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    【  2014年06月  】 

    白猫夢・幹談抄 1

    白猫夢 第8部

    2014.06.30 (Mon)

     麒麟を巡る話、第410話。極秘会談?- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1. 7月16日、昼過ぎ。「お集まりいただき、ご足労さんです」 窓を閉め切った暗い部屋に、身なりのいい男たちが集まっている。「まあ、お集まりいただいた理由はアレですわ。今月末に行われる、アレのことです」「アレ、アレ言い過ぎや」「ホンマや。ボケとんのかいな」「コホン、……失礼。単刀直入に言わせてもらいますと、即ちアレ、……やなくて、...全文を読む

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    キャラ紹介;第19代総帥候補者

    白猫夢 キャラ

    2014.06.29 (Sun)

     キャラ紹介。第19代金火狐総帥選挙の候補者3名。名前マラネロ・アキュラ・ゴールドマン / Maranello "Auroratail" Aqura Goldman性別・種族・生年身体的特徴男性 / 狐獣人 / 548年髪:金に赤メッシュ 瞳:茶 耳・尻尾:金、先端に赤中背、中肉 左目半失明職業白猫党財務部長 / 金火狐商会下級構成員葵の同窓生。その縁で白猫党の幹部となるが、実力以上の実績を求め続けられたが故に失策を繰り返し、更迭される。葵に淡い恋心を...全文を読む

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    白猫夢・三狐抄 7

    白猫夢 第8部

    2014.06.28 (Sat)

     麒麟を巡る話、第409話。対抗措置。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -7. 3人前の食事が運ばれてきたところで、フォルナが話を継ぐ。「そもそも、今回の件はモールさんの方からお声をかけて下さったのよ」「そうなんですか?」 尋ねたルーマに、モールは偉そうにうなずいて返す。「ああ、そうとも。あの人形たち、今、央中の西で起こってる戦争で、裏から手を引いてるっぽいんだよね。 あっちこっちで偽の白猫党員に演...全文を読む

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    白猫夢・三狐抄 6

    白猫夢 第8部

    2014.06.27 (Fri)

     麒麟を巡る話、第408話。大御所。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -6. 少し遅れてしまったものの、どうにか商談をまとめ終えたルーマは、またもバタバタと走っていた。「もう5分前切っとるぅー!」 大急ぎで次の約束の場所、レストラン「ランクス&アレックス」に到着し、店員に尋ねる。「ぜぇ、ぜぇ……、ご、ごめんなさい、今日の正午、に、予約しとりました、……はぁ、はぁ、ルーマ・ベント・ゴールドマンですけど」「...全文を読む

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    白猫夢・三狐抄 5

    白猫夢 第8部

    2014.06.26 (Thu)

     麒麟を巡る話、第407話。暗躍する人形。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5.「え、ちょ、……っと」 近付いて来る少女に恐れ、ルーマは後ずさる。「いかがでしょう」「いや、そんなん言われても」 後ずさるルーマに対し、少女はもう一歩踏み込む。「お受けになった方が懸命と思われます」「でも、なんか嘘、感じるんですけど」 ルーマの言葉に、少女はぴた、と動きを止める。「嘘と申しますと」「今、あなたのお願い聞い...全文を読む

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    白猫夢・三狐抄 4

    白猫夢 第8部

    2014.06.25 (Wed)

     麒麟を巡る話、第406話。おっとりした敏腕。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4. 7月2日。「『お詫び 本日の「明日の創造者」は、予定を一部変更して掲載しております』。……あら?」 新聞の経済欄に掲載されているコラムを見て、ルーマ・ベント・ゴールドマンは残念そうな声を上げた。「エミリオくんのお話、読めるかなと思たのに。なんかあったんかな」 総帥選挙における最大の(と言うよりも唯一の)ライバルであ...全文を読む

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    白猫夢・三狐抄 3

    白猫夢 第8部

    2014.06.24 (Tue)

     麒麟を巡る話、第405話。御曹司を狙う影。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3. 7月1日、朝。「あぁ……?」 新聞を読んでいたトーナ家の御曹司、レオン・エミリオ・トーナ・ゴールドマンは、驚いたような声を漏らした。「いかがされましたか、若様」 使用人の問いに、エミリオは新聞を指差す。「これや」「失礼いたします。 ふむ、『総帥選挙 候補者出揃う』ですか。……おや、これは」 エミリオから新聞を渡された使...全文を読む

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    白猫夢・三狐抄 2

    白猫夢 第8部

    2014.06.23 (Mon)

