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    【  2011年06月  】 

    火紅狐・末朝記 4

    火紅狐 第5部

    2011.06.30 (Thu)

     フォコの話、249話目。末期に達した王朝。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4. 紅白街道における大敗北を伝えられ、一豊王の顔は真っ青になった。「全滅、……だと」「……はい」「まったく、歯が立たなかったと言うのか」「兵士は誰一人帰還しておりません。どうやら一人残らず、殺されたようです」 実際には、兵士の8割以上が生き残っていたが、そのすべてが逃亡している。勅命に答えられず、軍に戻っても厳罰を受けると...全文を読む

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    火紅狐・末朝記 3

    火紅狐 第5部

    2011.06.29 (Wed)

     フォコの話、248話目。地獄の一幕。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3. 大火は一人、敵陣に乗り込んだ。「おい、お前!」 真正面から、まったく忍びも隠れもせず。「そこで止ま」 まず――。「れっ……」 制止しようとした敵兵の首を、空中高くに弾き飛ばす。「……え?」 噴水のように血を流す同僚の体を見て、もう一人の敵兵がぽかんとする。そして現実を把握し、叫ぼうとする直前。「う、うわ……」 彼もぼと、と首を落...全文を読む

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    火紅狐・末朝記 2

    火紅狐 第5部

    2011.06.28 (Tue)

     フォコの話、247話目。悪魔役を命じる。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2. どうにか内紛をまとめ終えた焔軍は、いよいよ敵の本陣、白京へ攻め込むため、湯嶺のある紅州と、白京のある白州とを結ぶ幹線、紅白街道を東に進み始めた。 一方で清朝軍の士気は、これまでにないほど高まっていた。ようやく戦乱が収まるかと言う希望の鍵となっていた一善王の暗殺を受け、焔軍に対する怒りを燃え上がらせていたからである。 ...全文を読む

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    火紅狐・末朝記 1

    火紅狐 第5部

    2011.06.27 (Mon)

     フォコの話、246話目。乱れ始めた足並み。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1. 病と一善王の死によって判断力と自制心を失った一豊王は、ついに最大最後の決断を下した。「ゴホッ、ゴホッ……、白州内の全兵力を結集して紅白街道を西進し、焔軍を討伐するのだ! 何としても、あの『黒い悪魔』を討たねば、わしは安心して死んでゆけぬ……ッ!」 病体と怒りとがない交ぜになり、一豊王の顔は土気色と赤色が、まだら状に浮か...全文を読む

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    2011年7月 携帯待受

    携帯待受

    2011.06.26 (Sun)

     7月の壁紙。トヨタのSUV、ハリアー。街中で実物を見かける機会が何度かありますが、高級感ありますね。いっぺん乗ってみたい。...全文を読む

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    火紅狐・破渉記 5

    火紅狐 第5部

    2011.06.25 (Sat)

     フォコの話、245話目。ミスリード。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5. その夜。「うわっ、うわあああ!?」 宿に、一善王の悲鳴が響き渡った。「どうしました!?」「何かあったのですか!?」 宿に泊まっていた大臣や護衛がバタバタと、一善王の部屋に集まってくる。「……うわっ……」「これは……ひどい」 一善王を護衛していた兵士たちは、既に首を掻き切られ、大量の血を流して絶命している。 その血だまりの中に、...全文を読む

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    火紅狐・破渉記 4

    火紅狐 第5部

    2011.06.24 (Fri)

     フォコの話、244話目。黒いうわさ。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4. 双月暦311年8月、清王朝と焔軍が停戦交渉を行うため、碧州の桧谷(ひたに)に双方の首脳陣が集められようとしていた。 碧州はまだ戦火に晒されておらず、また、既に焔軍の傘下となった青州・玄州との州境にある街のため、会合を行うには最適の場所だった。 サザリーの計画にとっても。 一足早く桧谷を訪れた一善王は、静かな街並みを眺め、...全文を読む

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    火紅狐・破渉記 3

    火紅狐 第5部

    2011.06.23 (Thu)

