「双月千年世界 2;火紅狐」
火紅狐 あとがき
「火紅狐」あとがき ②「蒼天剣」と「火紅狐」、今後の作品との関連性
シュウ「それではあとがきインタビュー、第2回ですー。
本日は『蒼天剣』と『火紅狐』のつながりを伺うと言うことで、ゲストをお呼びしております!
間が(双月暦にして)200年も空いちゃってるので、ここはやはり、両方の時代に生きた方でないと、と言うわけで!
今回のゲストはー、この方っ!」
モール「はいはいはーい、『旅の賢者』こと、モール大先生の登場だねっ! はい拍手っ」
シュウ「ぱちぱち」
――どもどもぱちぱち。
モール「なんだよ、もうちょいノってこいってね」
――無駄にテンション高い人がいると、僕は急激に下がるんです、テンション。まあ、それはおいといて。
前作「蒼天剣」において、「湖島録」をはじめとして、ニコル3世、つまりフォコについての記述が出てくるところがいくつかあります。
「蒼天剣」の時代における金火狐財団の立場と言うか、体制と言うか、そういう気風、風潮は、ほとんどフォコが確立したものなんですよ。
モール「確かにねぇ。私も『蒼天剣』の時、金火狐屋敷にお邪魔したり、公安の奴らにちょいと協力したりしたけど、屋敷も公安も、『火紅狐』に登場してるもんねぇ」
シュウ「特筆すべきは、やっぱりミッドランドのお話ですよね。前作で第4部から第8部まで引っ張った、大掛かりなネタですし。
でもちょっと気になるのが、前作に出てきた歴史学者のラルフさん。彼がアレコレ言ってたことと、今作の流れとで、整合性が合ってないところがいくつか……」
モール「そりゃアレさ、その歴史学者の言ってるコトは、あくまでそいつの『仮説』だしね」
――その通りです。「尽火記」でもちょっと触れましたが、後世に伝わる「ニコル3世の話」は、真相が良く分かってない部分が多い、……と言うコンセプトで書いています。ラルフ教授の件も、「私はこう思っているのだ」と言うように、彼の主観で言わせてますしね。
なので、「火紅狐」で語られた内容は、後世を舞台にした話で取り上げる際には、焦点をかなりぼやけさせる形で書く予定をしていますし、今作においても、「蒼天剣」で取り上げた事柄に触れる際は、明確にし過ぎないつもりで書いていました。
と言うか、あまりにも前後の整合性を合わせ過ぎると、それはそれで確かにトリッキーで面白いとは思うんですが、「余地」が無くなってしまう気がするんですね。
シュウ「余地?」
――読者さんが「あのキャラはこういう人なんだろう」、「あの事件にはこういうテーマがあったんだ」と、行間を読んで想像を膨らませる、そういう意味での余地が無くなってしまうんじゃないかな、と。
別に僕は教科書を作っているつもりは無いですし、「この話はこういうつもりで読んでほしい」だとか「このシーンではこう感じてほしい」なんて読者さんに強要してしまうのは、烏滸がましいことだと思っています。
読む人によって受け止め方は違うものですし、僕もどう受け止めていただけたか、その感想を聞くのが楽しみです。なので、話がまとまる程度には整合性を持たせるつもりですが、ギチギチに理路整然とした話を書こうとは、思っていません。
僕も書いてて辛いですしね。
モール「とか言いつつ、次回作で大幅に取り上げる『あの猫』については、話中はもちろん、前後にまで目一杯、設定を盛り込んでるらしいじゃないね。
収拾付くのかねぇ……?」
――付けるつもりはしていますが、何分、丁寧と乱暴が同居する人間なもんで。途中でえいやっと無理くりまとめる可能性も、無きにしも非ず、ですね。
って言うかモールさん、ネタバレはいけません。読者さんたちの、後の楽しみにとっておいてくださいな。
モール「へーいへい。
ってか、もう時間じゃないね。私、ほとんどしゃべってないよ?
折角来たってのに、何なの、この扱い?」
シュウ「あらー……。じゃ、じゃあですね、次回のテーマは、……あ、コレコレ!
タイカさんとアル、ナンクンとの戦いについて!」
モール「んなもん克呼べばいいじゃないね」
シュウ「こーゆーのは第三者視点が大事なんですっ!
と言うわけでモールさん、次回3月29日もゲスト、よろしくですよー」
モール「……次回はもうちょいしゃべらせれってね」
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本日は『蒼天剣』と『火紅狐』のつながりを伺うと言うことで、ゲストをお呼びしております!