     麒麟を巡る話、第404話。なにわぶし。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2. 5分後、モデノがマロを連れて、客間に現れた。「よお、マロ。久しぶりやな」 ルカが気さくに声をかけたが、マロは応じない。「……」「こら、マロ」 その態度を、モデノが咎める。「目上に挨拶されて無視するアホがおるか」「……あ」 と、マロはのろのろと顔を上げ、ルカと目を合わせる。「すんません、ボーっとしてました。お久しぶりです、ル...全文を読む

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    白猫夢・三狐抄 1

    白猫夢 第8部

    2014.06.22 (Sun)

     麒麟を巡る話、第403話。選挙月間開始前日。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1. 双月暦570年、6月30日の午後8時ちょうど。「ただいまを以って、第19代金火狐総帥選挙の立候補受付を終了します」 財団監査局の選挙管理委員が、壁に掛かった時計を眺めながらそう告げる。「ごくろうさん。ほんで、今回の立候補者は?」 尋ねた監査局長、ルカ・ベント・ゴールドマンに、管理委員はこう答えた。「3名です。御三...全文を読む

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    2014年7月携帯待受

    携帯待受

    2014.06.21 (Sat)

       2014年7月の壁紙。フェラーリのFRスポーツカー、マラネロ。フェラーリ関係者の怒りを買いそうな気がしてならない。クルマのドット絵の出来ではなく、小説の方で。現在連載中の「白猫夢」第8部において、「マラネロ(マロ)」と言うキャラクタを登場させているんですが、彼がかなり不憫。いらんことをして半失明になるわ、身の丈に合わない仕事を要求されて大失敗するわ、挙句の果てに、……(今後の展開のネタバレになるので割愛...全文を読む

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    白猫夢番外編 その5

    双月千年世界 短編・掌編

    2014.06.20 (Fri)

     麒麟を巡る話、に関わってくるかもしれない話。パラレルワールド考察。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -白猫夢番外編 その5「思ったんだけどさー」 フィオの話を聞いた直後、シャランがこんなことを言い出した。「フィオ先輩のお母さんが、レイリンさんだったんだよね?」「ああ、うん。『向こう』の話だけど」 うなずいたフィオに対し、シャランは続けて問う。「でさ、レイリンさんがフィオ先輩造ったきっかけって、...全文を読む

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    白猫夢・覚聖抄 8

    白猫夢 第8部

    2014.06.19 (Thu)

     麒麟を巡る話、第402話。賢王の判断と次代の女王。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -8. 一聖の参入で研究所が沸き立つ一方、近年造成されたトラス王国の本拠、セレスフォード城ではまたもマークが、父親かつ国王であるショウ・トラスに食って掛かっていた。「何故です父上、こんな好機は無いでしょう!?」「落ち着け、マーク」 トラス王はやれやれと言いたげな顔で、マークをなだめる。 いや、実際に彼は、それを口に...全文を読む

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    白猫夢・覚聖抄 7

    白猫夢 第8部

    2014.06.18 (Wed)

     麒麟を巡る話、第401話。オレがコイツでコイツもオレで。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -7. その一聖「たち」は、フィオには一瞬同じように見えたが、落ち着いて観察すれば、一方は金髪に金色の毛並みをした、九尾の狐獣人――即ち、以前の克天狐そのものだった。「カズセちゃん、これって……?」 尋ねたフィオに、黒い髪の短耳の方が答えた。「ああ。いきなりオレがミッドランドに戻ってきたら、『こいつ誰だ?』ってな...全文を読む

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    白猫夢・覚聖抄 6

    白猫夢 第8部

    2014.06.17 (Tue)

     麒麟を巡る話、第400話。フィオとパラの未来。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -6. その日の晩、フィオは研究所から離れた街外れに、パラを呼んだ。「パラ。……改めて告白するけど、僕は完全な人間じゃない。半分、人形だ。 本来は、この戦いのために造られた存在なんだ」「はい」「だから……、本来なら、そのためだけに生きなきゃいけない。僕はすべて、アオイを倒すためだけに行動をしなければならない。……それが、母の...全文を読む

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    白猫夢・覚聖抄 5

    白猫夢 第8部

    2014.06.16 (Mon)

     麒麟を巡る話、第399話。新しい歴史。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5.「じゃあ……、じゃあ、フィオくんって、アタシの?」 未だ目を白黒させている鈴林に、フィオはしどろもどろに応じる。「ええ。……まあ、と言っても、『向こうの世界』では母だったけど、こっちではまだ、母じゃないし、そうなる契機も訪れなかった。 だから、……まあ、……何て言ったらいいか分からないけれど、こっちの鈴林さんは、僕とはあんまり関...全文を読む

