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    【  2008年12月  】 

    蒼天剣・恋慕録 4

    蒼天剣 第4部

    2008.12.31 (Wed)

     晴奈の話、第182話。 お姫様、はじめての野宿。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4. 晴奈たちとフォルナが合流してから6時間ほどが経過し、流石に夕闇が濃くなってきた。「コレ以上は進めそうに無いわねー。今日はココで休もっか」「そうしましょう」 二人の会話を聞いたフォルナは驚いた顔をする。「え? ここで、と言うと?」 晴奈は地面を指差し、フォルナの問いに答える。「ここ、だ。野宿になる」「の、野宿、...全文を読む

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    お便りいただきまして。

    雑記

    2008.12.31 (Wed)

     メイプルストーリーの方で、ある読者さん(以下、MMさんとさせていただきます)から当ブログと「蒼天剣」についてのご感想いただきました。ありがとうございます(*´∀`)とても参考になったので、以下、原文を引用してお返事させていただきますね。>HP見ました~。小説の更新の頻度、すごいですね…。あと、ドット絵の完成度が高くて羨ましいです。ありがとうございます。小説は書き溜めたものを1節ずつ掲載しています。現在...全文を読む

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    蒼天剣・恋慕録 3

    蒼天剣 第4部

    2008.12.30 (Tue)

     晴奈の話、181話目。 女騎士のような。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3. その時だった。「まだ20にも満たぬ少女を4人がかりで惨殺か。それだからお前らは堕ちるのだ」 盗賊たちの背後から、鋭い一喝が飛んできた。「だ、誰だッ!?」 盗賊たちは一斉に振り向く。フォルナも目を開け、声のした方を見る。「お前らに名乗るような下賎な名前など、持ち合わせて……」「コウさま!」「……」 そこには口上を邪魔されて...全文を読む

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    蒼天剣・恋慕録 2

    蒼天剣 第4部

    2008.12.29 (Mon)

     晴奈の話、第180話。 金に目がくらむ愚か者たち。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2.「!?」 フォルナは何が起こったのか、そして何をされているのか把握できなかった。「むっ、むぐ!?」「うるせえ。静かにしやがれ」 がっちりと口、肩、そして首をつかまれているため身動きが取れないが、背後から男の声がする。「騒ぐんじゃねえぞ」 フォルナを捕まえているのとは別の男らしい声がする。フォルナはまだ状況が飲...全文を読む

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    蒼天剣・恋慕録 1

    蒼天剣 第4部

    2008.12.28 (Sun)

     晴奈の話、第179話。 おてんば恋姫の冒険。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1. ゴールドコーストを後にした晴奈と小鈴は央中北部の国、ネール公国への道を進んでいた。「もう一度確認しても、よろしいですか?」「ん?」 晴奈が地図を眺めながら、小鈴に質問する。「ゴールドコーストを抜け、この街道を北上した後に、えっと……」「リトルマイン、ね。ゴールドコーストほどじゃないけど、ちっちゃい鉱山がある街よ」「...全文を読む

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    蒼天剣番外編 その2

    双月千年世界 短編・掌編

    2008.12.26 (Fri)

     晴奈の話、の幕間。バカ二人と、バカが大嫌いな魔術師の話。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -蒼天剣番外編 その2「おい、起きろ! 殿下がいない!」 フォルナの護衛、グリーズはフォルナがいないことに気が付き、慌てて相棒のオルソーを叩き起こした。「んが……。がっ!?」 相棒の言葉に、オルソーは慌てて目を開けた。「い、いないって、どう言う、あぁ!?」「いないんだよ! どこにも! 部屋にも下にも!」「……...全文を読む

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    蒼天剣・繁華録 6

    蒼天剣 第4部

    2008.12.25 (Thu)

     晴奈の話、第178話。思いを馳せる。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -6.「ゴメンゴメン、大丈夫?」「は、はい……」 晴奈たちは静かなところまで少女を連れて行き、手当てをした。 手当てと言っても額に小さなコブができた程度であり、今は濡らした手拭でコブを冷やしている。「あたし、朝が弱くて……」「いえ、大丈夫ですから。……あの、それよりも、あの」 少女は晴奈の顔と服をじっと見て、なぜか頬を染めた。「……どう...全文を読む

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    蒼天剣・繁華録 5

    蒼天剣 第4部

    2008.12.24 (Wed)

     晴奈の話、第177話。朝のラッシュ。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5. その夜、とある宿にて。「はぁ……」 港で晴奈を見かけたあの少女は、彼女の姿をぼんやりと思い出していた。(あの方……。遠めで見ただけでしたけれど、りりしい顔をしていたわ。何だかすごく、気になってしまいました。 央南の方ではないかと、オルソーたちが言っていたわね。央南……、わたくしの知識では確か、『仁徳と礼節の世界』だと聞いたこと...全文を読む

