「双月千年世界 2;火紅狐」
火紅狐 あとがき
「火紅狐」あとがき ⑤双月世界と宗教
シュウ「はい皆さん、こんにちはー。あとがきインタビュー、いよいよ最終回となりました!
今回はズバリ、『双月世界』そのものについて、説明していただきましょう!」
――とはしたいんですけども、まだまだ秘密にしたい要素がありますので、今回は「火紅狐」から「蒼天剣」までの、双月世界の世界観、特に宗教の要素について、ざっくりとだけ説明します。
ちなみに今回のゲストは、うちのツートップのもう一人。
大火「……」
――古今無双の剣士にして魔術師、不死身の男。契約の悪魔、克大火さん、です。
大火「ああ、よろしく頼む」
シュウ(この人本当に、おだてに弱いなぁ。今ニヤってした、ニヤって)
大火「何か言ったか?」
シュウ「イイエナンデモナイデスヨー」
――それでは本題、双月世界の宗教観って言うのはどんなものか、って話なんですけども。
「火紅狐」までは、非常に強い勢力を持つ宗教、「天帝教」が中央政府と言う大きな政治組織を司り、世界を支配してきたんですが、今作でそれは崩壊。以後は央北の権力者たちが鎬を削りつつ、細々と運営していくことに。
とは言え、天帝教の力はまだまだ大きくて、大火が中央政府の表舞台を退いた後になってまた、天帝教を引き込んだり利用したりして、勢力を維持したわけです。
一方で、他の地域でも宗教の力は大きい。央中では、現実で言うカトリックとプロテスタントみたいな感じで、「央中」天帝教が発生。央南でも、短編でちょっと触れましたが、神道や禅道が広まっていますし、北方や西方、南海でも土着の宗教が根強い。
大火「さらに追記するとすれば、双月暦4世紀半ばから、俺を神と祀る教団、『黒炎教団』なるものも誕生している」
シュウ「現人神さんなんですねー(あ、またニヤっとした)」
――持論ですけども、どれだけ世界文明、文化が発展しようとも、宗教と言うものは無くならないと思うんです。
宗教的思考に取って変わったと言われている科学観にしても、全く根拠のない「ニセ科学」を盲信してしまう人もいると言いますし、何かしら絶対的な価値観が無いと、人として軸がぶれてしまうんだろうな、と。
その絶対的基準、価値観は、昔から宗教、その核となる「神様」や「神々しい何か」が一手に握っているんでしょうね。それを味方につけた組織は、非常に強力な「推進力」を得られるわけですし。
シュウ「最たる例が、現実世界での宗教戦争ですよね。『神の名の下に』って名目だけで、数千キロも行軍して、死者が数万人規模に及ぶ戦いを起こしたわけですから」
――現代においても宗教テロは無くなっていませんし、「聖書や経典の教えは絶対である。間違っているはずは無い」と断言する人も、大勢います。
反対に、例えばTVで「原発が危ない!」なんて、白衣や作業着を着た方が論じれば、簡単に信じ込む人も、決して少なくないでしょうね。彼らにとって、「科学(あるいは科学っぽいもの)は絶対である。間違っているはずは無い」わけですし。
例え完全に、既存の宗教を廃した社会が来たとしても、そこにあるのはまた別の宗教が内在する社会になる。僕はそう思っています。
例えば「神なんて非科学的なものは信じない」と公言しつつ「いただきます」と挨拶する家庭、みたいな。
大火「『いただきます』は本来、神の力による豊穣を奉る言葉だから、な」
シュウ「いかにもありそうですね、そういうご家庭」
――双月世界においても、宗教と言うものは非常に大きな存在なんです。第7部の主題でもあった「黒白戦争」は、央北天帝教にしても、央中天帝教にしても、宗教観が無ければ起こり得なかったでしょうね。
シュウ「はい、と言うわけで今回のあとがきインタビュー、すべて終了致しましたー」
――もう少々お休みをいただいてから、次回作の連載を始める予定です。
さて、その次回作ですけども。
シュウ「ですけども!」
――タイトルは、「白猫夢 –Beat The Oracle!-」。
シュウ「びーとざおらくる! ……って、どういう意味です?」
――エ○サイトとかで調べれば、和訳文は簡単には出てきますが、これはダブルミーニングです。直訳しただけでは、裏に隠してある意味は分からないようにしてあります。
主人公は、前述の通り3人。
シュウ「トリプルキャスト!」
