランニャ「もう4回も描いてもらってるだろぉ……。そろそろあたしだってばよ」
シュウ(この流れで次がパラさんだったりしたら、お二人ともどんな顔するんでしょ)
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
エリザ「ほんで、今日の議題は?」
シュウ「遺伝についてですね」
ランニャ「わぁん、また難しそうな話題だぁ……」
シュウ「具体的には『例えばエリザさんの金火狐ヘア、どんだけ遺伝子強いんだ』って感じの話ですね。
作品的な話で言うと、『琥珀暁』で金火狐一族の開祖、エリザさんが出て来るワケですが、
この時点で既に、金と赤の毛並みであると説明されています。
で、『火紅狐』、『蒼天剣』、『白猫夢』と、どの作品にも金火狐一族の方が出て来るワケですけども、
皆さん揃って金と赤の毛並みである、と」
ランニャ「改めて考えるとなっげーなぁ。500年モノ? や、下手すると600年か?」
シュウ「実際、ソコまで同じ特徴が現れ続けるモノなのか? 今回はソレを議論していきます」
エリザ「『実際』言うたけど、ソレこそ実際、作中でそうなっとるやん」
シュウ「まあそうなんですけど、いわゆる『リアリティ』って観点で考えたらって話です。
現実にそんな一族がいるのかって話で」
ランニャ「現実で言ったら600年前の血筋が今もたどれるかってことだよな。それも、見た目で」
エリザ「いっとき有名になったスケート選手の人も、実はちょっと怪しいって話やしな。
その上見た目とか言い出したら、ご先祖様は絵でしか残ってへんし、調べようが無いやんなぁ。
下手したら『言ったもん勝ち』になってまう話やんか」
シュウ「確かに現実的には、判断しようの無いお話ですね。
仮に19世紀に撮った写真が24世紀まで残せたなら、その時に実証もできなくはないでしょうけど」
ランニャ「それもう、タイムトラベル系の話じゃんかよ。実証のしようが無いって」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
シュウ「と言うワケで、現実世界での実証はまず不可能なので、ココからは思考実験です」
ランニャ「分かりやすくしてくれぃ」
エリザ「要するにアタシの毛並みが600年後の子孫にも受け継がれるかどうか、やんな」
シュウ「ただ、血を引いているはずの人の中には、その遺伝が現れてないって人もいます。
住んでる場所が違うだけなのに」
エリザ「や、ソコが重要なんちゃうか?」
シュウ「と言うと?」
エリザ「例えばな、先祖代々寒いトコ住んでた人らは、寒さに強い遺伝子持ってはるワケやんか。
でもその子孫が移民とか夜逃げとか、何やかんやの理由で暑いトコに引っ越したら、
もうその耐寒系の遺伝子、必要無くなるワケやん?」
ランニャ「まー、寒さに強いってことは暑さに弱いって話になるよな、普通。
暑いとこに引っ越して暑さに弱いまんまだったら、最悪死んじゃうもんな」
シュウ「つまり環境の変化によって、ソレまで優生的、優先的に発現されてた遺伝子が引っ込んじゃって、
別の遺伝子が発現するようになった、と」
エリザ「で、代々住んどるトコで必要としとる遺伝子ん中に、
毛並みが金と赤になる要素も入ってるんとちゃうやろか。
せやから住む場所変えた子は、毛並みがガラっと」
ランニャ「でも『火紅狐』で、金火狐が一族総出で大移動したって話もあったよな?」
エリザ「引っ越す前も、引っ越した先も金鉱のそばっちゅう話やったし、
この毛並みを出しとる遺伝子が黄金に惹かれる、
もしくは黄金の存在を嗅ぎつける系のチカラ発揮しとるんやないかな。知らんけど」
シュウ「黄金の遺伝子! なるほど、毛並みは確かにソレっぽいですもんね。まさにゴールドマン」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
シュウ「なんでまたこんな突拍子も無いタイミングで徒然考察やったかって言うとですね、
ようやく『琥珀暁』第6部がお披露目できる段階に達したからだそうなんです。
今回の記事はその告知も兼ねて、ですね」
ランニャ「お? んじゃ、もうそろそろ連載開始?」
シュウ「はい! 次週、6月8日から連載開始します!」
ランニャ「おお~」
シュウ「いよいよエリザさんたちの北方遠征も大詰め!
