黄輪雑貨本店 新館

黄輪雑貨本店のブログページです。 小説や待受画像、他ドット絵を掲載しています。 よろしくです(*゚ー゚)ノ

    2017年5月携帯待受

    携帯待受

    Ferrari LaFerrari

    Ferrari LaFerrari

    Ferrari LaFerrari  Ferrari LaFerrari

    2017年5月の壁紙。
    スーパーカーの代名詞、フェラーリの中のフェラーリ、「ラ・フェラーリ」。

    前回の反省を踏まえ、赤の他に黄、黒、白の3色でアンケートを採ってみました。
    その結果、赤の得票率が40%、黄が5%、黒が10%、そして白が45%。
    「黄色も有りだったかな……」と言う自分の考えが、また裏切られた形になりました。
    もう何を信じたらいいやらw



    次回もカラーに関して、twitterにてアンケートを行う予定です。
    ブログトップページ、もしくはこちらから、私、黄輪のTLに飛ぶことができます。
    よろしければご参加下さい。



    Calender picture application by Henry Le Chatelier

    PageTop▲

    DETECTIVE WESTERN 7 ~ 消えた鉄道王 ~ 16

    DETECTIVE WESTERN

    ウエスタン小説、第16話。
    忌まわしき復活に備えて。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    16.
    「その男の名前は、ルシフェル・ブラン・シャタリーヌ。
     付けられた名前からしてその父親、『大閣下(Grand Excellence)』ジャン=ジャック・ノワール・シャタリーヌの趣味の悪さがにじみ出ているな」
    「そこまで調べてたの?」
     驚いた顔を見せたエミルに、局長は三度、うなずいて返した。
    「私とリロイ、そしてAの調査力を総合・発揮した結果だよ。ともかく本題は、ルシフェルの方だ。
     現時点で分かっているだけでも、彼の遍歴はとても白(blanc/ブラン)なんてもんじゃあない。強盗や脅迫、略取・誘拐は言うに及ばず、あの『ウルフ』に匹敵する規模の、都市単位での破壊工作や大量虐殺までも行っている。その犯罪がすべて立証されていれば、16、7回は首を絞められているはずだ。
     だが正義の裁きが下るその前に、彼は在野の人間の手で罰を与えられている。そう、実の娘によってね」
     それを聞いたアデルとロバートは、エミルに向き直る。
     エミルはその誰とも目を合わさず、力無くうなずいた。
    「ええ、そうよ。あたしが殺した。あいつはどうしようもない悪党だったもの」
    「正義感だけが理由ではあるまい。私怨もあるだろう」
    「……っ」
    「だがまあ、そこは深く追及しない。君の心中や殺害の経緯がどうであろうと、ルシフェルが極悪人であったことに変わりはないからね。
     問題とすべきなのは――トリスタン・アルジャンの暗躍、Aを狙った2人の男、そして君たちを尾行していた者――君が完膚無きまでに潰したはずのその組織が、どう言うわけかこの1~2年において復活し、活動している節があることだ。
     近い将来、組織は我がパディントン探偵局に対し、攻勢に出るだろう」
    「可能性は大きいでしょうね。このままなら」
     そう返したエミルに、局長はにこりと笑って見せる。
    「まさかこの期に及んでまだ、局を抜けるだの何だのと言うつもりではあるまいね?」
    「そうしたいのは山々だけど、尾行者やボールドロイドさんの話をしたってことは、もう手遅れだと思ってるんでしょ?」
    「その通り。既に我々は全員、マークされている。君を狙うと共に、我が探偵局をも同様に狙っているはずだ。今更君が抜けたところで、2が1と1になるだけだ。彼らにとってはイコール2でしかない。
     と言うわけでだ、エミル。離れると言う選択は最早、無意味だ。それよりも連携を密にし、共に闘うことを選んで欲しい。
     そのために、Aと君たちとを引き合わせた。それが3つ目の理由だ」
    「え……」
     揃っていぶかしむエミルたち3人に、局長はこう続けた。
    「私は今世紀アメリカ最大の、大探偵王だと自負している。どんな難事件も、どんな強敵も見事退け、討ち滅ぼし、殲滅できると言う、確固たる自信を持っている。
     だが、だからこそあらゆる危険、あらゆる脅威に対して、私は常に、最大限に対策を練り、配慮せねばならない。
     そしてその『危険』、『脅威』とは、私自身の命が脅かされる危険をも含んでいる。とは言え、敵と相討ちになっていると言うのなら、まだいい。懸念すべきは、私の身が潰えたにもかかわらず、敵がのうのうと生き残っていると言うケースだ。
     万が一そんなケースが発生し、そして、君たちだけでは残ったその敵に勝てないと判断したら、その時はAを頼って欲しい。そうした場合のためにも、Aはノーマッド(放浪者)として合衆国諸州を渡り歩いているのだ」
     いつもの飄々とした様子を見せない、真面目な顔の局長に、アデルたち3人は静かに、だがはっきりと、うなずいて見せた。

