2014.12.21 (Sun)
麒麟を巡る話、第476話。あの、暗い駅で。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -6.「……ん……」 ふと気が付くと、葛はどこかのベンチに座っていた。「……えっと?」 辺りを見回してみると、見覚えがある。「駅、……かなー」 確かにそこは、自分がかつて良く使っていた、エルミット駅のホームだった。「お嬢さん」 と、声をかけてくる者がいる。振り向くと、黒いスーツに黒いコート、そして黒い帽子と言う、黒ずくめの格好をし...
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