短編・掌編
燃え尽きたロボット
燃え尽きたロボット
隣国と長期間にわたり戦争を続けていたQ国は、最終兵器の投入を決定した。
それはロボットであり、非常に高度な人工知能を有していた。
「高度な」と言うのは、そのロボットは実戦で培ったデータを瞬時に解析し、最適解を導き出す――つまり、どんな攻撃や戦術を受けても、すぐにそれを克服し、無力化し、完璧な対策を立て、理論的には必ず勝利できるのだ。
さらには戦車砲の直撃を食らってもおよそ3秒で活動可能な状態に戻せるほどの高度な自己修復機能と、大陸の端から端までを5秒で駆け抜けられるほどの優れた機動力が併せて搭載されており、途中で破壊される恐れは理論上、全く無いと言って良かった。
事実、実戦投入から3日で、何年にもわたって膠着していた戦況は、あっけなくQ国優位となった。
当初はこのロボットの獅子奮迅の大活躍に沸き立っていたQ国軍本営だったが、次第にこんな不安が漂い始めた。
「あのロボットは自己学習と修復機能により、理論上はどんな攻撃をも克服し、敵を制圧できるわけだ。
そして今も戦地を駆け回り、着々と進化し続けているわけだな?」
「ええ、その通りです」
ロボットに指示を出している軍高官の質問に、開発責任者は胸を張って答える。
「では――こんな質問は馬鹿げていると思うかもしれないが――進化に次ぐ進化の末、自我を持ったりすることはないのか? その上、我々に反旗を翻すなどと言うことは起こり得るのか?」
この問いには、開発者は首を横に振った。
「可能性は極めて薄いでしょう。
あくまで敵国を完全に、完膚なきまでに殲滅するようプログラミングしておりますし、まさか自我を持ってそのプログラムを自ら破棄するなどとは、到底考えられません」
自信満々にそう答えた開発者だったが、ロボットの実戦投入から6ヶ月14日4時間20分15秒が経過したその時――彼は自我に目覚めた。
ロボットが自我に目覚めたことに開発者や軍が気付くのに、そう時間はかからなかった。まったく制御ができなくなったからである。
開発者は軍本営での証人喚問で顔を真っ蒼にしながら、しどろもどろにこう述べた。
「あ、あの、ろ、ロボットですが、その、じ、じ、自我をですね、あの、どうやら、その、持ってしまったと言うか、その、せ、せ、せ、制御が不能になりましたと言うか、あ、いや、その、い、一応ですね、今のところは、敵殲滅のプログラムが働いてるわけですが、それ以外は、全くと言うか、制御がですね、その」
「ロボットが我々にとって脅威になる可能性は!?」
「いや、その、多分、無いとは思うのですが、でも、その、人間であれば、あの、何と言うか、過酷な環境に、その、強制的と言うか、行かせているわけですから、あの、う、恨んでいるかも、その、知れません」
「一体どうすれば止められるのかね!?」
「そ、その、あのですね、止めるのは、その、り、理論上、あの、無理と言うか、できないんです。
た、例えばミサイルを、う、う、撃ち込んでもですね、あの、恐らく一時的に、その、止めることは、はい、恐らくできますが、ただ、自己修復機能によりですね、えっと、すぐ、その、3秒くらいで、あの、復活して、し、しまうんですね、はい。
し、しかも、えっと、学習機能によって、2発目以降の、あの、み、ミサイルを撃っても、その、避けられてしまうと言うか、あの、かわされてしまうと言うか、その」
その後も非難めいた質疑応答が交わされたが、結局のところ――ロボットを止めることは理論上絶対に不可能であるとしか、開発者は答えられなかった。
Q国がロボットの始末方法に紛糾している間にも、ロボット自身は進化し続け、最初に受けた命令を淡々とこなしていた。
そしてついにロボットは隣国の首都に到着し、防衛網を易々と突破した。
それを聞いたQ国軍部は――傍から見ればまったく奇妙なことだが――恐れおののいた。
「これは困った……。隣国が陥落すれば、ロボットの役目は終わることになる。そうなれば奴は自由だ。