     一転――局長はいつもの、飄々とした様子に戻る。
    「あ、そうそう。Aについてだがね」
    「はい?」
    「まあ、エミルは気付いていると思うが、実はAB牧場もセントホープも、Aの本拠じゃあない」
    「へっ?」
     揃って目を丸くするアデルとロバートに対し、エミルは「やっぱり?」と返す。
    「『私の本拠はFとLにしか知らせたくない』って言ってたし、多分そうなんだろうなとは思ってたわ。
     ついさっき局長も、『Aはノーマッドだ』って言ったしね」
    「うむ。だから基本的に、こちらから連絡はできん。定期的に向こうから手紙や電話は来るがね」
    「……そんな人、どうやって頼れって言うんスか?」
     呆れ顔で尋ねたロバートに、局長は何も言わず、肩をすくめるばかりだった。


    DETECTIVE WESTERN 7 ~ 消えた鉄道王 ~ END

    PageTop▲

    DETECTIVE WESTERN 7 ~ 消えた鉄道王 ~ 15

    DETECTIVE WESTERN

    ウエスタン小説、第15話。
    彼女の、旧い名は。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    15.
     エミルが淹れたコーヒーを手にしつつ、局長は今回の事情を説明し始めた。
    「まず理由の1つ目は、君たちがリーランド氏に実情を打ち明ける可能性があったからだ。以前の『宝探し』でも、エミル嬢は博愛主義を披露してくれていたからね。
     無論、一般的にはそれは悪いことじゃあない。むしろ、賞賛されるべき精神だ。だが打ち明けたとして、リーランド氏はどうするだろうか?」
    「間違い無く、セントホープに向かうでしょうね」
     エミルの回答に、局長は「うむ」とうなずく。
    「その通りだ。そしてそれは、2つ目の理由と合わせて、非常に危険な行為なのだ」
     それを受けて、今度はアデルが答える。
    「つまり俺たちやロドニーを監視してるヤツがいて、そしてソイツは躊躇(ちゅうちょ)なく殺人すら犯すヤツである、と。
     そんなヤツが俺たちの近辺にいることを、局長は気付いてたんですね」
    「そう言うことだ。
     現れた時期としては、リゴーニ地下工場事件の後くらいになる。狡猾な相手らしく、君にはまったく気取らせなかったようだが、その点において第三者となっていた私にはむしろ、その存在が透けて見えるようだったよ。
     このまま放置していては、君たちの身の危険や、情報漏洩どころの騒ぎじゃあない。確実に、我が探偵局にとって大きなマイナスを呼び込む存在だ。だから今回、君たちを東部から離れさせたことで、そいつの油断を誘ったのだ」
    「と言うことは……」
     尋ねたエミルに、局長は肩をすくめて返す。
    「尾行者自体は見付けたし、それなりの制裁も加えた。だがその背後にいるであろう人間には、残念ながら手が届かず、だ。
     とは言え今回のことで、相手も警戒したはずだ。事実、今日は君たちの周囲に怪しい人間はいなかったと、リロイから聞いている」
    「じゃあ、当面は尾行や盗み聞きなんかの心配はいらなさそうね。
     それで、3つ目は?」
    「それはだね……」
     急かすエミルを、局長はじっと、静かな表情で見つめている。
    「……なに?」
    「エミル。前もって言っておくが、Aは決して、常に私より上手(うわて)じゃあないと言うことだ」
    「どう言う……」
     言いかけたエミルは、途中で何故か、アデルを見る。
    「……そう言うこと?」
    「まあ、似たようなものだ」
    「へ?」
     きょとんとするアデルを横目にしながら、エミルは額に手を当て、呆れた仕草を見せる。
    「カマをかけたのね、ボールドロイドさんに? あたしが内緒にしてって言ったこと、全部知ってるってわけね」
    「うむ。だが言っただろう、今日はオープンに話すと。私がそうするのに、君がクローズなままじゃあ、話がし辛くて仕方が無い。
     だから今回は、私が聞いたことについては、君は素直に答えて欲しい。繰り返すようだが、その代わりに君が聞いたことについては、私も素直に答えるつもりだ。
     構わんかね、エミル?」
    「……オーケー。今日だけは、そうするわ」
     エミルがぐったりと椅子にもたれかかったところで、局長は話を再開した。
    「さて、ネイサン。それからビアンキ君。彼女の名前についてだが、『エミル・ミヌー』の他にもう一つ、古くからの名前を持っていることについて、知っていたかね?」
    「いや……?」
     揃って首を傾げる2人にうんうんとうなずいて見せながら、局長はこう続ける。
    「エミル・トリーシャ・シャタリーヌ。それが、彼女が16歳まで使っていた名前だ」
    「シャタリーヌ? それって……」
     尋ねかけたアデルに、局長は再度、うなずいて返す。
    「そう、S・S・スティルマンの隠された日記帳で、君が見たことのある名前だ。
     これは私やAの調査を元にした、仮定の話だが――そのシャタリーヌは、恐らくエミル嬢の父親だ。と言っても、彼女にも確証は無いだろうがね」
    「ええ、でもあたしも、何となくそうだろうとは思ってたわ。日記に書かれていた、『人をぬらぬらと舐め回すような目』って表現が、まるで父そっくりだったから」
    「まさにそう言う男だったらしい。と言っても、私も直に会ったことは無いが」
     そう言って、局長は手帳を懐から出した。

