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    【  2021年02月  】 

    央中神学事始 14

    央中神学事始

    2021.02.28 (Sun)

     ペドロの話、第14話。正教会の内乱と、新たな宗教の台頭。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -14. 339年、ペドロに対し苛烈な要求を突きつけ、央北天帝教に対して歪んだ制裁を続ける3世を諌めるべく、マルティーノ師は最期の力を振り絞って抗議行動に出た。「あなた方がこうして人々の模範、標(しるべ)となれたのは誰のおかげですか? 他ならぬラウバッハ君の功績によるものでしょう? その恩を忘れたのですか?...全文を読む

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    央中神学事始 13

    央中神学事始

    2021.02.27 (Sat)

     ペドロの話、第13話。聖書をめぐる騒動。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -13. 神学府に出戻って以降も、ペドロは央中天帝教の聖書編纂を続けていた。正教会を追い出された身であるため、例え聖書が完成したとしても、それは外典扱い、まともな書物として扱ってもらえないのは明らかであったが、それでも彼は没頭していた。神学者、聖職者として以前に、彼自身がエリザと言う存在に惹かれていたからである。 そして妻...全文を読む

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    央中神学事始 12

    央中神学事始

    2021.02.26 (Fri)

     ペドロの話、第12話。3世の罠。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -12. 2冊目の聖書が刊行され、央中天帝教の支持者、信奉者が増加するに伴い、その教主であるペドロに対する信用と信頼は、右肩上がりに増していった。 こうなってくると――実に勝手なことに――3世は一転、ペドロの存在を疎み始めた。「独立……ですか?」 331年、ペドロは3世の屋敷に呼び出され、彼から央中正教会を金火狐財団の一部門から、完全に独...全文を読む

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    央中神学事始 11

    央中神学事始

    2021.02.25 (Thu)

     ペドロの話、第11話。異教の聖人、信愛を説く。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -11. 克大火によって天帝教教会は、世界の中枢であるクロスセントラルから、辺境の港町マーソルへと放逐された。当然、神学府も追従する形となったのだが、その蔵書を移動させるだけでも、大変な苦労と出費を強いられた。 前体制下――天帝教が中央政府の中核に位置し、存分に税を吸い上げていた頃であれば、資金面の問題など取るに足らぬ...全文を読む

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    央中神学事始 10

    央中神学事始

    2021.02.24 (Wed)

     ペドロの話、第10話。暴君の如く。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -10. ペドロは3世に要請し、彼を伴って古巣の神学府を訪ねた。「ようこそゴールドマン卿、そしてラウバッハ卿」 一見、にこやかに応じているようではあったが、ペドロは相手が複雑な思いを抱いて自分たちに接していることを察していた。「どうも、サラテガ枢機卿。お忙しい中、お手数おかけしますで」 一方の3世は、言葉こそやんわりとしたもので...全文を読む

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    央中神学事始 9

    央中神学事始

    2021.02.23 (Tue)

     ペドロの話、第9話。聖書の誕生と正教会の成立。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -9. 聖書編纂事業の第一歩は、金火狐一族の人間らがそれぞれ所有していた古書を蒐集(しゅうしゅう)し、比較検討することから始まった。 エリザは金火狐一族の開祖であり、双月暦1世紀を代表する偉人中の偉人、まさに「女神」である。彼女を記し、崇め、そして称える書物には事欠かなかったが、客観的かつ現実的に、彼女を一人の人間と...全文を読む

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    央中神学事始 8

    央中神学事始

    2021.02.22 (Mon)

     ペドロの話、第8話。恩師との再会。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -8. 央中、ゴールドコースト市国に着いたペドロを待っていたのは、かつての恩師だった。「お久しぶりです、ラウバッハ君」「え? ……あっ、もしかして!?」 驚くペドロに、その老いた狐獣人はにこりと微笑む。「ええ、私です」「お久しぶりです、マルティーノ先生。……あっ、じゃあ3世が仰っていた『神学に詳しい情報筋』って」「そう言うこっちゃ」...全文を読む

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    央中神学事始 7

    央中神学事始

    2021.02.21 (Sun)

     ペドロの話、第7話。神話の血筋。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -7. ニコル3世は確かに、多忙の人であるらしかった。「……うん、ほんなら500万で事足りるやろ、送金するわ。……ほんでな、南海のアレやけど……さよか、それやったらロクミンさんとこに一筆書いたら十分やな。……ホンマかいな、ほな私の方から先方さんに連絡しとくから……」 3世の本拠地、ゴールドコースト市国に戻る船の上でも、彼はずっと魔術頭巾を頭...全文を読む

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    央中神学事始 6

    央中神学事始

    2021.02.20 (Sat)

     ペドロの話、第6話。カネモチの力技。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -6. ペドロが酒場を出たところで、ニコル3世は単刀直入に尋ねてきた。「どこで働いてはるんです?」「今はゴメス運送って言って、えっと、この通りを西に」「案内してもろてええです?」「あっ、はい」 連れ立って歩き出したところで、3世は彼にいくつか質問する。「歳は?」「27です」「奥さんとか付き合うてる子とか、いてます?」「全然いま...全文を読む

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    央中神学事始 5

    央中神学事始

    2021.02.19 (Fri)