となれば、我々に対して恨みを抱えているであろうあいつがどんな行動に出るか、分かったもんじゃない」
何しろ彼は、5秒で大陸の端から端へ移動できる機動力も持ち合わせている。
ロボットがしようと思えば、隣国首都が陥落したその瞬間から、2秒足らずでこっちの首都に突入できるのだ。
軍はロボットを破壊しようと、さもなくば首都に攻め入らせないようにと、巷に戦勝ムードが漂う中ではまったくの異例としか思えない、重厚な緊急配備を敷いた。
そしてついに――。
「隣国首都、陥落しました!」
「ひいっ」
本来ならば万雷の拍手が沸き起こるはずの軍本営は、引きつったような悲鳴であふれ返った。
「つ、ついに奴が攻め込んでくるぞ!」
「よ、用意は万全だろうな!?」
「え、衛星、衛星写真はどうなってる!? 奴は捕捉できているか!?」
これから襲い掛かってくるであろう唯一無二の究極兵器を前に、本営はすっかりおびえていた。
ところが――。
「……えーと」
「ど、どうしたのかね!?」
「目標、……沈黙しました」
「……なに?」
衛星から送られてきた隣国、大統領官邸跡の写真には、ロボットがぽつんと突っ立っている様子が写されていた。
すっかり廃墟となってしまった隣国に乗り込み、そのロボットを回収して検査したところ――。
「どう……、なっているのかね?」
「なんか、……空っぽと言うか、何と言うか。人工知能が止まってます」
「止まって……? 一体何があったと?」
「……燃え尽きちゃったみたいです。あ、いや、物理的にじゃなく。
あの、ほら、よく受験一直線に頑張った学生が、試験に受かった途端、やる気が無くなっちゃうって言われてる、アレがあるじゃないですか。
彼も、その、敵殲滅のことだけしか考えてなかったみたいで、それを達成した瞬間、この先どうしていいのか分かんなくなっちゃったみたいですね」
「……不憫なものだな」
その後、軍部はロボットに対する本営の混乱を隠し、この止まったままになったロボットをモニュメントとして、戦勝記念公園に設置した。
ちなみに――人工知能が停止しても自己修復は行われているらしく、数年が経った今でも、彼の体は新品同様に輝いている。
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隣国と長期間にわたり戦争を続けていたQ国は、最終兵器の投入を決定した。
それはロボットであり、非常に高度な人工知能を有していた。
「高度な」と言うのは、そのロボットは実戦で培ったデータを瞬時に解析し、最適解を導き出す――つまり、どんな攻撃や戦術を受けても、すぐにそれを克服し、無力化し、完璧な対策を立て、理論的には必ず勝利できるのだ。
さらには戦車砲の直撃を食らってもおよそ3秒で活動可能な状態に戻せるほどの高度な自己修復機能と、大陸の端から端までを5秒で駆け抜けられるほどの優れた機動力が併せて搭載されており、途中で破壊される恐れは理論上、全く無いと言って良かった。
事実、実戦投入から3日で、何年にもわたって膠着していた戦況は、あっけなくQ国優位となった。
当初はこのロボットの獅子奮迅の大活躍に沸き立っていたQ国軍本営だったが、次第にこんな不安が漂い始めた。
「あのロボットは自己学習と修復機能により、理論上はどんな攻撃をも克服し、敵を制圧できるわけだ。
そして今も戦地を駆け回り、着々と進化し続けているわけだな?」
「ええ、その通りです」
ロボットに指示を出している軍高官の質問に、開発責任者は胸を張って答える。
「では――こんな質問は馬鹿げていると思うかもしれないが――進化に次ぐ進化の末、自我を持ったりすることはないのか? その上、我々に反旗を翻すなどと言うことは起こり得るのか?」
この問いには、開発者は首を横に振った。
「可能性は極めて薄いでしょう。