一体どんな結末が待っているのか!? 乞うご期待です!」
エリザ「いやー、ホンマ疲れたわー」
»» 2020.06.01.
「琥珀暁」第6部、北方の地図。

帝国本軍との戦いはゼルカノゼロ南岸の防衛線前でほとんど決着してしまっているので、
帝国軍の動きだとか遠征隊の進軍ルートだとかの解説は、今回ありません。
なので今回は、皇帝と彼の戦略についての補足説明。
作中で言及した通り、皇帝ジーンは単騎で敵陣に潜入し、
敵リーダーを暗殺するのを基本戦術としており、それによって、
皇帝である自分に対して「どんな力も策も無意味だ」と思わせ、恐怖心を抱かせて戦意喪失させる。
これを基本かつ唯一の戦略としていました。
確かにこれは、大軍を動かさずとも敵勢力を易々と壊滅させられる上、
知識・技術を分け与えて鍛えた兵士たちに裏切られることも無い。
自分ただ一人だけが優位に立つことを目論んだ、エゴイストな戦略です。
しかし現実的に考えれば、集団で動く軍を相手に、
まともに戦える駒が一人では勝負になりません。
ましてや代替案を用意していないなど、ちょっとトラブル、
予想外の状況が発生しただけで詰んでしまうのは明らか。
エリザ暗殺に失敗したジーンは、その時点で既に、遠征隊に対抗できる手段を失っていました。
どうにか兵士を集めて防衛線突破を目指すも、まともな練兵も行われず、
軍備も揃っていない兵士たちを無闇やたらにぶつけるだけ。
こんな体たらくで状況がどうにかなるわけもなく、帝国本軍はあっさり壊滅。
ジーンは側近アルに助けられ逃亡するも、帝国の命脈はこの時点で絶たれました。
恐らくは恐怖戦略が初めて成功した時点で、ジーンはそれ以外の策を考えることを、
いや、恐らく「考えること」自体を放棄していたのでしょう。
逃げた後は策らしい策を立てることも無く、遠征隊に追い回される形で東山間部を北方向へ逃げ、
生存不可能圏内に迷い込んだ末に討たれました。
アタマも筋肉と同じく、使わないとみるみる衰えます。
作中では言及していませんが、この時のジーンは30代半ば程度。
しかし考えることを20年前にやめてしまった彼は、
既に頭の中が老化・萎縮し、耄碌していたのでしょう。
そう考えると、遠征隊が北方を訪れたその時点でもう、
ジーンの命運は決まっていたのかも知れません。
なお終盤の、央南と南海の地図に関しては作成しないつもりです。
どちらも物語上、地勢や位置関係について言及した記述が無いため。

帝国本軍との戦いはゼルカノゼロ南岸の防衛線前でほとんど決着してしまっているので、
帝国軍の動きだとか遠征隊の進軍ルートだとかの解説は、今回ありません。
なので今回は、皇帝と彼の戦略についての補足説明。
作中で言及した通り、皇帝ジーンは単騎で敵陣に潜入し、
敵リーダーを暗殺するのを基本戦術としており、それによって、
皇帝である自分に対して「どんな力も策も無意味だ」と思わせ、恐怖心を抱かせて戦意喪失させる。
これを基本かつ唯一の戦略としていました。
確かにこれは、大軍を動かさずとも敵勢力を易々と壊滅させられる上、
知識・技術を分け与えて鍛えた兵士たちに裏切られることも無い。
自分ただ一人だけが優位に立つことを目論んだ、エゴイストな戦略です。
しかし現実的に考えれば、集団で動く軍を相手に、
まともに戦える駒が一人では勝負になりません。
ましてや代替案を用意していないなど、ちょっとトラブル、
予想外の状況が発生しただけで詰んでしまうのは明らか。
エリザ暗殺に失敗したジーンは、その時点で既に、遠征隊に対抗できる手段を失っていました。
どうにか兵士を集めて防衛線突破を目指すも、まともな練兵も行われず、
軍備も揃っていない兵士たちを無闇やたらにぶつけるだけ。
こんな体たらくで状況がどうにかなるわけもなく、帝国本軍はあっさり壊滅。
ジーンは側近アルに助けられ逃亡するも、帝国の命脈はこの時点で絶たれました。
恐らくは恐怖戦略が初めて成功した時点で、ジーンはそれ以外の策を考えることを、
いや、恐らく「考えること」自体を放棄していたのでしょう。
逃げた後は策らしい策を立てることも無く、遠征隊に追い回される形で東山間部を北方向へ逃げ、
生存不可能圏内に迷い込んだ末に討たれました。
アタマも筋肉と同じく、使わないとみるみる衰えます。
作中では言及していませんが、この時のジーンは30代半ば程度。
しかし考えることを20年前にやめてしまった彼は、
既に頭の中が老化・萎縮し、耄碌していたのでしょう。
そう考えると、遠征隊が北方を訪れたその時点でもう、
ジーンの命運は決まっていたのかも知れません。
なお終盤の、央南と南海の地図に関しては作成しないつもりです。
どちらも物語上、地勢や位置関係について言及した記述が無いため。
»» 2020.09.27.
