「双月千年世界 短編・掌編・設定など」
世界観・補足・考察
双月千年世界 徒然考察;『兵器史観・3』
シュウ「お久しぶりですー」
小鈴「無事『DW12』も終わって、今回はまた考察回ね」
パラ「兵器開発に関しての考察が続いております。
前回記事に関してはコメントもいただき、誠にありがとうございます」
小鈴「でもさー、ものすごくウキウキしたコメント送ってもらって何なんだけど……」
シュウ「あら? なんだか不穏なお言葉」
小鈴「議論の方向性として、ココから違う方向に行く予定なのよね。
『技術的な余地、可能性はある』って話は前回で出たんで、
今回は現実的に、マジで兵器開発やんのかどうかって話をね、しようと思ってたのよ」
シュウ「ほむ」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
パラ「今回の考察を行う前に、その前提として2点、注釈しておくべきかと」
小鈴「そーね。やっといた方がいいかも」
シュウ「と言うと?」
小鈴「前回の話で『技術開発するヤツは絶対出てくる』ってトコまでは話したワケだけど、
じゃ実際、そんな簡単に話がトントン進むかなーって」
パラ「その議論の前提として、『車輪の再発明は一般には無益であると捉えられる』こと、
『人間は合理的思考をしない』ことの2点を挙げておく必要がございます」
シュウ「どう言うコトでしょう?」
小鈴「まず、既に魔術って言う、バケモノも倒せるくらいの『軍事技術』が開発されてるってのに、
わざわざ別の技術を構築する必要あるかってコトよ」
シュウ「でも前回、『やる可能性はある』って言ったじゃないですか」
小鈴「可能性はね。でも技術開発するってなったら、色々必要じゃん? カネとかコネとか。
ましてや軍事技術として開発を進めるなら、ソレこそ軍だとか政府だとか、
相当大きなトコの協力を得なきゃ、できるもできないも無いわよ」
パラ「その点を鑑みるに、既に魔術と言う強力な軍事技術が確立されている双月世界の状況において、
新たに銃火器の開発、即ち新たな軍事技術の構築を行おうとする組織は、
まず存在しないものであると思われます」
小鈴「そ、つまりソレが『車輪の再発明は無益』ってコト。
要は『バケモノ倒せるレベルの技術がもう十分確立してるのに、
わざわざ一から別の技術を開発しようなんて酔狂な真似する組織は無い』って話よ」
シュウ「ぜ、前回と結論が違うじゃないですかー!?」
小鈴「違わないわよ。『やるヤツが(個人として)出る可能性はある』、
でも『ソレを大掛かりに支援する組織や団体はいない』ってコトよ。
現実世界だってインターネットやらロケットやら、個人で作ったってコトは無いでしょ?」
シュウ「うっ……、言われてみたら」
パラ「発明王で知られるトマス・A・エジソンも、個人での発明より、
研究所や会社の設立後、そこで行った発明の方が、
圧倒的に利益と評価を得ていることも事実です。
伝記で広く知られている蓄音機や電球も、
彼の設立した研究所で発明されたものであり、
彼一人の功績ではございません」
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小鈴「さらに言うと、技術開発を支援するどころか、
排斥・排除しようとするヤツもいるだろうってコトよ」
シュウ「邪魔するってコトですか」
小鈴「例えば『火紅狐』で、中央政府側が折角配備してた大砲を、
その当時の天帝が全部解体しちゃったってエピソードあったじゃん?
その理由が『あれは賊将が持ち込んだ武器だから』っつって」
パラ「合理性を欠く理由です」
小鈴「そりゃ逆転勝ちなんかまず有り得ない状況だったけど、
使えばもうちょっとくらいは抵抗できそうなもんじゃん?