    PageTop▲

    DETECTIVE WESTERN 7 ~ 消えた鉄道王 ~ 14

    DETECTIVE WESTERN

    ウエスタン小説、第14話。
    買収劇の顛末と、局長の真の目的。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    14.
    W&B鉄道 アトランティック海運を買収 『海運の株価暴落の責任取った』と説明

     西部開拓の一翼を担う鉄道会社、ワットウッド&ボールドロイド西部開拓鉄道が先日中止を発表したアトランティック海運の買収計画について、同社最高経営責任者であるボールドロイド氏は昨日28日、かねてからの計画通り、アトランティック海運を買収したことを発表した。
     中止を発表していた計画を事実上進めていたことについて、ボールドロイド氏は『12日の当社の発表を受け、アトランティック海運の株価が急落していた。同社の株主総会がその責任を当社に追求してきたため、同社との協議を重ねた結果、やむなく市場価格の13.5%増しでの購入に応じた』と説明している。
     しかし買収断念の報道後、アトランティック海運の株価は昨日28日までに約40%もの下落を記録しており、関係者筋からは『株価暴落を狙うために買収断念を発表したのではないか』、『極めて姑息な敵対的買収とも判じられる』との意見も出ている」




     W&Bの買収成功を報じる新聞を机に置いて、ロドニーはパディントン局長と、そしてU州から戻ったばかりのアデルに、深々と頭を下げていた。
    「本っ当に済まん! 俺の早とちりって言うか、スチュアートさんに騙されてたっていうか、……いやもう、ともかく本当に、済まなかった!」
    「いやいや、お気になさらず。頭を上げて下さい」
     やんわりとなだめつつも、局長はにこにこと微笑んでいる。
    「まさかメディアを利用しての買収工作とは。これは私も予想外でした。おかげでリーランドさんも我々も、見事に踊らされてしまいましたな。
     とは言え探偵局の人間を3名、実際に西部へ派遣したのは事実ですからな。その分の支払いはしていただかないと……」
    「う……」
     ロドニーは苦い顔を挙げたが、やがて観念したようにうなずいた。
    「しゃーねーよなぁ。分かった、払うよ。いくらになる?」
    「基本料金が50ドル、そして3名を23日派遣したので、69ドル。成功報酬は結構ですので、合計119ドルとなります。
     ああ、端数を省いて110ドルで構いませんよ」
    「おお、そりゃありがとう。んじゃ、まあ、……ホイ、と」
     ロドニーは懐から小切手帳を取り出し、金額を書いて差し出した。