小鈴「久々の考察始めるわよ。
何でも『前回やったのが半年前なのでそろそろやっとかないと設定全部忘れそうだから』ですって」
ランニャ「なーんだそれ」
パラ「前回考察が行われたのは2020年6月1日。正確には224日ぶりとなります」
小鈴「そんだけ前だと色々忘れるわよね」
ランニャ「やるって言うならやるんだけどさ、今日は何話すの?
また適当に話して思いついたら、みたいな感じ?」
パラ「今回は事前に議題が用意されているようです」
小鈴「そ、そ。今書いてる小説が『宗教』をテーマにしたヤツらしいんだけど、
双月世界の宗教って天帝教しか無いのかってコトを考えたいらしいわよ」
ランニャ「無くなくない? だって『蒼天剣』で神道とか禅とか言ってたし、小鈴は巫女服着てるし」
小鈴「ソコら辺を、小説掲載前にまとめときたいんですって。
『いつかやりたいなーとは思ってましたし、丁度いい機会か』っつって」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
パラ「現在、即ち『蒼天剣』から『琥珀暁』までの4作品終了時点において、
最も多い宗教人口を獲得しているのは、天帝教とされております。
また、その天帝教も、央北天帝教と央中天帝教に二分されております」
ランニャ「央北天帝教ってのがゼロ・タイムズを主神とするヤツで、
央中天帝教はエリザが主神ってヤツだよな」
小鈴「現実世界で言うカトリックとプロテスタントみたいなもんね」
パラ「また、その他の宗教は、天帝教に比べて非常に少数派となっております」
小鈴「コレは1世紀に天帝教が世界進出してたって理由が大きいわね。
土着の宗教が発展して権力握る前に、天帝教が幅を利かせて潰しちゃったって感じ」
ランニャ「他の地域でデカい船造れるかどうかって技術しか無いのに、
魔術って武器を引っさげて押しかけたら、そりゃそうなるよな」
小鈴「ソレも現実世界で例えるなら、日本に来た宣教師が火縄銃じゃなく、
マシンガンとロケットランチャー持って来たよーなもんよね。しかも実質、弾数無制限で撃ち放題のヤツ」
ランニャ「戦国時代どころの騒ぎじゃないよなぁ、それ」
小鈴「下手したら宣教師が天下統一しちゃうわよね。
ソレくらいの戦力差なんだから、現地の人たちが持ってた文化なんて消し飛んじゃうわね」
パラ「とは言え、他の宗教がすべて根絶されたわけではございません。
ごく少数ながらも、存在する描写が散見されます」
小鈴「つってもやっぱりメジャーじゃないけどね。残ってるのは央南と西方くらい」
パラ「前者は天帝教勢力がいわゆるハーツ&マインドに失敗した結果と考えられます」
ランニャ「はーつあんどまいんど?」
小鈴「元は軍事用語よ。
ざっくり言うと、進攻しようとしてるトコに住んでる人たちと仲良くなって、
戦闘せずに進軍を完了させようって作戦ね。
エリザが『琥珀暁』でやたらやってたアレよ」
ランニャ「あー、なるほど。央南の時はエリザいなかったもんな」
パラ「後者については――いずれ本編ないし現在制作中の番外編で言及する可能性もございますが――
天帝教の西方進出が芳しくなかったことが原因とされます」
小鈴「コレもまだ設定段階の話だけど、
西方進攻したのは1世紀後半か2世紀くらいで、エリザ没後の話。
やっぱりハーツ&マインドが徹底されてなかったのよ。
で、外国人大嫌いな現地のヒトたちと大喧嘩になって、
西方の端っこの国と友好関係結ぶのが精一杯って結果になった、と」
ランニャ「で、それ以外の国に元からあった宗教は、そのまんま残ったってことか。
あたしもその話、どっかで聞いたかも」
小鈴「そんなワケだから、『火紅狐』時点までは、天帝教が世界のシェア9割って感じね。
残る1割はどうにか残ったけど、他の地域に進出するほどの力も無いって感じ」
パラ「しかしその後の時代にて、宗教の勢力図は大きな転換点を迎えることとなります。
克大火様を主神、現人神とする、黒炎教団の出現です」
小鈴「ソコも話してくとなると、一回じゃ足んないわね。
ココら辺で区切って、次回に続くって感じかしら」