間が(双月暦にして)200年も空いちゃってるので、ここはやはり、両方の時代に生きた方でないと、と言うわけで!
今回のゲストはー、この方っ!」
モール「はいはいはーい、『旅の賢者』こと、モール大先生の登場だねっ! はい拍手っ」
シュウ「ぱちぱち」
――どもどもぱちぱち。
モール「なんだよ、もうちょいノってこいってね」
――無駄にテンション高い人がいると、僕は急激に下がるんです、テンション。まあ、それはおいといて。
前作「蒼天剣」において、「湖島録」をはじめとして、ニコル3世、つまりフォコについての記述が出てくるところがいくつかあります。
「蒼天剣」の時代における金火狐財団の立場と言うか、体制と言うか、そういう気風、風潮は、ほとんどフォコが確立したものなんですよ。
モール「確かにねぇ。私も『蒼天剣』の時、金火狐屋敷にお邪魔したり、公安の奴らにちょいと協力したりしたけど、屋敷も公安も、『火紅狐』に登場してるもんねぇ」
シュウ「特筆すべきは、やっぱりミッドランドのお話ですよね。前作で第4部から第8部まで引っ張った、大掛かりなネタですし。
でもちょっと気になるのが、前作に出てきた歴史学者のラルフさん。彼がアレコレ言ってたことと、今作の流れとで、整合性が合ってないところがいくつか……」
モール「そりゃアレさ、その歴史学者の言ってるコトは、あくまでそいつの『仮説』だしね」
――その通りです。「尽火記」でもちょっと触れましたが、後世に伝わる「ニコル3世の話」は、真相が良く分かってない部分が多い、……と言うコンセプトで書いています。ラルフ教授の件も、「私はこう思っているのだ」と言うように、彼の主観で言わせてますしね。
なので、「火紅狐」で語られた内容は、後世を舞台にした話で取り上げる際には、焦点をかなりぼやけさせる形で書く予定をしていますし、今作においても、「蒼天剣」で取り上げた事柄に触れる際は、明確にし過ぎないつもりで書いていました。
と言うか、あまりにも前後の整合性を合わせ過ぎると、それはそれで確かにトリッキーで面白いとは思うんですが、「余地」が無くなってしまう気がするんですね。
シュウ「余地?」
――読者さんが「あのキャラはこういう人なんだろう」、「あの事件にはこういうテーマがあったんだ」と、行間を読んで想像を膨らませる、そういう意味での余地が無くなってしまうんじゃないかな、と。
別に僕は教科書を作っているつもりは無いですし、「この話はこういうつもりで読んでほしい」だとか「このシーンではこう感じてほしい」なんて読者さんに強要してしまうのは、烏滸がましいことだと思っています。
読む人によって受け止め方は違うものですし、僕もどう受け止めていただけたか、その感想を聞くのが楽しみです。なので、話がまとまる程度には整合性を持たせるつもりですが、ギチギチに理路整然とした話を書こうとは、思っていません。
僕も書いてて辛いですしね。
モール「とか言いつつ、次回作で大幅に取り上げる『あの猫』については、話中はもちろん、前後にまで目一杯、設定を盛り込んでるらしいじゃないね。
収拾付くのかねぇ……?」
――付けるつもりはしていますが、何分、丁寧と乱暴が同居する人間なもんで。途中でえいやっと無理くりまとめる可能性も、無きにしも非ず、ですね。
って言うかモールさん、ネタバレはいけません。読者さんたちの、後の楽しみにとっておいてくださいな。
モール「へーいへい。
ってか、もう時間じゃないね。私、ほとんどしゃべってないよ?
折角来たってのに、何なの、この扱い?」
シュウ「あらー……。じゃ、じゃあですね、次回のテーマは、……あ、コレコレ!
タイカさんとアル、ナンクンとの戦いについて!」
モール「んなもん克呼べばいいじゃないね」
シュウ「こーゆーのは第三者視点が大事なんですっ!
と言うわけでモールさん、次回3月29日もゲスト、よろしくですよー」
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今日の旅岡さん

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NoTitle
行き当たりばったりで書いている割にはギチギチに理路整然とした話が大好きな男、スパイダ(違)
ミステリファンと純粋なファンタジーファンの違いでしょうかねえ。比べてみると面白いかもしれませんね。
ミステリファンと純粋なファンタジーファンの違いでしょうかねえ。比べてみると面白いかもしれませんね。
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NoTitle
丁寧に話を組み立てる一方で、勢いで無理矢理つなげてしまったりもします。
おかげでなかなか、まともなミステリ系が書けません。