「双月千年世界 2;火紅狐」
火紅狐 あとがき
「火紅狐」あとがき ①職業:商人
シュウ「と言うわけで、『火紅狐』が終わりましたー。と言うわけで黄輪さん、恒例のアレですよー」
――まず質問させてください。どちらさん?(ニヤニヤ)
シュウ「わたしはインタビュアーのシュウと申しますー」(イライラ)
――知ってます。
シュウ「はいはいテンプレテンプレ」
――ノっていただいて、ありがたい限りです。
シュウ「はい、と言うわけで完結時恒例のアレ、即ちあとがきインタビューのコーナー、進めていきますねー」
――どうもどうも。
シュウ「それじゃまず、コレからお聞きしましょうー。
連載中何度か、『火紅狐』の執筆は困難だったと仰ってましたが、具体的にはどんなところでつまずきそうになったんですか?」
――そうですね、何度か「書くのが辛い」とこぼしていました。
何が辛いって、ファンタジーなのに戦闘シーンがほとんど無いところですね。いわゆる一般的な、勇者と魔王が出るようなものであれば、内容の1割か2割は敵と(物理的に)戦うシーンがあるわけで。
ところが「火紅狐」は、主人公の職業が商人。その時点から、戦うような職業、キャラじゃないんですよ。文字通り「動きが無い」と言うのが、非常に文章としての表現がし辛かったですね。
シュウ「戦う商人なんて、どこぞのト○ネコさんくらいですもんね」
――ええ。ただ、それはそれで、「戦わずして勝つ」と言うスタイルとして、別の書き方、表現の仕方につなげることはできました。
作中でもランドに言わせてましたが、バタバタと戦って双方被害を出し、一方が何とか生き残る、みたいなのはあんまりいい結果じゃないんですよ。それで勝っても、得るものは少ないわけで。戦いに参加してない周囲の人たちにとっても、いい迷惑ですし。
それよりも、相手が余計な消耗、消費をしないうちに、その蓄財ごとしれっと奪ってしまう。こういう結果であれば、戦った当事者だけではなく、周りにとっても波風立たず、好ましい結果になる、と。
シュウ「兵法で言う、『上兵無兵』ですねー」
――リアリティというものを考えると、フォコは曲刀を振り回すよりも、卓上で人を手玉に取る方が、より「らしい」んですね。
とは言えあの、フォコが西方の軍需工場に乗り込むシーンは、「元」から考えていたものでした。
これは以前に言ったかもなんですが、この「火紅狐」、元はランドを主人公にした話でして。その時と設定や展開は、今作とはかなり違うものになっているんですが、このシーンだけは――敵役や展開は大幅に変わってはいるんですが――フォコが先陣切って戦うという流れだけは、変えてないんですね。
シュウ「どうしてもフォコさんを戦わせたかった、と」
――そうですね。前身の作品におけるフォコの設定でも、ずる賢い一方で熱血漢、っていう性格は共通していたので、このシーンをボツにしてしまうと、「火紅狐」の肝、骨格と言うべきものが無くなってしまいそうだったので。
そういう意味も含めて、「昔讐記」のサブタイトルの一つに、「火紅狐」の英字サブタイトル、「Red Hot Golden Lord」の和訳、「灼熱の黄金卿」を入れてあるんです。
シュウ「なるほどー。
っと、そろそろ丁度いいお時間ですね。本日はここまでですー。
次回3月22日は、前作『蒼天剣』との関係について、お願いしますー」
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シュウ「はい、と言うわけで完結時恒例のアレ、即ちあとがきインタビューのコーナー、進めていきますねー」
――どうもどうも。
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連載中何度か、『火紅狐』の執筆は困難だったと仰ってましたが、具体的にはどんなところでつまずきそうになったんですか?」
――そうですね、何度か「書くのが辛い」とこぼしていました。
何が辛いって、ファンタジーなのに戦闘シーンがほとんど無いところですね。いわゆる一般的な、勇者と魔王が出るようなものであれば、内容の1割か2割は敵と(物理的に)戦うシーンがあるわけで。
ところが「火紅狐」は、主人公の職業が商人。その時点から、戦うような職業、キャラじゃないんですよ。文字通り「動きが無い」と言うのが、非常に文章としての表現がし辛かったですね。
シュウ「戦う商人なんて、どこぞのト○ネコさんくらいですもんね」
――ええ。ただ、それはそれで、「戦わずして勝つ」と言うスタイルとして、別の書き方、表現の仕方につなげることはできました。
作中でもランドに言わせてましたが、バタバタと戦って双方被害を出し、一方が何とか生き残る、みたいなのはあんまりいい結果じゃないんですよ。それで勝っても、得るものは少ないわけで。戦いに参加してない周囲の人たちにとっても、いい迷惑ですし。
それよりも、相手が余計な消耗、消費をしないうちに、その蓄財ごとしれっと奪ってしまう。こういう結果であれば、戦った当事者だけではなく、周りにとっても波風立たず、好ましい結果になる、と。
シュウ「兵法で言う、『上兵無兵』ですねー」
――リアリティというものを考えると、フォコは曲刀を振り回すよりも、卓上で人を手玉に取る方が、より「らしい」んですね。
とは言えあの、フォコが西方の軍需工場に乗り込むシーンは、「元」から考えていたものでした。
これは以前に言ったかもなんですが、この「火紅狐」、元はランドを主人公にした話でして。その時と設定や展開は、今作とはかなり違うものになっているんですが、このシーンだけは――敵役や展開は大幅に変わってはいるんですが――フォコが先陣切って戦うという流れだけは、変えてないんですね。
シュウ「どうしてもフォコさんを戦わせたかった、と」
――そうですね。前身の作品におけるフォコの設定でも、ずる賢い一方で熱血漢、っていう性格は共通していたので、このシーンをボツにしてしまうと、「火紅狐」の肝、骨格と言うべきものが無くなってしまいそうだったので。
そういう意味も含めて、「昔讐記」のサブタイトルの一つに、「火紅狐」の英字サブタイトル、「Red Hot Golden Lord」の和訳、「灼熱の黄金卿」を入れてあるんです。
シュウ「なるほどー。
っと、そろそろ丁度いいお時間ですね。本日はここまでですー。
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