2014.05.02 (Fri)
麒麟を巡る話、第357話。「金火狐」とは。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1.「ん?」 その、自分と同い年くらいの、鮮やかな金と赤の毛並みをした狐獣人の少年は、自分を見るなり、こう言った。「ああ……、ニセモノやな」「に、……せ、もの?」 相手が何を言っているのか分からず、聞き返す。「どう言う意味?」「そのままの意味や。君らみんな、ニセモノの金火狐や。 ウチらトーナ家だけが、ホンモノや。君らはただ金...
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