何でも『前回やったのが半年前なのでそろそろやっとかないと設定全部忘れそうだから』ですって」
ランニャ「なーんだそれ」
パラ「前回考察が行われたのは2020年6月1日。正確には224日ぶりとなります」
小鈴「そんだけ前だと色々忘れるわよね」
ランニャ「やるって言うならやるんだけどさ、今日は何話すの?
また適当に話して思いついたら、みたいな感じ?」
パラ「今回は事前に議題が用意されているようです」
小鈴「そ、そ。今書いてる小説が『宗教』をテーマにしたヤツらしいんだけど、
双月世界の宗教って天帝教しか無いのかってコトを考えたいらしいわよ」
ランニャ「無くなくない? だって『蒼天剣』で神道とか禅とか言ってたし、小鈴は巫女服着てるし」
小鈴「ソコら辺を、小説掲載前にまとめときたいんですって。
『いつかやりたいなーとは思ってましたし、丁度いい機会か』っつって」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
パラ「現在、即ち『蒼天剣』から『琥珀暁』までの4作品終了時点において、
最も多い宗教人口を獲得しているのは、天帝教とされております。
また、その天帝教も、央北天帝教と央中天帝教に二分されております」
ランニャ「央北天帝教ってのがゼロ・タイムズを主神とするヤツで、
央中天帝教はエリザが主神ってヤツだよな」
小鈴「現実世界で言うカトリックとプロテスタントみたいなもんね」
パラ「また、その他の宗教は、天帝教に比べて非常に少数派となっております」
小鈴「コレは1世紀に天帝教が世界進出してたって理由が大きいわね。
土着の宗教が発展して権力握る前に、天帝教が幅を利かせて潰しちゃったって感じ」
ランニャ「他の地域でデカい船造れるかどうかって技術しか無いのに、
魔術って武器を引っさげて押しかけたら、そりゃそうなるよな」
小鈴「ソレも現実世界で例えるなら、日本に来た宣教師が火縄銃じゃなく、
マシンガンとロケットランチャー持って来たよーなもんよね。しかも実質、弾数無制限で撃ち放題のヤツ」
ランニャ「戦国時代どころの騒ぎじゃないよなぁ、それ」
小鈴「下手したら宣教師が天下統一しちゃうわよね。
ソレくらいの戦力差なんだから、現地の人たちが持ってた文化なんて消し飛んじゃうわね」
パラ「とは言え、他の宗教がすべて根絶されたわけではございません。
ごく少数ながらも、存在する描写が散見されます」
小鈴「つってもやっぱりメジャーじゃないけどね。残ってるのは央南と西方くらい」
パラ「前者は天帝教勢力がいわゆるハーツ&マインドに失敗した結果と考えられます」
ランニャ「はーつあんどまいんど?」
小鈴「元は軍事用語よ。
ざっくり言うと、進攻しようとしてるトコに住んでる人たちと仲良くなって、
戦闘せずに進軍を完了させようって作戦ね。
エリザが『琥珀暁』でやたらやってたアレよ」
ランニャ「あー、なるほど。央南の時はエリザいなかったもんな」
パラ「後者については――いずれ本編ないし現在制作中の番外編で言及する可能性もございますが――
天帝教の西方進出が芳しくなかったことが原因とされます」
小鈴「コレもまだ設定段階の話だけど、
西方進攻したのは1世紀後半か2世紀くらいで、エリザ没後の話。
やっぱりハーツ&マインドが徹底されてなかったのよ。
で、外国人大嫌いな現地のヒトたちと大喧嘩になって、
西方の端っこの国と友好関係結ぶのが精一杯って結果になった、と」
ランニャ「で、それ以外の国に元からあった宗教は、そのまんま残ったってことか。
あたしもその話、どっかで聞いたかも」
小鈴「そんなワケだから、『火紅狐』時点までは、天帝教が世界のシェア9割って感じね。
残る1割はどうにか残ったけど、他の地域に進出するほどの力も無いって感じ」
パラ「しかしその後の時代にて、宗教の勢力図は大きな転換点を迎えることとなります。
克大火様を主神、現人神とする、黒炎教団の出現です」
小鈴「ソコも話してくとなると、一回じゃ足んないわね。
ココら辺で区切って、次回に続くって感じかしら」
»» 2021.01.11.