ソレを『使いたくない』つって拒否したんだから、話にならないわよ」
パラ「作中にて言及はされておりませんが、
その他にも似通った事例が少なからずあることは、想像に難くないでしょう」
小鈴「つまり新しい技術、便利な技術を作った、培ったからって、
ソレがすぐ『じゃ採用だ』ってならないってコトよ。
実際、スマホが発売されてみんなすぐ買った?」
シュウ「『使いにくい』とか『今までの方が良い』とか文句言ってガラケー使い続ける人、いっぱいいましたもんね」
パラ「現実の歴史を紐解けば、ヨーロッパのキリスト教圏ではアラビア、
つまりイスラム教圏で培われた数学的技術(0の発見や位取り記数法など)を
『悪魔の考え』『異教徒の外法』とみなして取り入れなかった結果、
科学の発達がアラビアに対し、相対的に遅れたと言われております」
小鈴「他にも『地動説は神の御業を否定するもの』だとか、
『神が作った天体が真円の軌道で動かないはずが無い』だとか、
宗教的理由で科学の発見・発達が遅れたって話はいっぱいあるわよね。
双月世界も、魔術を基礎・基本の学問とする天帝教圏じゃ、
ソレを基にしないタイプの研究は『悪魔的』とか何とか異端扱いされて、
なかなか発展しなかったんじゃないかしらね」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
シュウ「……と言うワケで、前回と打って変わって、
『双月世界で軍事技術が発達しない可能性』を検討しました」
小鈴「ま、ココまでできない理由論じといてなんだけど、
アイツ辺りが『でも実際作ってはるやんな』とか混ぜっ返してくるだろうから、
次回は作中で示された『実例』を紹介するわよ」
シュウ「次回で多分、兵器に対する考察はラストですね。
盛り上がってきたら延長もあるかもですが」
パラ「あ、ちなみに」
シュウ「なんでしょ?」
パラ「氏から告知を承っております。
『琥珀暁第5部が完成したので、8/22より公開します』とのことです」
シュウ「連載期間的に、今年の『琥珀暁』の連載は第5部だけですね。
ちょっとペース落ちちゃいました」
パラ「『来年には完結させたい』とも申しておりましたが」
小鈴「できるかどうか、すっごい微妙じゃない?
『DW』だって来年完結させたいっつってたのに」
シュウ「ソレはアレですよ。『予定はあくまでも予定』って、アレ」
小鈴「いつものアレかぁ」
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小鈴「無事『DW12』も終わって、今回はまた考察回ね」
パラ「兵器開発に関しての考察が続いております。
前回記事に関してはコメントもいただき、誠にありがとうございます」
小鈴「でもさー、ものすごくウキウキしたコメント送ってもらって何なんだけど……」
シュウ「あら? なんだか不穏なお言葉」
小鈴「議論の方向性として、ココから違う方向に行く予定なのよね。
『技術的な余地、可能性はある』って話は前回で出たんで、
今回は現実的に、マジで兵器開発やんのかどうかって話をね、しようと思ってたのよ」
シュウ「ほむ」
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パラ「今回の考察を行う前に、その前提として2点、注釈しておくべきかと」
小鈴「そーね。やっといた方がいいかも」
シュウ「と言うと?」
小鈴「前回の話で『技術開発するヤツは絶対出てくる』ってトコまでは話したワケだけど、
じゃ実際、そんな簡単に話がトントン進むかなーって」
パラ「その議論の前提として、『車輪の再発明は一般には無益であると捉えられる』こと、
『人間は合理的思考をしない』ことの2点を挙げておく必要がございます」
シュウ「どう言うコトでしょう?」
小鈴「まず、既に魔術って言う、バケモノも倒せるくらいの『軍事技術』が開発されてるってのに、
わざわざ別の技術を構築する必要あるかってコトよ」
シュウ「でも前回、『やる可能性はある』って言ったじゃないですか」
小鈴「可能性はね。でも技術開発するってなったら、色々必要じゃん? カネとかコネとか。
ましてや軍事技術として開発を進めるなら、ソレこそ軍だとか政府だとか、
相当大きなトコの協力を得なきゃ、できるもできないも無いわよ」
パラ「その点を鑑みるに、既に魔術と言う強力な軍事技術が確立されている双月世界の状況において、
新たに銃火器の開発、即ち新たな軍事技術の構築を行おうとする組織は、
まず存在しないものであると思われます」
小鈴「そ、つまりソレが『車輪の再発明は無益』ってコト。
要は『バケモノ倒せるレベルの技術がもう十分確立してるのに、
わざわざ一から別の技術を開発しようなんて酔狂な真似する組織は無い』って話よ」
シュウ「ぜ、前回と結論が違うじゃないですかー!?」
小鈴「違わないわよ。『やるヤツが(個人として)出る可能性はある』、
でも『ソレを大掛かりに支援する組織や団体はいない』ってコトよ。
現実世界だってインターネットやらロケットやら、個人で作ったってコトは無いでしょ?」
シュウ「うっ……、言われてみたら」
パラ「発明王で知られるトマス・A・エジソンも、個人での発明より、
研究所や会社の設立後、そこで行った発明の方が、
圧倒的に利益と評価を得ていることも事実です。
伝記で広く知られている蓄音機や電球も、
彼の設立した研究所で発明されたものであり、
彼一人の功績ではございません」
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小鈴「さらに言うと、技術開発を支援するどころか、
排斥・排除しようとするヤツもいるだろうってコトよ」
シュウ「邪魔するってコトですか」
小鈴「例えば『火紅狐』で、中央政府側が折角配備してた大砲を、
その当時の天帝が全部解体しちゃったってエピソードあったじゃん?