     ロドニーが帰ったところで、アデルは局長に苦い顔を向けた。
    「阿漕なとこは阿漕ですね、局長」
    「稼ぐべき時は稼がねば。それが経営者と言うものだろう?」
     ロドニーが置いていった新聞を手に取り、局長はニヤッと笑う。
    「それでネイサン、Aはどうしていた? 元気だったか?」
    「……そこですよ、局長」
     アデルはため息をつき、局長に尋ねた。
    「失踪者のリストアップだの何だのって話以前に、ボールドロイド氏のこと、知ってたんですよね?」
    「うむ、長い付き合いだ」
    「じゃあなんで俺たちに、最初から『ボールドロイドは親しい友人だ』と教えてくれなかったんですか?」
    「理由は3つだ」
     新聞をたたみながら、局長は飄々とした様子でドアを開ける。
    「君たちも聞きたかろう?」
    「……っ」
     ドアの向こうには、エミルとロバートが立っていた。
    「い、いや、その、局長」
     しどろもどろに何か言おうとしたロバートの肩に手を置き、局長が中に入るよう促す。
    「立ち話もなんだ、ゆっくり歓談しようじゃあないか。
     多少は胸襟を開いて話すつもりだよ、今日はね」
    「それなら話が早いわ」
     そう返し、エミルはアデルの横に座る。
    「詳しく聞かせてくれないかしら?
     どうして今回、局長はあたしたちを『調査』って名目で、長い付き合いのボールドロイドさんのところへわざわざ送ったのか」
    「うむ、詳しく説明しよう。
     ……と、エミル。済まんがコーヒーを頼んでも構わんかね? ゆったり話をしようと言うのに、飲み物が無いんじゃあ息が詰まってしまうからね」

    PageTop▲

    DETECTIVE WESTERN 7 ~ 消えた鉄道王 ~ 13

    DETECTIVE WESTERN

    ウエスタン小説、第13話。
    猫の目と三角形(Yeux de chat et un triangle)。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    13.

    「ミヌー君」
     アーサー老人はデズを囲むアデルたちをチラ、と確認し、エミルに耳打ちした。
    「君は何か知っているのかね、このシンボルについて?」
    「し、……知らないわ」
     そう答えたエミルに、アーサー老人は首を横に振って返す。
    「私の得意分野は人間観察だと言っただろう? 君が嘘をついているのは明白だ。
     隠したいと言うのであれば、今ならあの二人はデズを構うのに夢中だ。私もそう簡単に、秘密を漏らす男ではない。教会の懺悔室より、情報の防衛力は堅固であるつもりだ。
     話したまえ、ミヌー君」
    「……その、マークは」
     エミルは震える声で、話し始めた。
    「その組織の創始者、シャタリーヌ(Chatalaine)の名前が猫(chat)に通じることと、そしてあなたが推察していたように、世界的な秘密結社の多くが『三角形』をシンボルとして登用していることから、そう言う風に象(かたど)られたの」
    「ふむ」
    「でも、……その組織は、10年以上前に、潰れたはず。今更こんなものを、持ってるヤツなんて、いるはずが」
    「見たところ、ネックレスは比較的新しい。10年ものだとは、到底見えん。せいぜい1年か、2年と言ったところだろう。
     そして『潰れた』ではなかろう。君が『潰した』のだ。違うかね?」
    「……ええ、そうよ」
    「だが、その組織に詳しい君が見たことのない男たちが、揃ってネックレスを懐に入れている。ネックレスの具合から見ても、組織への加入は、少なくとも2年前だろう。
     この事実だけでも、君が潰したはずのその組織が、2年前には復活していたことは明白だ」
    「……っ」
     ネックレスを握りしめ、エミルは黙り込む。
    「ともかく、これでつながったよ」
     アーサー老人はもう一つのネックレスを指にかけて軽く振り回しつつ、考察を続ける。
    「なるほど。私が予想していた事態が現実になろうとしている、……と言うことだろう」
    「……どう言うこと?」
     尋ねたエミルに、アーサー老人は肩をすくめて返す。
    「私の情報防衛力は堅固だと言っただろう? 今は明かせん。
     君がもう少し、込み入った事情を教えてくれるなら別だがね」
     そう返され、エミルもアデルたちをチラ、と見る。
    「……じゃあ、……1つ、だけ。
     あたしの、昔の名前。エミル・トリーシャ・シャタリーヌよ」
    「察するに、その組織の創始者の血縁者と言うところか。恐らくは、……いや、こんな要点のぼやけた掛け合いをしていても、埒が明かんな。約束したことであるし、私ももう少し、秘密の話を明かすとしよう。
     その創始者の名前を、私は知っている。ジャン=ジャック・ノワール・シャタリーヌだろう?」
    「……!」
     無言で目を剥いたエミルに、アーサー老人は小さくうなずいて見せる。
    「だが彼の死亡は、我々も確認している。確かに11年前だ。その息子も翌年、C州で死体が発見されている。
     察するにどちらも君が殺したのではないかと、私は考えている。どうかね?」
    「……そうよ」
     答えたエミルに、アーサー老人は笑いかける。
    「打ち明けた秘密が2つになったな。ではもう少し、詳しく話そう。
     彼が組織なんぞを持っていたと言うことは、実は彼の死後に分かったことだ。だから組織について、詳しいことはまるで知らん。恐らくFたちも知るまい。
     だがシャタリーヌ親子が故郷でやっていた悪行も、この国で企てていたことも、ある程度は把握している。恐らく君が彼らを殺害しなければ、合衆国は先の戦争以上の混乱にあえぎ、崩壊の危機を迎えていただろう。
     ともかく昨日、君が私に依頼した件については、調べ次第すぐに伝えよう。もし本当に組織が復活していたと言うのならば、可及的速やかに、再度壊滅させねばならんだろうからな」
    「ええ。……お願いね、ボールドロイドさん」
     エミルは深々と、アーサー老人に頭を下げた。