――そのうち一人目は、なんと!
シュウ「なんとぉー!?」
――まだ秘密。本編を読んでからのお楽しみです。
シュウ「えぇー!?」
――やかましい。
シュウ「てへぺろー」
――ま、そんなわけで。次回作もお楽しみに、と。
シュウ「ご期待くださいー」
――最後にスペシャルサンクスのご紹介。
「火紅狐」の連載中、特にお世話になった方を紹介させていただきます。
まず、前作「蒼天剣」のキャラをお貸ししたり、キャライラストをいただいたりと、何かと交流のあった、「LandM製作所」の才条蓮さん(http://landmart.blog104.fc2.com/)。
そしてコラボ企画やリレー小説と、何かと合同企画を持ちかけていただいた、「クリスタルの断章」のポール・ブリッツさん(http://crfragment.blog81.fc2.com/)。
「火紅狐」のイラスト数点を制作していただいた、「アリとアリクイ」の森野夜市さんと、とにもとさん(http://arit0ariku1pitapitap.blog79.fc2.com/)。
また、主にツイッターを通して仲良くなった、「覇道の先に小説」の最果ての覇王さん(http://saihatehadou.blog39.fc2.com/)、「からくり童子 風のジード」のからくりオムさん(http://karakurizeed.blog.fc2.com/)。
その他、当ブログ「黄輪雑貨本店 新館」にお越しいただいた皆様、小説をご清読いただいた皆様、ありがとうございました!
シュウ「ありがとうございましたー!」
@au_ringさんをフォロー
今回はズバリ、『双月世界』そのものについて、説明していただきましょう!」
――とはしたいんですけども、まだまだ秘密にしたい要素がありますので、今回は「火紅狐」から「蒼天剣」までの、双月世界の世界観、特に宗教の要素について、ざっくりとだけ説明します。
ちなみに今回のゲストは、うちのツートップのもう一人。
大火「……」
――古今無双の剣士にして魔術師、不死身の男。契約の悪魔、克大火さん、です。
大火「ああ、よろしく頼む」
シュウ(この人本当に、おだてに弱いなぁ。今ニヤってした、ニヤって)
大火「何か言ったか?」
シュウ「イイエナンデモナイデスヨー」
――それでは本題、双月世界の宗教観って言うのはどんなものか、って話なんですけども。
「火紅狐」までは、非常に強い勢力を持つ宗教、「天帝教」が中央政府と言う大きな政治組織を司り、世界を支配してきたんですが、今作でそれは崩壊。以後は央北の権力者たちが鎬を削りつつ、細々と運営していくことに。
とは言え、天帝教の力はまだまだ大きくて、大火が中央政府の表舞台を退いた後になってまた、天帝教を引き込んだり利用したりして、勢力を維持したわけです。
一方で、他の地域でも宗教の力は大きい。央中では、現実で言うカトリックとプロテスタントみたいな感じで、「央中」天帝教が発生。央南でも、短編でちょっと触れましたが、神道や禅道が広まっていますし、北方や西方、南海でも土着の宗教が根強い。
大火「さらに追記するとすれば、双月暦4世紀半ばから、俺を神と祀る教団、『黒炎教団』なるものも誕生している」
シュウ「現人神さんなんですねー(あ、またニヤっとした)」
――持論ですけども、どれだけ世界文明、文化が発展しようとも、宗教と言うものは無くならないと思うんです。
宗教的思考に取って変わったと言われている科学観にしても、全く根拠のない「ニセ科学」を盲信してしまう人もいると言いますし、何かしら絶対的な価値観が無いと、人として軸がぶれてしまうんだろうな、と。
その絶対的基準、価値観は、昔から宗教、その核となる「神様」や「神々しい何か」が一手に握っているんでしょうね。それを味方につけた組織は、非常に強力な「推進力」を得られるわけですし。
シュウ「最たる例が、現実世界での宗教戦争ですよね。『神の名の下に』って名目だけで、数千キロも行軍して、死者が数万人規模に及ぶ戦いを起こしたわけですから」
――現代においても宗教テロは無くなっていませんし、「聖書や経典の教えは絶対である。間違っているはずは無い」と断言する人も、大勢います。