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    蒼天剣・繁華録 4

    蒼天剣 第4部

    2008.12.23 (Tue)

     晴奈の話、176話。夫婦喧嘩。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4. 晴奈はプレアを連れ、朱海の店に戻ってきた。「あ、晴奈ちゃん。おかえり」 朱海がカウンターから身を乗り出し、声をかけてきた。「あれ? どした、その子?」「迷子になったようでして、放っておくのもまずいかと思い、連れてきた次第です」「あー、なるほどね。 ……ん? キミ、もしかしてチェイサー商会さんトコの子か?」 朱海の問いに、プレアは...全文を読む

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    蒼天剣・繁華録 3

    蒼天剣 第4部

    2008.12.22 (Mon)

     晴奈の話、第175話。異邦人、晴奈。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3. 時刻は黄昏時になり、晴奈は黄金色に染まった街をぶらついていた。(『ごーるど』は、金のことだったな。で、『こーすと』は確か、湾岸だった。 ゴールドコーストとは『黄金の湾岸』、か) 街の名前をあれこれ類推しながら、晴奈は市街地を離れて港に向かう。 港町出身のためか、このような海の見える場所に来ると、晴奈の心は何故か躍る。「ん...全文を読む

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    蒼天剣・繁華録 2

    蒼天剣 第4部

    2008.12.21 (Sun)

     晴奈の話、第174話。日上追跡のための下準備。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2. 晴奈たちが5000クラムで得た情報は、次の通り。 まず、日上の有する軍事力、「日上軍閥」の存在。 元々、ジーン王国は大まかには山間部と沿岸部の二地域に大別される。王国の首都は山間部にあるのだが、それ故に沿岸部への影響力が弱い。 そのため歴史上、何度も首都や王室の意向から離れて独断専行する軍の派閥、「軍閥」が発生...全文を読む

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    蒼天剣・繁華録 1

    蒼天剣 第4部

    2008.12.20 (Sat)

     晴奈の話、第173話。世界最大級の街。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1. その昔、ゴールドマン家――いわゆる金火狐一族は央中の北東部、カレイドマインと言う街に住んでいた。 その街には巨大な鉱脈があり、「ゴールドマン」の名は、黄金を初めとする莫大な量の貴金属を掘り出し、加工して売っていたことに由来する。 ところが3世紀の終わり頃になって、その鉱脈が尽きた。金はおろか、錫や鉛すら出なくなってしまっ...全文を読む

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    蒼天剣・黒峰録 5

    蒼天剣 第4部

    2008.12.19 (Fri)

     晴奈の話、第172話。晴奈のきもち。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5. ウェンディが言った通り、晴奈はそのまま何事も無く、黒鳥宮の外へと退出できた。「晴奈っ」 門前で待っていた小鈴が、心配そうな顔で駆け寄ってくる。「小鈴殿、ご心配をおかけしました」「大丈夫? ケガしてない? 変なコトされてない?」「心配ご無用。五体無事に帰ってまいりました」「そう、……良かった」 と、ここまで晴奈を送ってきたウ...全文を読む

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    蒼天剣・黒峰録 4

    蒼天剣 第4部

    2008.12.18 (Thu)

     晴奈の話、第171話。女戦士V.S.女戦士。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4. 時刻は6時になり、夏でも肌寒い屏風山脈の風が、より冷たく吹き始めていた。 宮内に通された晴奈は、宮内の至るところで怒りと恨み、好奇の視線を向けられていた。焔に対する怒り。ウィルバーを初めとする、彼らの同胞たちを討った恨み。 そして「なぜウェンディ卿が、この女を呼んだのだろうか?」と言う好奇の目である。(息が詰まりそう...全文を読む

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    蒼天剣・黒峰録 3

    蒼天剣 第4部

    2008.12.17 (Wed)

     晴奈の話、第170話。黒炎教団の「活動」。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3. 困っている者を助けることも布教、つまり宗教組織の活動の一環である。 黒炎教団も宗教組織であるから勿論、そうした救済活動を行っている。ただし「助ける代わりに何らかの寄進、もしくは入信を……」と言う名目の元に行われており、救済に対しはっきりとした見返りを要求する点は、他の宗教と大きく異なっている。 こうした性格を持つため...全文を読む

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    蒼天剣・黒峰録 2

    蒼天剣 第4部

    2008.12.16 (Tue)