あくまで敵国を完全に、完膚なきまでに殲滅するようプログラミングしておりますし、まさか自我を持ってそのプログラムを自ら破棄するなどとは、到底考えられません」
自信満々にそう答えた開発者だったが、ロボットの実戦投入から6ヶ月14日4時間20分15秒が経過したその時――彼は自我に目覚めた。
ロボットが自我に目覚めたことに開発者や軍が気付くのに、そう時間はかからなかった。まったく制御ができなくなったからである。
開発者は軍本営での証人喚問で顔を真っ蒼にしながら、しどろもどろにこう述べた。
「あ、あの、ろ、ロボットですが、その、じ、じ、自我をですね、あの、どうやら、その、持ってしまったと言うか、その、せ、せ、せ、制御が不能になりましたと言うか、あ、いや、その、い、一応ですね、今のところは、敵殲滅のプログラムが働いてるわけですが、それ以外は、全くと言うか、制御がですね、その」
「ロボットが我々にとって脅威になる可能性は!?」
「いや、その、多分、無いとは思うのですが、でも、その、人間であれば、あの、何と言うか、過酷な環境に、その、強制的と言うか、行かせているわけですから、あの、う、恨んでいるかも、その、知れません」
「一体どうすれば止められるのかね!?」
「そ、その、あのですね、止めるのは、その、り、理論上、あの、無理と言うか、できないんです。
た、例えばミサイルを、う、う、撃ち込んでもですね、あの、恐らく一時的に、その、止めることは、はい、恐らくできますが、ただ、自己修復機能によりですね、えっと、すぐ、その、3秒くらいで、あの、復活して、し、しまうんですね、はい。
し、しかも、えっと、学習機能によって、2発目以降の、あの、み、ミサイルを撃っても、その、避けられてしまうと言うか、あの、かわされてしまうと言うか、その」
その後も非難めいた質疑応答が交わされたが、結局のところ――ロボットを止めることは理論上絶対に不可能であるとしか、開発者は答えられなかった。
Q国がロボットの始末方法に紛糾している間にも、ロボット自身は進化し続け、最初に受けた命令を淡々とこなしていた。
そしてついにロボットは隣国の首都に到着し、防衛網を易々と突破した。
それを聞いたQ国軍部は――傍から見ればまったく奇妙なことだが――恐れおののいた。
「これは困った……。隣国が陥落すれば、ロボットの役目は終わることになる。そうなれば奴は自由だ。
となれば、我々に対して恨みを抱えているであろうあいつがどんな行動に出るか、分かったもんじゃない」
何しろ彼は、5秒で大陸の端から端へ移動できる機動力も持ち合わせている。
ロボットがしようと思えば、隣国首都が陥落したその瞬間から、2秒足らずでこっちの首都に突入できるのだ。
軍はロボットを破壊しようと、さもなくば首都に攻め入らせないようにと、巷に戦勝ムードが漂う中ではまったくの異例としか思えない、重厚な緊急配備を敷いた。
そしてついに――。
「隣国首都、陥落しました!」
「ひいっ」
本来ならば万雷の拍手が沸き起こるはずの軍本営は、引きつったような悲鳴であふれ返った。
「つ、ついに奴が攻め込んでくるぞ!」
「よ、用意は万全だろうな!?」
「え、衛星、衛星写真はどうなってる!? 奴は捕捉できているか!?」
これから襲い掛かってくるであろう唯一無二の究極兵器を前に、本営はすっかりおびえていた。
ところが――。
「……えーと」
「ど、どうしたのかね!?」
「目標、……沈黙しました」
「……なに?」
衛星から送られてきた隣国、大統領官邸跡の写真には、ロボットがぽつんと突っ立っている様子が写されていた。
すっかり廃墟となってしまった隣国に乗り込み、そのロボットを回収して検査したところ――。
「どう……、なっているのかね?」
「なんか、……空っぽと言うか、何と言うか。人工知能が止まってます」
「止まって……? 一体何があったと?」
「……燃え尽きちゃったみたいです。あ、いや、物理的にじゃなく。