    PageTop▲

    DETECTIVE WESTERN 7 ~ 消えた鉄道王 ~ 12

    DETECTIVE WESTERN

    ウエスタン小説、第12話。
    騙し合い。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    12.
    「……」
     アーサー老人は一言も発することなく、その場に倒れた。
    「ぼ、ボールドロイドさん!?」
     アデルが大声で叫び、馬を降りて彼の側に寄る。
    「おっと、動くなよ」
     と、デズと同様に囲まれていたはずの男たちが、いつの間にかその輪を抜け、アデルたちに拳銃を向けている。
    「あんまり無駄な犠牲は出したくないんだ。そのまんま、大人しくしててくれるか?」
    「お前ら……、何者だ!?」
     声を荒げて尋ねたアデルに、男の一人が肩をすくめる。
    「言う必要は無い。俺たちとしてはこのまま何の痕跡も残さず、さっさと逃げたいんだ。
     だからあんたたちも荒野の決闘しようなんて思わずに、じっとしててくれ」
    「見逃すってことかしら?」
     そう返したエミルに、男は大仰にうなずいて見せた。
    「ああ、そうだ。馬を俺たちに渡して、そのまま1マイルほど歩き去ってくれれば、俺たちもわざわざあんたたちを撃ったりしない。約束するよ」
    「嘘おっしゃい」
     男の話を、エミルは鼻で笑う。
    「痕跡を残したくないって人間が、あたしたちを黙って帰すわけないじゃない」
    「……ふっ」
     男たちはニヤリと笑い、揃って拳銃を構えた。

     が――次の瞬間、2度の銃声と共に、揃って膝を付く。
    「う……ぐ……」
     脚を抑え、倒れ込んだところで、アーサー老人が硝煙をくゆらせる小銃を杖にして、むくりと起き上がる。
    「人間の性と言うべきか」
     アーサー老人は小銃を構え、倒れた男たちに話しかける。
    「人間、無防備なところがあればあるほど、いや、無防備なところを見せれば見せるほど、そこを狙おうとするものだ。
     背を向け、頭を帽子や手で覆うと、10人中10人がどう言うわけか、背中を撃とうとする。
     コートの裏に、鉄板を仕込んでいたとしてもだ」
     2人の鼻先に小銃の銃口を向け、アーサー老人が命じようとする。
    「探偵諸君、いつまでもぼんやりしていないで……」「これでしょ?」
     と、そこでエミルがアーサー老人の横に立ち、縄をぷらぷらと振って見せる。
    「うむ。手早く頼む」
     アーサー老人は満足げにうなずいた。



