2014.05.07 (Wed)
麒麟を巡る話、第362話。地道な一歩。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1. 双月暦570年、トラス王国。 チーム「フェニックス」結成から4年が経過し、その研究は順調とは行かないまでも、着実に成果を挙げていた。「はぁ……、良かったー」 ケージ内で寝息を立てている兎の左前足を確認し、チームの一員、シャラン・ネールはほっとした声を上げた。「ああ。良かった、本当に」 その傍らに立っていた主任研究員、マー...
全文を読む
PageTop▲
最新コメント