携帯待受
2020年7月携帯待受




2020年7月の携帯待受。
フォードのオールドマッスル、トリノ。
西部劇小説を書いているくせに、アメリカについての話題はろくに持ってない。困ったもんだ。
だもんで今回は「DW」について、その背景を語ろうかと思います。
「DW2」、そして書籍版書き下ろし「OW1」にはインディアンの悪役、通称「羽冠」が出演します。
「OW1」にて、「羽冠」はかつてアメリカ南西部地域に住んでいた、
「ナバホ」系インディアンであることを言及しています。
このナバホ族は、北米の南西部地域にかつて住んでいた部族で、遊牧と織物で生計を立てていました。
温暖な環境に暮らしていたこともあって、穏健派と見られることもありますが、
かつては他部族から略奪して生活していたとか。
話は一旦飛びますが、1840年代後半から50年代前半、特に1849年に、
カリフォルニアをはじめとするアメリカ西部で金鉱が相次いで見付かる、
いわゆる「ゴールドラッシュ」が興ります。
黄金はいつの世においても価値有る物質として捉えられており、
この時も多くの白人たちが、一攫千金を夢見て西へ、西へと驀進しました。
しかし物理的に当然の話として金鉱は地面の中にあり、
地面を乱暴に掘ればその分、土地は荒れていきます。
加えて、現代のように信頼性の高い情報網などと言うものが極めて少ない時代です。
「A州に金鉱が出たぞー!」と聞けば岩だらけの砂漠であろうと大挙して押しかけ、
「W州で見つかったぞー!」と聞けば山に生い茂る木々を片っ端から薙ぎ倒して、
とにかく地面と言う地面を片っ端から掘り荒らして金を探し求め、
大地が原型を留めないほど掘り尽くしたところで、
ようやくそれがガセだと気付くことも、決して少なくなかったでしょう。
むしろ、ガセを積極的に流して人を集め、彼らからカネだけむしり取るようなならず者も、相当数いたはず。
恐らく「羽冠」が元々住んでいたであろう、アメリカ南西部のどこかにあった村も、
そうして有りもしない金のために白人たちによって荒らされ、滅ぼされた村の一つだったのでしょう。
そんなことをされれば、そりゃ「羽冠」もアタマがおかしくなるって話です。
そんな彼が、「OW1」では人を助ける行為に出ます。
それは約束や恩義に縛られて仕方無くやったことだからか、
それとも長年狂気に蝕まれてきた彼には珍しく、憐憫の情が芽生えたのか。
真相は誰にも分からないまま。
……つまり、「書籍版を買って下さい」と言う宣伝です。
次回もグラデーションの組み合わせについて、twitterにてアンケートを行う予定です。
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