     男たちを縄で縛り、揃って馬に載せたところで、アーサー老人がカンテラを二人の顔に近付ける。
    「ミヌー君。彼らに見覚えはあるかね?」
    「無いわね。……なんであたしに聞くの?」
    「赤毛君は明らかに東部暮らしが長く、よほど有名でなければ西部者の情報など、逐一控えてはいないだろう。
     若僧君は探偵業に就いてまだ、半年も経っていまい。持つ情報は赤毛君よりも、もっと少ないと見て然るべきだ。
     反面、君は西部暮らしが相当長いと見える。恐らくは7年か、8年と言ったところだろう。そもそも名前を聞いた覚えがある。辣腕(らつわん)の賞金稼ぎとしてな。
     確か、エミル・『フェアリー』・ミヌーだったかな?」
    「ええ」
    「まさか君ほどの手練が、Fの下にいたとはな。……ああ、それよりもこいつらの検分だ。
     さっきの言葉遣い――と言うか訛りだな――それと銃の扱いの熟練具合、場馴れした様子からしても、この2人が西部で暮らして相当長いと言うことは、まず間違いあるまい。
     他に何か、身分が分かるものはあるか……?」
     そうつぶやきながら、アーサー老人は男たちの服を調べる。
     と、男の懐からぽろ、と何かが落ちる。
    「うん? ……ネックレスか。何かのシンボルだな」
     もう一人からもネックレスを見付け、アーサー老人はあごに手を当てつつ、考察する。
    「三角形と言うことはフリーメイソンか、イルミナティか、……いや、どちらでも無さそうだ。
     鎖が付いている方向からして、これは逆三角形か。そして目も、人のものではないようだ。瞳が細い。
     まるで、猫のような……」
     ネックレスを眺めていたアーサー老人が、くる、とエミルの方に向き直る。
    「どうした、ミヌー君? 顔色が悪いが」
     アーサー老人の言う通り、エミルは真っ青な顔で、そのネックレスを凝視していた。

    PageTop▲

    DETECTIVE WESTERN 7 ~ 消えた鉄道王 ~ 11

    DETECTIVE WESTERN

    ウエスタン小説、第11話。
    衰えぬ推理力。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    11.
     デズたち3人をアデルたちに囲ませ、アーサー老人はデズに再度尋ねた。
    「君が依頼されたのは、どんな内容だ? 私の捜索かね?」
    「いや、暗殺だ。あんたを殺せと」
     それを聞いて、アデルが慌てて尋ねる。
    「ちょ、ちょっと待てよ!? 暗殺だと!?」
    「黙っていてくれんかね、赤毛君」
     アデルに釘を刺し、アーサー老人は詰問を続ける。
    「依頼者は?」
    「ジョン・デイビス。東部で鉄道関連の会社を経営してるって話だった」
    「偽名臭いな。恐らくはカットアウト(本当の依頼者を隠すための代理人)だろう。言わずともいい身元をわざわざ話したのも妙だ。十中八九、嘘だろう。
     帯同している二人は何者かね? 君の同業者か? それとも暗殺の見届人か?」
    「見届人だ。デイビス氏から連れて行くようにと」
    「ふむ。ではキャンバー君、そのジョン某から、何故私を暗殺して欲しいと言われた?」
    「何でも、最近のW&Bの件だか何だかで、あんたが復帰するようなことがあったら困るからって」
    「それも妙な話だ。私が復帰することを懸念するのならば、それこそW&B退任のすぐ後にでも、手を打ちに来ようと言うものだ。あれから何年も経った今に比べれば、退任直後の方が私の足跡もいくらか残っていただろうし、より容易に探し得るだろう。
     W&Bのゴタゴタなんぞは、方便に過ぎん。本当の目的は私そのものにあるのだろう。その私に接触してこようと言う人間が現れたからこそ、黒幕は慌ててそのジョン某に命じ、君へ依頼させたのだろう」
    「って、言うと?」
     きょとんとするデズに、アーサー老人は続けてこう尋ねる。
    「君が依頼を受けたのは、今月の14日と言うところだろう?」
    「な、何で知ってんだ?」
     ぎょっとした顔を見せたデズに、アーサー老人はニヤッと、得意気に笑って返す。
    「知りはしない。初歩的な推理だよ。
     本格的にW&Bの不調が報じられたのが今月12日だ。パディントン探偵局が私の息子の近くにいたであろうリーランド氏から依頼を受けたのはその1~2日後だろうが、同氏の動きを黒幕がかねてより把握していたとすれば、同氏が息子の不手際を耳にしてどう動くかも予測が付いていただろうし、どんな依頼を探偵局にするかも、容易に推理し得るだろう。
     即ち『息子を元気付けるべく、父親のアーサー・ボールドロイドを探して欲しい』、と言う依頼をな」
    「そ、それが、……どうした?」
     何が何だか分からない、と言いたげな顔をしているデズに、アーサー老人は呆れた目を向ける。
    「そんな依頼がF、即ちパディントン局長に入れば、その黒幕はこう考えるはずだ。『あのパディントン局長の手際ならば、この数年全く足跡のつかめなかったアーサー・ボールドロイドを、極めて容易に、かつ、迅速に発見し得るだろう』と。
     それを見越して黒幕は君をこの西部に向かわせ、この探偵諸君を追わせることで、私の居所を突き止めようとしたのだ。違うかね?」
    「い、いや、まあ、……確かに、依頼された時に、そう入れ知恵されたけど」
    「そうだろうな。そこまでは容易に推理し得る」
     こくこくとうなずいたデズにくるりと背を向け、アーサー老人は帽子越しに頭をかきつつ、推察を続ける。
    「しかし私の目から見ても、そして君の評判からしても――奇跡的に私のところまで行き着いたとして、そこから私の暗殺が可能かどうか? それについては確実に成し得ると言う確証は持てない。事実、君はこうして拘束されてしまっているわけだからな。
     無論、そんなことは黒幕も懸念しているだろうし、ましてや本当に失敗してしまうなど、彼にとってはあってはならない事態だ。となれば……」
     そこまで語ったところで――銃声が、荒野にこだました。