その理由が『あれは賊将が持ち込んだ武器だから』っつって」
パラ「合理性を欠く理由です」
小鈴「そりゃ逆転勝ちなんかまず有り得ない状況だったけど、
使えばもうちょっとくらいは抵抗できそうなもんじゃん?
ソレを『使いたくない』つって拒否したんだから、話にならないわよ」
パラ「作中にて言及はされておりませんが、
その他にも似通った事例が少なからずあることは、想像に難くないでしょう」
小鈴「つまり新しい技術、便利な技術を作った、培ったからって、
ソレがすぐ『じゃ採用だ』ってならないってコトよ。
実際、スマホが発売されてみんなすぐ買った?」
シュウ「『使いにくい』とか『今までの方が良い』とか文句言ってガラケー使い続ける人、いっぱいいましたもんね」
パラ「現実の歴史を紐解けば、ヨーロッパのキリスト教圏ではアラビア、
つまりイスラム教圏で培われた数学的技術(0の発見や位取り記数法など)を
『悪魔の考え』『異教徒の外法』とみなして取り入れなかった結果、
科学の発達がアラビアに対し、相対的に遅れたと言われております」
小鈴「他にも『地動説は神の御業を否定するもの』だとか、
『神が作った天体が真円の軌道で動かないはずが無い』だとか、
宗教的理由で科学の発見・発達が遅れたって話はいっぱいあるわよね。
双月世界も、魔術を基礎・基本の学問とする天帝教圏じゃ、
ソレを基にしないタイプの研究は『悪魔的』とか何とか異端扱いされて、
なかなか発展しなかったんじゃないかしらね」
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シュウ「……と言うワケで、前回と打って変わって、
『双月世界で軍事技術が発達しない可能性』を検討しました」
小鈴「ま、ココまでできない理由論じといてなんだけど、
アイツ辺りが『でも実際作ってはるやんな』とか混ぜっ返してくるだろうから、
次回は作中で示された『実例』を紹介するわよ」
シュウ「次回で多分、兵器に対する考察はラストですね。
盛り上がってきたら延長もあるかもですが」
パラ「あ、ちなみに」
シュウ「なんでしょ?」
パラ「氏から告知を承っております。
『琥珀暁第5部が完成したので、8/22より公開します』とのことです」
シュウ「連載期間的に、今年の『琥珀暁』の連載は第5部だけですね。
ちょっとペース落ちちゃいました」
パラ「『来年には完結させたい』とも申しておりましたが」
小鈴「できるかどうか、すっごい微妙じゃない?
『DW』だって来年完結させたいっつってたのに」
シュウ「ソレはアレですよ。『予定はあくまでも予定』って、アレ」
小鈴「いつものアレかぁ」
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シュウ「今回のおやつはクレープです。パラさんの好物」
パラ「///」
小鈴「また1階のテナントのヤツ?」
シュウ「そーみたいです」
小鈴「そのうちあっちにあたしら出演するんじゃない?
ソレか、向こうの子がこっち来るか」
シュウ「そーだったら面白いんですけどね」
シュウ「今回のおやつはクレープです。パラさんの好物」
パラ「///」
小鈴「また1階のテナントのヤツ?」
シュウ「そーみたいです」
小鈴「そのうちあっちにあたしら出演するんじゃない?
ソレか、向こうの子がこっち来るか」
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双月千年世界 1;蒼天剣

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