反対に、例えばTVで「原発が危ない!」なんて、白衣や作業着を着た方が論じれば、簡単に信じ込む人も、決して少なくないでしょうね。彼らにとって、「科学(あるいは科学っぽいもの)は絶対である。間違っているはずは無い」わけですし。
例え完全に、既存の宗教を廃した社会が来たとしても、そこにあるのはまた別の宗教が内在する社会になる。僕はそう思っています。
例えば「神なんて非科学的なものは信じない」と公言しつつ「いただきます」と挨拶する家庭、みたいな。
大火「『いただきます』は本来、神の力による豊穣を奉る言葉だから、な」
シュウ「いかにもありそうですね、そういうご家庭」
――双月世界においても、宗教と言うものは非常に大きな存在なんです。第7部の主題でもあった「黒白戦争」は、央北天帝教にしても、央中天帝教にしても、宗教観が無ければ起こり得なかったでしょうね。
シュウ「はい、と言うわけで今回のあとがきインタビュー、すべて終了致しましたー」
――もう少々お休みをいただいてから、次回作の連載を始める予定です。
さて、その次回作ですけども。
シュウ「ですけども!」
――タイトルは、「白猫夢 –Beat The Oracle!-」。
シュウ「びーとざおらくる! ……って、どういう意味です?」
――エ○サイトとかで調べれば、和訳文は簡単には出てきますが、これはダブルミーニングです。直訳しただけでは、裏に隠してある意味は分からないようにしてあります。
主人公は、前述の通り3人。
シュウ「トリプルキャスト!」
――そのうち一人目は、なんと!
シュウ「なんとぉー!?」
――まだ秘密。本編を読んでからのお楽しみです。
シュウ「えぇー!?」
――やかましい。
シュウ「てへぺろー」
――ま、そんなわけで。次回作もお楽しみに、と。
シュウ「ご期待くださいー」
――最後にスペシャルサンクスのご紹介。
「火紅狐」の連載中、特にお世話になった方を紹介させていただきます。
まず、前作「蒼天剣」のキャラをお貸ししたり、キャライラストをいただいたりと、何かと交流のあった、「LandM製作所」の才条蓮さん(http://landmart.blog104.fc2.com/)。
そしてコラボ企画やリレー小説と、何かと合同企画を持ちかけていただいた、「クリスタルの断章」のポール・ブリッツさん(http://crfragment.blog81.fc2.com/)。
「火紅狐」のイラスト数点を制作していただいた、「アリとアリクイ」の森野夜市さんと、とにもとさん(http://arit0ariku1pitapitap.blog79.fc2.com/)。
また、主にツイッターを通して仲良くなった、「覇道の先に小説」の最果ての覇王さん(http://saihatehadou.blog39.fc2.com/)、「からくり童子 風のジード」のからくりオムさん(http://karakurizeed.blog.fc2.com/)。
その他、当ブログ「黄輪雑貨本店 新館」にお越しいただいた皆様、小説をご清読いただいた皆様、ありがとうございました!
シュウ「ありがとうございましたー!」
- 関連記事
-
-
「火紅狐」あとがき ⑤双月世界と宗教 2012/04/12
-
「火紅狐」あとがき ④作中における恋愛要素と、リアリティ 2012/04/05
-
「火紅狐」あとがき ③神と悪魔の代理戦争 2012/03/29
-
「火紅狐」あとがき ②「蒼天剣」と「火紅狐」、今後の作品との関連性 2012/03/22
-
「火紅狐」あとがき ①職業:商人 2012/03/15
-



@au_ringさんをフォロー
総もくじ
双月千年世界 3;白猫夢

総もくじ
双月千年世界 2;火紅狐

総もくじ
双月千年世界 1;蒼天剣

総もくじ
双月千年世界 3;白猫夢

総もくじ
双月千年世界 2;火紅狐

総もくじ
双月千年世界 1;蒼天剣

もくじ
双月千年世界 目次 / あらすじ

もくじ
他サイトさんとの交流

もくじ
短編・掌編

もくじ
未分類

もくじ
雑記

もくじ
クルマのドット絵

もくじ
携帯待受

もくじ
カウンタ、ウェブ素材

もくじ
今日の旅岡さん

~ Trackback ~
トラックバックURL
⇒
⇒この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
~ Comment ~