    PageTop▲

    DETECTIVE WESTERN 7 ~ 消えた鉄道王 ~ 10

    DETECTIVE WESTERN

    ウエスタン小説、第10話。
    迎撃。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    10.
     アーサー老人からの突然の要請に、アデルは面食らう。
    「な、何ですって?」
    「その件は早々に対処しなければ、極めて甚大な被害を被る問題なのだ。
     このまま看過していれば君たちにとっても、いや、パディントン探偵局にとってもこの私、即ち西部界隈へと広がる情報網の一つを失うことになる」
    「そんなに?」
     尋ねたエミルに、アーサー老人は深々とうなずいて返す。
    「君の服装と物腰からすれば、キャンバーの実力を知っているのだろう。確かにキャンバー一人なぞ、大した相手ではない。それは分かっている。
     私が懸念するのは、そのキャンバーに依頼した人物についてだ」
    「心当たりが?」
    「ある。だが今は何も言えん。君たちにそれを明かすのは、極めて危険なことだからだ。
     ともかく今は何も言わず、私に付いてきてくれ。それが無理だと言うのならば、君たちはこのまま、……そうだな、C州にでも行って1週間ばかりバカンスしていてくれ。
     私の足跡や本拠などは、FとL以外には絶対に知らせたくないのだ」
    「どうする、エミル?」
     アデルが尋ねると同時に、エミルがうなずいた。
    「いいわよ、ボールドロイドさん。その代わり2つ、あたしのお願いも聞いてくれるかしら?」
    「スチュアートの件か?」
     そう返したアーサー老人に、エミルは首を横に振る。
    「あなたの話じゃ放っておいていいんでしょ? そうじゃなくて……」
     エミルはにこっと微笑み、アーサー老人に耳打ちする。
    「……ふむ……ふーむ……なるほど……ははっ」
     アーサー老人は噴き出し、うんうんとうなずいた。
    「よかろう。その程度のことであれば、後程手紙で伝えよう」
    「ありがとね」
    「では諸君、すぐ出発だ」
     そう言ってアーサー老人は、壁にかかっていたスプリングフィールドを手に取った。