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    白猫夢・覚聖抄 4

    白猫夢 第8部

    2014.06.15 (Sun)

     麒麟を巡る話、第398話。妄執の果てに。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4. 新たな党首となった葵の粛清は、広範囲に及んだ。 まず、反乱を指導したビクトリア・トラスをはじめとして、トラス王家の一族すべてを処刑。これによりトラス王国、そして「新央北」は完全に消滅した。 続いて、シエナの独断専行におもねっていた者、反乱に加担していた者に対しても、厳罰を与えるとともに更迭・追放、あるいは処刑し、党内...全文を読む

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    白猫夢・覚聖抄 3

    白猫夢 第8部

    2014.06.14 (Sat)

     麒麟を巡る話、第397話。絶望の降臨。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3. 鈴林にとって幸運だったのは、葵が鈴林のことを単なる人間、どこにでもいる長耳だと思っていたことだった。 投獄されたものの、鈴林には己の形をある程度自在に変えられる能力がある。(小鈴から聞いた、『縛返し』晴奈の武勇伝。アレ、今こそアタシがやる時だよねっ) 鈴林は看守の目を盗み、何度も脱獄しては白猫党の本拠、ドミニオン城を歩...全文を読む

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    白猫夢・覚聖抄 2

    白猫夢 第8部

    2014.06.13 (Fri)

     麒麟を巡る話、第396話。鈴林の分岐点。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2. もう一つの――フィオが介入しなかった世界の、双月暦570年5月4日。 鈴林は天狐に言われた通りに、一週間もの長い間、壁に磔にされたまま、じっとしていた。(姉さん……姉さん……) 剣で背中から胸元を貫かれ、そのまま壁に向かう形で留められていたため、彼女は難訓の姿も、天狐が散華する様も見ていない。 一週間もの間、彼女は暗黒の中...全文を読む

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    白猫夢・覚聖抄 1

    白猫夢 第8部

    2014.06.12 (Thu)

     麒麟を巡る話、第395話。ナゾ解き。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1. 彼女が目を覚ましたのは5月7日、ミッドランド地下での戦いからルナの研究所に運び込まれ、3日が経ってのことだった。「……」 むく、と起き上がったところで、ずっと側に付いていた鈴林が、涙目で抱き付いてきた。「姉さんっ!」「……おう」 妹弟子を抱きしめながら――彼女はぼそ、とつぶやいた。「何百年、いや、千年以上なのかな……」「えっ?」...全文を読む

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    白猫夢・深闇抄 7

    白猫夢 第8部

    2014.06.11 (Wed)

     麒麟を巡る話、第394話。死闘を制したのは……。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -7.「……っ」 フィオは死を直感し、身構えることもできない。(本気で、まずい) 頭のどこか一方では、この危機的状況に対応しなければと考えてはいる。 だがもう一方で、どんな対応を取ったとしても、葵の攻撃を防ぐ術が無いことも分かっている。(無茶苦茶早くて鋭い攻撃だ。多分もう、……詰んだな、これ) フィオは既に、諦めの境地に入...全文を読む

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    白猫夢・深闇抄 6

    白猫夢 第8部

    2014.06.10 (Tue)

     麒麟を巡る話、第393話。つめたいひとみ。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -6. ルナにはその長い髪を、あれこれといじる癖がある。 普段、研究所にいる時には適当に紐で束ね、おさげにする程度だが、くつろいでいる時にはよく、パラに編み込みをさせているし、フィオに稽古を付ける時には後頭部で一まとめに固めている。 そんな中で、彼女自身「これが一番気合い入んのよね」と評しているのが、脳天より少し後ろ辺りで...全文を読む

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    白猫夢・深闇抄 5

    白猫夢 第8部

    2014.06.09 (Mon)

     麒麟を巡る話、第392話。「観測者」、葵。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5.「久しぶり、……だね、アオイさん」 フィオも剣を構えつつ、ルナの横に立つ。「どうしてここに?」「君はテンコちゃんを殺そうとしている。それを止めに来た」「……」 葵はす、と一歩引き、続いて尋ねる。「フィオくん。あたし、きみのことは前からずっと、変な子だって思ってた。今、それをより、強く感じてる。 きみは、あたしの『力』を知...全文を読む

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    白猫夢・深闇抄 4

    白猫夢 第8部

    2014.06.08 (Sun)