»» 2021.02.08.
小鈴「アンタ撮影順調なの?」
シュウ「最近ペース上がってきてますよー。『上手いこと行けば来月にも公開できるんじゃないか』ですって」
ランニャ「ほんとかな~それ」
小鈴「いつものコトよね」
シュウ「そー言えばコスズさんも撮影、順調ですかー?」
小鈴「ソレ、アンタが聞く?」
シュウ「あの動画もあの動画もなかなか進みが遅いですからねー。
……だからこそ今回、こーして1年ぶりに考察やるぞーってなったワケなんですけどね」
ランニャ「どーゆーことだよ?」
小鈴「動画やら小説やら、今月のうちにできる限り根詰めて制作したいのよ。
で、週イチ更新をキープするためにこうしてあたしたちにダベらせようって肚なのよ」
ランニャ「ま、この1年やってなかったからたまにはいいかって感じだけどさ」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
ランニャ「で、今回は何話すのさ?」
シュウ「いきなりですけど、さっき執筆中って言ってた『緑綺星』第2部に、わたしのお友だちが出てくるんですよねー」
ランニャ「へぇ?」
シュウ「で、そのお友だちが色々あってヘリコプター奪って乗り込むシーンがあるんですけどね」
ランニャ「どんな友達だよ!?」
シュウ「ソレは本編でお話するとしてー……、で、ちょこっと気になったんですよね」
小鈴「何が?」
シュウ「『双月千年世界』ってファンタジーって体なのに、
『緑綺星』始まってからずっとスマホだとかミサイルだとか、
近代的なアイテムばっかり出てきてますよね。いいのかなーって」
小鈴「つまり『ファンタジーって銘打ってるのにやってるコトがファンタジーじゃなくない?』って言いたいワケね」
シュウ「ええ、まあ。前にした話を蒸し返す形になっちゃいますけども、
でも『緑綺星』始まって以降、あまりにもファンタジー的なコトしてないなーって思って」
小鈴「んじゃさアンタ、例えばスマホがどーゆー仕組みで動いてるか簡潔に説明できる?」
シュウ「へ?」
小鈴「はい三行で言ってみ。ランニャも」
シュウ「え、え、えーと……仕組み……仕組みですよね……。
電気で動いてて……いや『動く』って言い方が曖昧ですよね……
プログラムが動かして……いやプログラムって何て説明したらいいの……?」
小鈴「はいソコまで。……ランニャに至っては宇宙猫みたいな顔してるわね」
ランニャ「すまほ……うごく……なんで……」
小鈴「誰でも持ってるアイテムでも、ソレがどーやって動いてるか分かってるヤツなんて、ほとんどいないのよ。
原理が理解できてない以上、魔術や魔法で動いてるって説明されたところで一緒ってコトよ」
シュウ「そんなもんですかねー……」
ランニャ「……すまほほほ……」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
小鈴「逆に言えばさ、双月世界における『現代技術』だって、
『ココに魔術使ってる』って言っちゃえばソレで通るじゃん」
シュウ「言ったもん勝ちってコトですか?」
小鈴「ってかもう既にソレで説明しちゃってる部分あんじゃん。ね。ランニャ?」
ランニャ「……おほほほほ……」
小鈴「帰って来なさいよ(ちょいっ)」
ランニャ「おほほあふひひぇへえ!? ……ちょっ、背中くすぐんなぁ!」
小鈴「お帰り。で、『火紅狐』で工場に魔法陣使ってるってシーンあったわよね」
ランニャ「工場……って言うとこれかな」
小鈴「ソレソレ。現代技術もこの延長線上って言うか、進化した形なのよきっと」
シュウ「つまり双月世界のスマホは魔術で動いてるってコト、……にするってコトですね」
小鈴「そーゆーコト。ガソリンエンジンだって魔術で火ぃ点けてるし、
ミサイルだって魔術で目標を追尾する、……ってコトにしとけばいーのよ」