     ペドロの話、第5話。大商人からの依頼。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5. 狐獣人が名前を告げた瞬間、店内がより一層、しんと静まり返る。何故ならその男の名はあの克大火すら黙らせたと言う、世界最高の大商人のものだったからである。「……え……あ、あの、……あの、『ニコル3世』!?」 世情に疎いペドロでも、流石に彼の名と評判は知っている。「そうそう、そのニコル3世です」 男はこくりとうなずき、話を続けた...全文を読む

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    央中神学事始 4

    央中神学事始

    2021.02.18 (Thu)

     ペドロの話、第4話。堕落した神童。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4. 自由の身となったペドロであったが、残念ながらその前途が多難であることに変わりは無かった。 若き英才、期待の新星であった神学者が一転、思想犯として10年も獄中で過ごしていたのである。当然の如く、故郷からは戻ることを拒否されたし、学問一筋で生きてきた24歳が今更、どこかの職人に弟子入りすることも難しい。ましてや古巣の神学府が...全文を読む

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    央中神学事始 3

    央中神学事始

    2021.02.17 (Wed)

     ペドロの話、第3話。「悪魔」の治世、その実情。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3. 男がいなくなった後、ペドロは密かに、独房で聖書の暗誦を始めた。最初はほとんど思い出せず、己の衰えに愕然としたが、それでもかつて神童と謳われた青年である。「……第5項、ハンニバルは嘆き、己の情況を呪った。第6項、ハンニバルの前に狐の女が現れた。エリザであった。第7項、エリザはハンニバルを救い、ハンニバルに告げた。...全文を読む

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    央中神学事始 2

    央中神学事始

    2021.02.16 (Tue)

     ペドロの話、第2話。牢の中の信仰。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2. ほとんど外の光も入って来ない、常にひんやりとした湿気に包まれた牢獄の中で、ペドロは絶望していた。(僕の……僕の人生は……神学の世界で業績を挙げ、神学史に名を残すと言う僕の夢は……全部終わってしまった) 中央政府の下では死刑、もしくは終身刑に課せられた人間には、慈悲も温情も一切与えられることは無い。一日二度の食事以外には、本も新...全文を読む

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    央中神学事始 1

    央中神学事始

    2021.02.15 (Mon)

     新連載。若き天才の転落。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1. ペドロ・ラウバッハは神童であった。齢12の時には既に天帝教の聖書すべてを諳(そら)んじていたどころか、当時既に定番の議題となっていた「ゼロ帝の閏週矛盾問題」に新たな説を提示し、神学府をざわつかせていたのである。 それだけの稀有な才能と優秀な頭脳の持ち主を、絶大な権勢を奮い世界の支配者として振る舞う中央政府、そしてその中枢に位置す...全文を読む

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    2021年3月携帯待受

    携帯待受

    2021.02.11 (Thu)

       2021年3月の携帯待受。日産の'89年式シルビア。'90年代までの日産スポーツカー御三家と言えば、スカイライン、フェアレディZ、そしてこのシルビアかなと思います。今のところ3台とも描く予定はしていますが、もし「それは御三家とは言えない」「もっと似つかわしいクルマがある」など、ご意見があれば是非お寄せ下さい。リクエストもお待ちしています。次回もグラデーションの組み合わせについて、twitterにてアンケートを行う...全文を読む

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    双月千年世界 徒然考察;『宗教・2』

    世界観・補足・考察

    2021.02.08 (Mon)

     小鈴「はーい1ヶ月ぶりー」パラ「正確には28日経過しております」小鈴「似たよーなもんよ。んで、よーやく短編まとまったから、来週月曜から連載ですって」エリザ「ふっふっふ」小鈴「なーんか得意げなカオしてるわね」エリザ「アタシがチョコチョコ出る話やからな。ちゅうてもアタシ本人やないけども」パラ「正確には聖書中の人物として描写されるとのことです」エリザ「つまり女神サマや、ふっふっふ……」小鈴「へーへー」- - - -...全文を読む

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    覚書;2021年2月現在のPC構成

    雑記

    2021.02.04 (Thu)

     前回から約半年、PCにちょっと手を加えたりなんだりしたので、改めて現在の状況を紹介。前回からの変更点。水冷PCの水路をソフトチューブからハードチューブに換装。かわいいきつねストラップをアクセサリに加えました。リザーブタンクを中華性のやっすいのから自作品に換装。グラフィックボードがASUS ROG-STRIX-RX580-O8G-GAMING(以下、RX580)からASUS ROG-STRIX-RX570-O4G-GAMING(以下、RX570)にダウングレード。なお3.につ...全文を読む

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    イラスト;シュウ(双月千年世界、4回目) & 小鈴(蒼天剣、6回目) / なんでわたしが運ぶんですかー

    双月千年世界

    2021.02.01 (Mon)

     チャイナドレス描きたい発作に襲われました。うちでチャイナドレスと言えば小鈴。着てもらいました。ついでにシュウにも。小鈴「はい、桃まん。アンタの次回作出演祝いよ。みんなで食べましょ」シュウ「じゃなんでわたしが運ぶんですかー。しかも店員さんのカッコまでして……」小鈴「いーじゃん。気分出るでしょ」シュウ「少なくともわたしのお祝いの気分じゃないですよぉ」小鈴「はいはい文句言わない。さー運んだ運んだ」シュウ「...全文を読む

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