     麒麟を巡る話、第391話。打ちのめされる。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4. 魔法陣が消失すると同時に、天狐の本体が封印されている黒い水晶から、ぽたぽたと水が流れ始めた。「なん……です?」 尋ねたマロに、難訓が答える。「半永久的に肉体を保存するための溶液だ。封印が解除されたために、結晶化されていた溶液が溶け出しているのだ」「つまりあと十数分もすれば、テンコちゃんの本体は解放される。 これで心置...全文を読む

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    白猫夢・深闇抄 3

    白猫夢 第8部

    2014.06.07 (Sat)

     麒麟を巡る話、第390話。難訓の策、葵の敵。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3.「え? 俺?」 己を指差したマロに対し、葵が続けて説明する。「きみを今度の、金火狐総帥に立候補させて当選させれば、この人は金火狐財団を操れるようになる。 そこに白猫党の央中侵略って言う事情が発生したら、財団はどう動くと思う?」「そらまあ、相手せえへんわけには……」「そう。央中を引っ張る立場にある財団は市国、ひとつの国...全文を読む

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    白猫夢・深闇抄 2

    白猫夢 第8部

    2014.06.06 (Fri)

     麒麟を巡る話、第389話。デノミに絡む闇。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2.「招待状には4日と書いていたはずだが、よくもまあ、一週間も前から陣取ったものよ。いつ来るかと最早、飽いておったわ」「先に、あなたがうかつに外へ出られないように、包囲したかったから」 難訓は抑揚のない、しかし威圧感を漂わせた声で、葵と会話する。「ものを知らぬ小娘め。わたくしに人の包囲など無意味だ」「いざとなったら『テレ...全文を読む

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    白猫夢・深闇抄 1

    白猫夢 第8部

    2014.06.05 (Thu)

     麒麟を巡る話、第388話。歴史の歪。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1. 双月暦570年、5月4日。 ルナたち一行は「テレポート」を使い、白猫党の占拠により封鎖されたミッドランドに進入していた。「ん……?」 島に降り立ってすぐ、一行は街の異状に気付く。「おかしいわね」「ああ、静か過ぎる。僕が知ってるミッドランドは、もっと騒々しかったはずだけど」「テレポート」で突然人前に出現し、騒ぎになるのを避け...全文を読む

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    白猫夢・散狐抄 4

    白猫夢 第8部

    2014.06.04 (Wed)

     麒麟を巡る話、第387話。天狐、散華する。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4. その瞬間――天狐の右手が、細切れになって消えた。「なっ……!?」 難訓から慌てて距離を取り、天狐は周囲を見回す。そして廊下の奥に、魔杖を構えた、黒と青のドレスを着た少女が立っているのを確認した。「……まだいやがったか、ポンコツ人形」 天狐は術を使い、右腕を修復する。「クスクスクスクス」 難訓とドレスの少女が、同時に笑う。...全文を読む

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    白猫夢・散狐抄 3

    白猫夢 第8部

    2014.06.03 (Tue)

     麒麟を巡る話、第386話。千年級の会話;3^2。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3.「あね……さん……」 未だ鈴林は剣に貫かれたまま、天狐たちに背を向ける形で壁につながれている。だがそれを助ける余裕は、今の天狐にはなかった。「……無傷かよ、クソ」「お前の児戯がわたくしに通用すると思ったか」 天狐の放った電撃は、難訓にほんの少しの傷も付けることはできなかった。「力の差を思い知るがいい」 再び、難訓が魔...全文を読む

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    白猫夢・散狐抄 2

    白猫夢 第8部

    2014.06.02 (Mon)

     麒麟を巡る話、第385話。禍々しき母。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2.「一聖、……だと?」 天狐は構えたまま、少女と言葉を交わす。「人違いじゃねーのか? オレは天狐だ」「いいえ、一聖様。我らが主様より、真の名を伺っております」「ケッ」 天狐は舌打ちし、少女との間合いを詰める。「ポンコツめ。人の区別も付きゃしねーのかよッ!」 天狐に応じるように、少女も剣を振り上げて彼女に襲いかかる。「ふざけて...全文を読む

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    白猫夢・散狐抄 1

    白猫夢 第8部

    2014.06.01 (Sun)

     麒麟を巡る話、第384話。天狐を狙う邪悪。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1. 双月暦570年、4月28日――早朝。 天狐と、そして鈴林はまだ、彼女たちの住まう屋敷で眠っていた。「……ッ!」 だが突如、天狐が跳ねるように起き上がった。「鈴林! 鈴林ッ!」 天狐は隣のベッドで眠る鈴林に声をかけて起こしつつ、壁にかけた自分の狩衣に向かってくい、と指を引く。 すると寝間着が天狐の体から勝手にはだけ、脱げ...全文を読む

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