     晴奈の話、第169話。天空の霊園。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2. 晴奈は前に一度、大火に連れられて中に入り、その広さに辟易したことがあったが、外側から改めて眺めると、その巨大さが良く分かる。 宮を囲む壁が、山の端から端まで続いているのだ。「山頂部でこの壁の長さと高さとは、驚嘆に値しますね。一つの街と言っても、過言ではない」「そうねー。何しろ屏風山脈の一角、黒狼山を丸々覆っているから。あた...全文を読む

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    蒼天剣・黒峰録 1

    蒼天剣 第4部

    2008.12.15 (Mon)

     晴奈の話、第168話。克大火の昔話。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1.「しつこい奴だ」 大火は毒づきながら、その急坂を滑るように下る。いや、まさに立て板に水のごとく流れ落ちているのだ。飛翔の術、「エアリアル」の応用である。 彼の背後から、いかにもと言った風体の戦士が追いかけてくる。大火とは違い、己自身の脚力をもって追っているのだが、魔術の達人である大火の強力な術に離されること無く、じりじりと...全文を読む

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    蒼天剣・世俗録 4

    蒼天剣 第4部

    2008.12.14 (Sun)

     晴奈の話、第167話。まじゅつし こすずが なかまになった!- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4. その後も小鈴から仇の日上について聞き出し、敵についておおよその事情がつかめた。 日上風中佐、北方に帰化した央南人の孫で、虎獣人の男性。 元は軍の諜報部で戦闘要員として活動していたが、後に軍の特殊強化訓練を経て、尉官、佐官と異例の昇格。中央政府との戦争で頭角を表し、対大火の急先鋒として活躍していると...全文を読む

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    蒼天剣・世俗録 3

    蒼天剣 第4部

    2008.12.14 (Sun)

     晴奈の話、第166話。あの人とあの人の関係。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3. 店主に案内してもらい、晴奈は銀行にたどり着くことができた。「ほれ、ここが友達の勤めてる金火狐銀行、弧月支店だ」「金火狐?」「ゴールドマン家の通称だよ。一族みんな金毛の『狐』だから、そんな呼び名が付いたらしい」「ほう」 その後、晴奈は店主の友人と会い、早速クラム交換と多少の預金を行った。「これで世界中の金火狐銀行で...全文を読む

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    蒼天剣・世俗録 2

    蒼天剣 第4部

    2008.12.12 (Fri)

     晴奈の話、第165話。双月世界の経済情勢。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2. 何とか無事に出された焼鯖定食を食べた後、話好きの店主に色々と聞き込み、晴奈は世界情勢について学んだ。 まず今、世界の命運を左右している戦争のこと。 中央大陸の北中部にその勢力を誇る政治組織、中央政府が大火の傀儡であるとして、反大火姿勢を採る北方、ジーン王国が516年に宣戦布告。 今なお北方と央北を結ぶ海――北海で、戦...全文を読む

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    蒼天剣・世俗録 1

    蒼天剣 第4部

    2008.12.11 (Thu)

     晴奈の話、第164話。先行き、いまいち不安。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1. エルスの剣を奪い逃げ去った北方の虎獣人、日上中佐を追い、晴奈は黄海から南西にある街、弧月に来ていた。 早朝、黄海で情報を集めたところ、それらしい集団が南西の街道へ走っていくのを見た者がいたのだ。 弧月は央南でも歴史ある街の一つで、あちこちに古い建物や遺跡がある。中には紀元前10世紀以上を裕に越えるものもあるそうだ...全文を読む

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    蒼天剣・悔恨録 4

    蒼天剣 第4部

    2008.12.09 (Tue)

     晴奈の話、第163話。長い旅の始まり。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4. 黄屋敷に戻った晴奈はそのまま部屋に閉じこもり、自分の不覚を恥じた。(ああ……! 賊の存在に気付いておきながら、むざむざ取り逃がすとは! 何が剣士だ、何が免許皆伝だ! 情けない、本当に情けなさ過ぎる……) 延々と自分を罵り、なじる。晴奈はうずくまり、自分を呪っていた。(この愚か者が、一体どうして許されようか……!)《あのさ》 ...全文を読む

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    蒼天剣・悔恨録 3

    蒼天剣 第4部

    2008.12.08 (Mon)

     晴奈の話、第162話。エルスの過去。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3.「セイナ……、セイナ! しっかりして!」「……う、うう? ……エルス? エルスか?」 晴奈はエルスに抱き起こされた状態で、目を覚ました。「一体どうしたんだ!? こんなところで、君が倒れているなんて!?」 エルスの問いに応じず、晴奈はフラフラと起き上がり、ナイジェル邸の様子を確かめる。 そして既に賊たちの姿が無いことを確認し、晴奈...全文を読む