シュウ「乱暴な気がしないでもないです」
小鈴「ファンタジーなんて大体、理屈は乱暴にねじ込んでるもんよ。
ハリ○タだって説明なしでいきなりマジックアイテム出てくるし、指○物語だってご都合主義だらけじゃん」
ランニャ「細けえこたぁいいんだよ、ってな」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
シュウ「次週はドット絵掲載して、再来週はまた考察回でしょうか?」
小鈴「多分そーなるわね。……また根詰めすぎて目から血ぃ出なきゃいいけど」
ランニャ「この土日だって20時間くらいパソコンの前に座りっぱだったんだろ?」
シュウ「数字にするとエグいですね」
小鈴「とにかく今月はクッソ忙しいみたいよ」
シュウ「最近ペース上がってきてますよー。『上手いこと行けば来月にも公開できるんじゃないか』ですって」
ランニャ「ほんとかな~それ」
小鈴「いつものコトよね」
シュウ「そー言えばコスズさんも撮影、順調ですかー?」
小鈴「ソレ、アンタが聞く?」
シュウ「あの動画もあの動画もなかなか進みが遅いですからねー。
……だからこそ今回、こーして1年ぶりに考察やるぞーってなったワケなんですけどね」
ランニャ「どーゆーことだよ?」
小鈴「動画やら小説やら、今月のうちにできる限り根詰めて制作したいのよ。
で、週イチ更新をキープするためにこうしてあたしたちにダベらせようって肚なのよ」
ランニャ「ま、この1年やってなかったからたまにはいいかって感じだけどさ」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
ランニャ「で、今回は何話すのさ?」
シュウ「いきなりですけど、さっき執筆中って言ってた『緑綺星』第2部に、わたしのお友だちが出てくるんですよねー」
ランニャ「へぇ?」
シュウ「で、そのお友だちが色々あってヘリコプター奪って乗り込むシーンがあるんですけどね」
ランニャ「どんな友達だよ!?」
シュウ「ソレは本編でお話するとしてー……、で、ちょこっと気になったんですよね」
小鈴「何が?」
シュウ「『双月千年世界』ってファンタジーって体なのに、
『緑綺星』始まってからずっとスマホだとかミサイルだとか、
近代的なアイテムばっかり出てきてますよね。いいのかなーって」
小鈴「つまり『ファンタジーって銘打ってるのにやってるコトがファンタジーじゃなくない?』って言いたいワケね」
シュウ「ええ、まあ。前にした話を蒸し返す形になっちゃいますけども、
でも『緑綺星』始まって以降、あまりにもファンタジー的なコトしてないなーって思って」
小鈴「んじゃさアンタ、例えばスマホがどーゆー仕組みで動いてるか簡潔に説明できる?」
シュウ「へ?」
小鈴「はい三行で言ってみ。ランニャも」
シュウ「え、え、えーと……仕組み……仕組みですよね……。
電気で動いてて……いや『動く』って言い方が曖昧ですよね……
プログラムが動かして……いやプログラムって何て説明したらいいの……?」
小鈴「はいソコまで。……ランニャに至っては宇宙猫みたいな顔してるわね」
ランニャ「すまほ……うごく……なんで……」
小鈴「誰でも持ってるアイテムでも、ソレがどーやって動いてるか分かってるヤツなんて、ほとんどいないのよ。
原理が理解できてない以上、魔術や魔法で動いてるって説明されたところで一緒ってコトよ」
シュウ「そんなもんですかねー……」
ランニャ「……すまほほほ……」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
小鈴「逆に言えばさ、双月世界における『現代技術』だって、
『ココに魔術使ってる』って言っちゃえばソレで通るじゃん」
シュウ「言ったもん勝ちってコトですか?」