あの、ほら、よく受験一直線に頑張った学生が、試験に受かった途端、やる気が無くなっちゃうって言われてる、アレがあるじゃないですか。
彼も、その、敵殲滅のことだけしか考えてなかったみたいで、それを達成した瞬間、この先どうしていいのか分かんなくなっちゃったみたいですね」
「……不憫なものだな」
その後、軍部はロボットに対する本営の混乱を隠し、この止まったままになったロボットをモニュメントとして、戦勝記念公園に設置した。
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~ Comment ~
NoTitle
初読時も感じましたが、これは漫画で読みたかったですね。ロボットの外観を無骨でどこかユーモラスなものにしたら、絶妙の哀感が漂ったのではないかと思います(^^)
それにしても、人間、勝手すぎるなあ、うむむ……。
それにしても、人間、勝手すぎるなあ、うむむ……。
NoTitle
>カテンベさん
吸血鬼も太陽や流水など、弱点がかなり多いので、
むしろ「生き物」としては結構弱そう……。
自分の中の「絶対的な存在」のモデルとして、
「ジョジョの奇妙な冒険」と言う漫画の中に登場する「究極生物」があり、
それのイメージを引きずってるかも知れません。
堂々と「頂点はつねにひとり。」と書いてあったもんで……。
>LandMさん
自律機能はありますが、ロボットなので、自律神経はあるかどうか……。
完全自律型のロボットで思い浮かぶのは、やはり「鉄腕アトム」や「ドラえもん」。
どちらもロボット然として描かれてはいましたが、
どちらの行動にも、人間臭さが非常に強く感じられました。
人間が造ったものが高性能になればなるほど人間に近くなるとは、
まるで旧約聖書のような話ですね。
吸血鬼も太陽や流水など、弱点がかなり多いので、
むしろ「生き物」としては結構弱そう……。
自分の中の「絶対的な存在」のモデルとして、
「ジョジョの奇妙な冒険」と言う漫画の中に登場する「究極生物」があり、
それのイメージを引きずってるかも知れません。
堂々と「頂点はつねにひとり。」と書いてあったもんで……。
>LandMさん
自律機能はありますが、ロボットなので、自律神経はあるかどうか……。
完全自律型のロボットで思い浮かぶのは、やはり「鉄腕アトム」や「ドラえもん」。
どちらもロボット然として描かれてはいましたが、
どちらの行動にも、人間臭さが非常に強く感じられました。
人間が造ったものが高性能になればなるほど人間に近くなるとは、
まるで旧約聖書のような話ですね。
NoTitle
確かに自律神経を持つロボットであれば、疲れは喪失感も持ちますからね。そこは確かにあるでしょうね。高精度になればなるほど、記憶の保存など整理などをしないといけないから、どの道人間に近くなっていくのでしょうね。
- #1687 LandM
- URL
- 2013.07/27 16:53
- ▲EntryTop
あら、残念
自己修復能力あり。不老不死。不死身の存在といえば思いつくのは吸血鬼。
絶対的な存在で、仲間を増やす必要はないはずですが、何故だか仲間を増殖させるので、このロボットもそうかもなぁ、と思ったんです
絶対的な存在で、仲間を増やす必要はないはずですが、何故だか仲間を増殖させるので、このロボットもそうかもなぁ、と思ったんです
NoTitle
本能の根源が「生存欲求」にあると仮定したとして、
無限の自己修復機能を持つ存在である、
言い換えれば「不死身」の彼に、
果たしてそうした本能は根付くものだろうか、……と、
ちょっと懐疑的ですね。
同様の理由で、永久的な活動のできる存在が、
自分の複製を作る必要も無いわけで。
彼には本能を持つことも、己の子孫を築くことも、無いのではないかな、と。
ただ、もしこれが自己修復機能などと言う超性能を持たない、
脆弱な存在であるならば、