     フォコの話、243話目。必死の要請。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3. 交渉の予定は着々と立てられ、双方とも相手に提示する条件をまとめた。 まず、清王朝側。一番に要求されたのは、焔軍による侵略活動の停止。先述の通り、既に清朝軍は戦える状態になく、これ以上の応戦は清王朝の体制維持に関わるためである。 そしてその代わりに央南西部、黄海と狐弦のある黄州と、湯嶺を含む紅州、そして央南の辺縁地域、屏風...全文を読む

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    火紅狐・破渉記 2

    火紅狐 第5部

    2011.06.22 (Wed)

     フォコの話、242話目。已んぬる哉。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2. サザリーの、央南におけるコネクションを通じて、停戦交渉の旨が焔軍側に伝えられた。 これを聞いた玄蔵とランドは、すぐに対応を協議した。「どうする、ファスタ卿?」「どうしたいですか、統領」「無論、拙者は応じるつもりだ。これ以上無闇な争いが無くなるならば、それに越したことは無い」「僕も同意見です。では、交渉の場を設けるよう、先...全文を読む

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    火紅狐・破渉記 1

    火紅狐 第5部

    2011.06.21 (Tue)

     フォコの話、241話目。和平への光明。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1. 双月暦311年6月。 央南西部、中部、そして北東部を奪われた清王朝は、進退を窮めていた。「もう無理、……ですね」 サザリーからの通達に、一豊王はへたり込んだ。「なん……だと……」「これをお伝えするのは非常に心苦しいですが、どうあがいても、あと3か月ほどで戦費は底を付きます。 それ以上戦うとなれば、王朝を維持するための諸費用――...全文を読む

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    火紅狐番外編 その2

    双月千年世界 短編・掌編

    2011.06.20 (Mon)

     フォコの話、のその合間に。イールの恋心;そうじゃなくて。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -火紅狐番外編 その2「そう言やさ」 時間は、湯嶺で玄蔵らが話し合いをしていた頃に戻る。 特にやることもないので、イールとレブは基地をそれとなく監視しつつ、他愛もない話に興じていた。「あれからどうなったんだ?」「何が?」「ほら、ランドのことが好きだって言ってただろ、お前。あれから1年以上経つけどさ、特に進...全文を読む

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    火紅狐・異軍記 7

    火紅狐 第5部

    2011.06.19 (Sun)

     フォコの話、240話目。青州問題の解決と余波。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -7. 青江に戻ってきた三縞知事と楊少将は、兵士とイールたちから改めて事情を説明され、目を丸くした。「謎の戦艦がやってきて、青江を襲った、……だって?」「確かに懸念していたことではあるが、その襲った者が何者とも知れぬ、怪物であるとは」「敵は清朝軍だけではない、と言うことか」 知事のその言葉に、イールが大火に起因するもので...全文を読む

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    火紅狐・異軍記 6

    火紅狐 第5部

    2011.06.18 (Sat)

     フォコの話、239話目。とりあえずの事態収拾。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -6. その時だった。「……え!?」 軍港へと向かってくる舟の一つが突然爆発、炎上した。「こ、今度は何なんだよ!?」「……あ、もしかして」 イールは司令室の窓を開け、外に出る。「やっぱり!」 基地の屋根に目を向けると、そこには大火が立っていた。「タイカ! 戻ってきたのね!」「ああ、待たせたな。片を付けるから、そこで待ってい...全文を読む

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    火紅狐・異軍記 5

    火紅狐 第5部

    2011.06.17 (Fri)

     フォコの話、238話目。契約の悪魔、約束を保留する。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5. 大火が居間に着いたところで、玄蔵がほっとした顔をして彼を出迎えた。「おう、克。遅かったではないか」「済まない。野暮用で、な」 玄蔵が立ち上がり、三縞知事たち二人を青江へ戻すよう促す。「さあ、話は付いた。二人を戻し、作戦を進めよう」「……いや」 が、大火は小さく首を横に振った。「少し、……そうだな、2時間ばかり...全文を読む

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    火紅狐・異軍記 4

    火紅狐 第5部

    2011.06.16 (Thu)