小鈴「ってかもう既にソレで説明しちゃってる部分あんじゃん。ね。ランニャ?」
ランニャ「……おほほほほ……」
小鈴「帰って来なさいよ(ちょいっ)」
ランニャ「おほほあふひひぇへえ!? ……ちょっ、背中くすぐんなぁ!」
小鈴「お帰り。で、『火紅狐』で工場に魔法陣使ってるってシーンあったわよね」
ランニャ「工場……って言うとこれかな」
小鈴「ソレソレ。現代技術もこの延長線上って言うか、進化した形なのよきっと」
シュウ「つまり双月世界のスマホは魔術で動いてるってコト、……にするってコトですね」
小鈴「そーゆーコト。ガソリンエンジンだって魔術で火ぃ点けてるし、
ミサイルだって魔術で目標を追尾する、……ってコトにしとけばいーのよ」
シュウ「乱暴な気がしないでもないです」
小鈴「ファンタジーなんて大体、理屈は乱暴にねじ込んでるもんよ。
ハリ○タだって説明なしでいきなりマジックアイテム出てくるし、指○物語だってご都合主義だらけじゃん」
ランニャ「細けえこたぁいいんだよ、ってな」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
シュウ「次週はドット絵掲載して、再来週はまた考察回でしょうか?」
小鈴「多分そーなるわね。……また根詰めすぎて目から血ぃ出なきゃいいけど」
ランニャ「この土日だって20時間くらいパソコンの前に座りっぱだったんだろ?」
シュウ「数字にするとエグいですね」
小鈴「とにかく今月はクッソ忙しいみたいよ」
»» 2022.03.07.
»» 2022.03.21.
「緑綺星」第2部の地図。

リモード共和国の隠密特殊作戦部隊「ミューズ近衛騎士団」の一員となったエヴァは、
下級騎士団員としての初仕事として白猫党領内、東の国境近隣を周回する任務に就きます。
その詳細、そして真実は本編をお読みいただくこととして、各国の領地についての補足。
「白猫夢」から1世紀半近く経過する間に、経済破綻や戦争などで崩壊した国が近隣の大国に併合されたり、
大国の中で内輪もめして分裂したりと、央北の勢力図は目まぐるしく塗り替えられていく一方、
リモード共和国は「絶妙な外交」を続け、中立を保ち続けました。
1世紀以上にわたり南北戦争(通称『長い7世紀戦争』)を続けていた白猫党ですが、
休戦していた期間も少なからずあり、その合間、互いに相手を出し抜くべく画策していました。
その一環として近隣国への侵攻・併合なども行われており、勢力圏は上述の時代よりも拡大されています。
「緑綺星」はまだ激動の時代の渦中。
この先もしかしたらまた、リモード共和国のように亡国の憂き目を見る国が現れるかも知れません……。

リモード共和国の隠密特殊作戦部隊「ミューズ近衛騎士団」の一員となったエヴァは、
下級騎士団員としての初仕事として白猫党領内、東の国境近隣を周回する任務に就きます。
その詳細、そして真実は本編をお読みいただくこととして、各国の領地についての補足。
「白猫夢」から1世紀半近く経過する間に、経済破綻や戦争などで崩壊した国が近隣の大国に併合されたり、
大国の中で内輪もめして分裂したりと、央北の勢力図は目まぐるしく塗り替えられていく一方、
リモード共和国は「絶妙な外交」を続け、中立を保ち続けました。
1世紀以上にわたり南北戦争(通称『長い7世紀戦争』)を続けていた白猫党ですが、
休戦していた期間も少なからずあり、その合間、互いに相手を出し抜くべく画策していました。
その一環として近隣国への侵攻・併合なども行われており、勢力圏は上述の時代よりも拡大されています。
「緑綺星」はまだ激動の時代の渦中。
この先もしかしたらまた、リモード共和国のように亡国の憂き目を見る国が現れるかも知れません……。
»» 2022.06.06.