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    蒼天剣・悔恨録 2

    蒼天剣 第4部

    2008.12.07 (Sun)

     晴奈の話、第161話。はるかな国からの侵入者たち。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2. ナイジェル邸に侵入している者たちは、央南ではエルスたち以外に見かけたことの無い、異国の服を着ている。また髪や目の色、顔つきも、およそ央南人とは思えない。ただ、虎獣人だけは黒髪に灰縞の虎耳と尻尾で、その顔立ちも含め、央南風と見えなくもない。(彼奴ら、何者だ?) 晴奈はじっと扉の陰に潜み、中の様子と彼らの会話を...全文を読む

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    蒼天剣・悔恨録 1

    蒼天剣 第4部

    2008.12.06 (Sat)

     晴奈の話、第160話。祝勝会。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1. 黒炎教団との戦いが終わり、黄海にもようやく平和な空気が戻ってきていた。 これで晴奈の物語も終わり――とは、行かない。 またしても晴奈は、騒乱に巻き込まれることとなる。 落ち着けない生活、あわただしい日々――それもまた、彼女が英雄たる所以だろうか。 双月歴518年、7月。 戦争勝利を祝うため黄屋敷に将が集められ、宴が催された。「皆、...全文を読む

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    蒼天剣 目次(第3部;抗黒戦争編 後編)

    双月千年世界 目次 / あらすじ

    2008.12.05 (Fri)

     黄輪雑貨本店 総合目次感想用掲示板- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -「蒼天剣」地図- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -キャラ紹介双月世界の魔力・魔術観について双月世界の種族と遺伝 補足1双月世界の戸籍「双月暦」の暦- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -あらすじ蒼天剣・霊剣録1 2 3 4 5 6 7 8蒼天剣・狂狐録1 2 3 4 5 6 7 8 9 10蒼天剣・戦凪録1 2 3 4 5 6蒼天剣・鬼謀録1 2 3 4 5蒼天剣・魍魎録1 2 3 4...全文を読む

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    12月待受

    携帯待受

    2008.12.04 (Thu)

     さてさて、今年もいよいよ残り一ヶ月になりました。2008年度の携帯待受も、これが最後っ。師走の語源なんて、調べるまでも無い。そう思ってたんですが、それでも一応調べてみることに。……えっ!?「師匠が走るから」師走じゃないんですか Σ(゚∀゚;)調べてみてちょっとびっくり。何でも「四季の果てる月」「一年の果てる月」だから、「四季、果てる」→「しはつ」→「しわす」、もしくは「年、果てる」→「としはつ」→「しわす」だそ...全文を読む

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    蒼天剣・傑士録 4

    蒼天剣 第3部

    2008.12.03 (Wed)

     晴奈の話、第159話。好敵手との思い出。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4.「ウィル!」 晴奈が飛び起きると、そこは天玄館で晴奈が借りている寝室だった。 周りには明奈、リスト、そしてエルスがいる。「お姉さま、気が付きましたか!」 明奈は髪を拭きながら、心配そうな声をかけてくる。「明奈? ……ここは」 ぼんやりしている晴奈を見て、エルスが苦笑しつつ説明してくれた。「川の中で戦って力尽きた君を、明奈...全文を読む

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    蒼天剣・傑士録 3

    蒼天剣 第3部

    2008.12.02 (Tue)

     晴奈の話、第158話。傑士の矜持。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3.「久しぶりだな、セイナ」 川の向こう岸で、ウィルバーは声を上げる。赤い月に照らされたその姿は、ひどく憔悴したように見えた。 晴奈はそのまま、川岸に向かって進む。「久しぶりだな。聞いたぞ、お前の窮状を」「ヘッ、そうでもねえよ。うるさい血縁関係から解放されて、清々してる」「清々? そうは見えぬな。顔色が悪いぞ。それに、目が野獣の...全文を読む

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    蒼天剣・傑士録 2

    蒼天剣 第3部

    2008.12.01 (Mon)

     晴奈の話、第157話。複雑な胸中。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2.「……と言うわけで休戦を提案したく、参上いたしました」 ウェンディ卿は紫明とエルスの前で静々と語り終え、頭を下げた。「ふむ……」 紫明はウェンディ卿からの突然の提案に、腕を組んでうなっている。(そりゃまあ、何かの謀略かと思っちゃうよね) 気持ちを察したエルスが、代わりに応える。「えーと、まあ。黄主席は突然の申し出で混乱してらっし...全文を読む

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