     フォコの話、237話目。将校たちの正体。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4.「あ、タイカ。どこ行って……」 戻ってきた大火に声をかけようとして、ランドは口をつぐむ。大火が非常に、不機嫌そうな顔をしていたからだ。 と、それに気付いたらしく、大火はいつもの仏頂面をしてみせる。「……ああ、少し野暮用で、な」「そ、そっか。うん、野暮用じゃ、ね。 あー、と。その、タイカ? そろそろヨウ少将とミシマ知事を……」...全文を読む

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    火紅狐・異軍記 3

    火紅狐 第5部

    2011.06.15 (Wed)

     フォコの話、236話目。オーバーテクノロジー。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3. ピエロたちの動きは、いたいけな見た目とはあまりにもかけ離れた、異様な早さと鋭さを伴っていた。「しゃッ」「ひゅあッ」 びゅ、びゅんと、恐ろしい風切り音が立つ。 だが、大火はさらりと避け、かわしざまに刀で斬り返した。「ひゃあ!?」「おおっとっと!?」「口真似もろくにできん、粗悪コピーどもめ」 弾き飛ばされたピエロた...全文を読む

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    火紅狐・異軍記 2

    火紅狐 第5部

    2011.06.14 (Tue)

     フォコの話、235話目。しましまピエロの戯言。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2. 大火は湯嶺でも青江でもない、別の場所に飛んでいた。「誰だ、お前たちは?」 大火の目の前には、まるでピエロのように奇抜な服を身に付けた二人組が並んでいた。 まず口を開いたのは、白と黒のストライプ柄のピエロ服。「ようこそおいでくださいました、旧き世界より現われし奸雄、克大火様」 続いて口を開いたのは、赤と黒のストラ...全文を読む

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    火紅狐・異軍記 1

    火紅狐 第5部

    2011.06.13 (Mon)

     フォコの話、234話目。異様な軍。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1.「おかえり、タイカ」 既に慣れっこになっているランドは、目の前に大火が現れても平然としている。「二人はどこだ?」「少佐と一緒にいるよ。どうも意気投合したみたいだ」「そうか」 大火の方も、大して反応も無く作業を進める。 そこまでは、ランドの予想の内である。「……む」 違うのは、直後の大火の行動だった。「誰だ」「何が?」 ランドが...全文を読む

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    雑記;徒然諸事

    雑記

    2011.06.12 (Sun)

     そんなに困ってるわけでも、差し迫っているわけでもないですが、とりあえず「あればいいなぁ(チラッ」と思うことを徒然と。①クルマのドット絵についてツイッターでも言っていましたが、資料に使っていた媒体が壊れました。で、今現在、資料集めに困っている状態。一方で、クルマ関係のお客さんもボチボチいらっしゃっており、「このクルマ描けたらいいなぁ」と思うことも、しばしば。そこで、クルマの画像(できれば右側面)を募集し...全文を読む

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    カウンタ素材;チョコレート

    カウンタ、ウェブ素材

    2011.06.11 (Sat)

     板チョコもぐもぐ。0~9に細分化したものはこちら...全文を読む

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    火紅狐・連帯記 5

    火紅狐 第5部

    2011.06.10 (Fri)

     フォコの話、233話目。交地の利権と秩序。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5. 青江での会議から、たった10分後。「なんとまあ……」「め、面妖な」 楊少将と三縞知事は大火の手により、湯嶺の、玄蔵の屋敷に連れ去られていた。「それで、……克君と言ったか。君は一体、我々をどうするつもりだ?」「焔軍の頭領と話をしてもらう。では、失礼」 そう言って、大火はその場から、文字通りぱっと消えた。「う……」「な、何者...全文を読む

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    火紅狐・連帯記 4

    火紅狐 第5部

    2011.06.09 (Thu)

     フォコの話、232話目。盤石の体制。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4. 湯嶺での話し合いから一週間後、イールたちは大火の「テレポート」によって、再び青江の地を訪れていた。「あんまり、変わった様子は無いわね」 2年ぶりに訪れた青江の街は、戦時中とは思えないほど穏やかだった。「統治がうまく行ってるんだろうな。北方で軍閥がポコポコできてた時とは大違いだ」「そーね。あん時は、あたしもあっちこっちで暴...全文を読む

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    火紅狐・連帯記 3

    火紅狐 第5部

    2011.06.08 (Wed)