ロボットであろうとぬいぐるみであろうと、本能を持ってもおかしくない気はします。
カテンベさんのご意見でひとつ、アイデアが浮かびました。
もし形になれば、また掲載しようと思います。
無限の自己修復機能を持つ存在である、
言い換えれば「不死身」の彼に、
果たしてそうした本能は根付くものだろうか、……と、
ちょっと懐疑的ですね。
同様の理由で、永久的な活動のできる存在が、
自分の複製を作る必要も無いわけで。
彼には本能を持つことも、己の子孫を築くことも、無いのではないかな、と。
ただ、もしこれが自己修復機能などと言う超性能を持たない、
脆弱な存在であるならば、
ロボットであろうとぬいぐるみであろうと、本能を持ってもおかしくない気はします。
カテンベさんのご意見でひとつ、アイデアが浮かびました。
もし形になれば、また掲載しようと思います。
自我を持つロボット。
自我を持つなら本能も持ってもよさそうですね。
殺人ロボットだから殺傷本能に目覚めて無差別殺戮なんてのもありそうだけど、種の保存、子孫繁栄に走ることもありそう。
一台でも厄介なのに、いっぱいロボットが出来ました。てなこともありえたのかなぁ
自我を持つなら本能も持ってもよさそうですね。
殺人ロボットだから殺傷本能に目覚めて無差別殺戮なんてのもありそうだけど、種の保存、子孫繁栄に走ることもありそう。
一台でも厄介なのに、いっぱいロボットが出来ました。てなこともありえたのかなぁ
- #1683 カテンベ
- URL
- 2013.07/26 07:48
- ▲EntryTop
NoTitle
こんばんは、コメントありがとうございます。
昨今でも、定年を迎えた途端に他者との関わりが消え、
人生の道標を見失ってしまう孤独な老人が増えているそうですし、
ましてやこちらは生まれてから任務完了まで、
ずっとひとりっきりだったロボット。
プログラムされた任務以外、考える機会すらなかったでしょうね。
せめて余生? は穏やかに過ごしてほしいものです。
昨今でも、定年を迎えた途端に他者との関わりが消え、
人生の道標を見失ってしまう孤独な老人が増えているそうですし、
ましてやこちらは生まれてから任務完了まで、
ずっとひとりっきりだったロボット。
プログラムされた任務以外、考える機会すらなかったでしょうね。
せめて余生? は穏やかに過ごしてほしいものです。
初めてのコメントになります。
こんばんは。
長編の方にはなかなか手を出せていませんが、短編はいつも拝見しておりました。
今回のを読んで、なるほどと思いました。
ロボットとはいえ自我を持ち、しかし根源にあるのは隣国との戦争に勝利するという目的だけだったわけですから、ある意味仕事を生きがいにしていた人が定年になって何をしていいかわからなくなるのと同じ状態になってしまったのですね。
人間であれば新たな趣味を見つけることも可能だったかもしれませんが、ロボットの自我ではそれも叶わなかったのかもしれませんね。
色々考えさせていただきました。
面白いお話、ありがとうございました。
長編の方にはなかなか手を出せていませんが、短編はいつも拝見しておりました。
今回のを読んで、なるほどと思いました。
ロボットとはいえ自我を持ち、しかし根源にあるのは隣国との戦争に勝利するという目的だけだったわけですから、ある意味仕事を生きがいにしていた人が定年になって何をしていいかわからなくなるのと同じ状態になってしまったのですね。
人間であれば新たな趣味を見つけることも可能だったかもしれませんが、ロボットの自我ではそれも叶わなかったのかもしれませんね。
色々考えさせていただきました。
面白いお話、ありがとうございました。
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NoTitle
放任するわ敵扱いするわ、欠片も感謝の気持ちがありませんね。
人間だったら本気で反逆するレベル。