2012.05.05 (Sat)
麒麟を巡る話、第4話。落第。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4. 秋也が堂を出たところで、小雪はようやく顔を向けてきた。「……」 だがその顔には、温かさは微塵も感じられない。昨日までのニコニコと笑う彼女の姿は、そこには無かった。「あの、こ、こゆ、……家元……」「残念ね」「う……」 小雪は冷たいまなざしを向け、続いてこうなじる。「あなたはもっと、剣士として修業を積むべきね。ちょっと大きな大会で優勝して...
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