     フォコの話、231話目。青州併合作戦。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3. 双月暦311年4月の、終わり。 ランドは次の策として、青江、そしてそこを州都とする青州を陥落させることを提案した。「ここはコウカイ、ハクケイに並ぶ海運の要所です。ここを陥とせば、清朝軍の機動力は大幅に落ちます。 既に今現在、陸における彼らの勢い、士気は大幅に低下しています。一向に、最初の防衛ラインを奪還するどころか、玄...全文を読む

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    火紅狐・連帯記 2

    火紅狐 第5部

    2011.06.07 (Tue)

     フォコの話、230話目。道を間違えた商家。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2. 夜、サザリーは密かに、「魔術頭巾」で兄――エール家の現当主、ミシェル・エールと会話を交わしていた。《口先で大臣と軍人をへこました、か。お前もなかなか、できるようになってきたな》「ありがとう兄さん、……へへへ」《だが、その締まりの無い笑い方は何とかすべきだ。それはあまり、信用に結びつかない》「まあ、その、努力はしてるんで...全文を読む

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    火紅狐・連帯記 1

    火紅狐 第5部

    2011.06.06 (Mon)

     フォコの話、229話目。清朝軍のいびつな台所事情。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1.「……?」 これまでの戦闘記録を眺めていたランドが、首をかしげる。「どうしたの?」「いや、……うーん?」「だから、どしたのってば」 イールの問いかけに、ランドはぽつぽつと答える。「いやね、まあ、この1年、ずっと陸と海、両面での戦いを進めてきたわけだけどさ」「そーね。……ああ、そっか。もう1年も経ってるのね」「まあ、...全文を読む

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    カウンタ素材;ねこメイド

    カウンタ、ウェブ素材

    2011.06.05 (Sun)

     猫耳メイド、じゃなくねこメイド。0~9に細分化したものはこちら...全文を読む

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    火紅狐・発火記 5

    火紅狐 第5部

    2011.06.04 (Sat)

     フォコの話、228話目。燃え上がる央南。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5. 央南西部をあっさりと陥落され、清王朝は対応に戸惑っていた。「こんなにも呆気なく、我々の守りが崩されるとは……!」 軍議の中心に座る一富王と家臣たちは、頭を抱えてうなる。 反面、サザリーはどこか他人事のように、平然とこう唱えた。「まあ、今回の失敗は、敵軍の本拠地を把握できていなかったせいですよ。これでどこに本拠地があるか...全文を読む

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    火紅狐・発火記 4

    火紅狐 第5部

    2011.06.03 (Fri)

     フォコの話、227話目。焔流の形成。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4.「確かに今仰られた通りの状況へ、既に進んでいることでしょう。 それを踏まえれば、本当に今回の戦果は喜ぶべきものです。今回受けた打撃により、いよいよ敵は我々を、尋常ならざる敵として認識したことでしょう。 何しろ今回落としたのは、軍事面から見て非常に大きな都市です。敵にしてみれば、立ち上がりかけたところで無理矢理に肩を押さえつ...全文を読む

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    火紅狐・発火記 3

    火紅狐 第5部

    2011.06.02 (Thu)

     フォコの話、226話目。反乱軍の初陣。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3. 双月暦310年、春の兆しが見えてきた頃。 中央政府の後ろ盾を失い、民衆からの支持が揺らぎ、その存在意義が不確かなものとなった清王朝に、ついに宣戦布告が突きつけられた。 央南西部の街、弧弦。 紺の袴装束に赤い羽織、そして鎧兜を着けた剣士たちが、ぞろぞろと街に現れた。「あれは?」「一体……!?」 みるみるうちに、街中が赤と黒...全文を読む

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    火紅狐・発火記 2

    火紅狐 第5部

    2011.06.01 (Wed)

     フォコの話、225話目。火の魔術剣。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2.「つまりは、中央は様子見と言う結果か」「そう言うことです」 湯嶺、穂村少佐の家。 中央政府の、清王朝に対する処置を聞いた少佐は、残念そうにうなった。「むう……。それでも、中央軍が手を出さぬだけは、ましか」「この展開も十分あると予見できていましたし、僕からしてみればまずまず、と言うところですね。 それに、国内の展開は良くなって...全文を読む

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    Author:黄輪
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