     翌日の夕方、U州とN州の州境。
    「ぜーっ、ぜーっ……」
    「ひぃ、ひぃ、はぁ、はぁ……」
     顔を真っ青にし、荒い息を立てながら、男たちは賞金稼ぎ、デズの後を付いて行く。
    「ま、まだ、着かないんです、かぁ」
     一人が尋ねたが、デズは声を荒げて怒鳴り返す。
    「うるっせぇ! 黙って歩いてろッ!」
    「で、でも、もう2時間も歩き通し、で」
    「文句ならあの鉄クズに言えッ! あいつがまともに動いてたんならよぉ、俺だってお前らだってこんなだだっぴろい荒野をなぁ、トボトボ歩かずに済んだんだよッ!」
    「……はぁ」
     ふたたび男たちは、黙々と歩き出した。
     と――。
    「……ん?」
     三人の前方から、4頭の馬がやって来る。
    「……あれは!」
     男が目を丸くし、立ち止まる。
    「きゃ、キャンバーさん! あの人です! あの人がボールドロイドSr.です!」
    「な、何ッ!?」
     デズも立ち止まり、続いて叫ぶ。
    「おい、てめえ! マジでボールドロイドか!?」
    「いかにも」
     先頭にいたアーサー老人が応じ、小銃を構える。
    「聞かせてもらおうか、キャンバー君。依頼内容や依頼者のことなど、洗いざらいな」
    「バカか。言えるわけねえだろ」
     デズがそう返した瞬間、彼のほおをびしっ、と音を立てて、何かが通り抜ける。
    「うっ……」
    「言わねば次は当てる。それでも構わないなら、存分に強情を貫きたまえ」
     そう返しつつ、アーサー老人は小銃に弾を込め直す。
    「だが良く考えた方がいい。かすっただけでその痛みだ。銃弾が体に突き刺されば、痛いなんてもんじゃ無い。
     私も先の戦争で少なからず痛い目に遭ってきたから分かるのだが、弾が体を通り抜けると、それはそれは猛烈に痛いものだ。いや、半オンスばかり手足の肉をえぐった程度だとしても、悲鳴を上げ、まともに立てなくなるほどの痛みが襲ってくる。
    『頭や心臓に当たらなければ生きていられる』などと知った風なことを抜かす輩がいるが、残念ながら手足に当たっただけでも致命傷となる可能性は、決して少なくない。当たった瞬間の痛みたるや、それだけで人によっては死に直結するほどの衝撃をもたらし得るからだ。
     事実、私は戦争で手や足を撃たれ、そのままショック死した人間を、1ダースは見てきている。そして君がそれらショック死した兵士たちよりも心臓の強い人間だと断言するに足る論拠、判断材料を、私は持っていない。
     君はその24、いや、25年の人生で運良く、弾が体のどこにも当たらずに済んできたようだが、今回ばかりは運が悪いかも知れない」
    「……」
     アーサー老人の話を聞くにつれて、デズの顔色がどんどん青くなっていく。
     アーサー老人は小銃を構え直し、デズに尋ねた。
    「さて、どうするかね? 素直に話してくれるか、それとも、弾丸をその身に受けると言う不運を、一度くらい味わってみるかね?」
     しばらくの沈黙の後、デズは顔を真っ青にしつつ、両手を挙げた。

    PageTop▲

    DETECTIVE WESTERN 7 ~ 消えた鉄道王 ~ 9

    DETECTIVE WESTERN

    ウエスタン小説、第9話。
    アーサー老人の思惑。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    9.
    「いくらFやLといえども、彼らだけで現在発生中の難事件を何件もさばく傍ら、何十人もの失踪者の足跡をつぶさに調べ上げることなど、到底不可能だ。
     私の助けがあってこそ、傍目には人間業と思えないような、驚くべき速度と精度での調査が可能になると言うわけだ。
     その関係は戦時中から変わらぬ、鉄の絆なのだ」
     そう言って、アーサー老人は自慢げな笑みを浮かべた。
    「だからこそ、今回君たちが私の元を訪れたのは、Fが電話や手紙では伝えられんような用件を伝えに来たのかと思っていたのだが、まさか息子の話だとはな。
     そして先程も話した通り、その話はノーだ。勝手にやれと伝えてくれ。ま、伝える必要も無いがね」
    「そんな……」
     食い下がろうとしたアデルに、アーサー老人はこう続ける。
    「私は息子のことを良く知っている。こんなトラブルの時、誰かにあれこれ手や口を出されるよりも、自分の力とアイデアだけで切り抜けようとするタイプだ。そしてあいつには、その方法で成功できるだけの実力と経験も備わっている。
     今更この老いぼれが口出しする意義は無いし、きっと君たちが東部へ戻る頃には、ニューヨーク・タイムズがW&Bの業績回復を伝えているだろう。
     こと人間観察と状況予測の能力に関しては、私はFを上回る。ましてや私が育てた息子のことだ。断言するが、あいつは今度の逆境を見事跳ね返し、さらなる成果を挙げ、ウォール街を驚嘆せしめて見せるだろう。
     現時点において君たちにとっては不満かつ納得行かん結果かも知れんが、ともかく今は東部へ戻りたまえ。それが最善策だ」
    「……はあ」
     わだかまりつつも、アデルはうなずくしかなかった。

     と、アーサー老人は表情を変え、エミルに尋ねる。
    「お嬢さん。君たち3人の中で、君が最も優秀そうだと思うから聞くのだが」
    「どうぞ」
    「本当に今回、スチュアートのことだけでわざわざ、私のところに来たのかね?」
    「ええ。アデルと局長からは、その件しか聞いてないわね」
    「そうか」
     そう返し、アーサー老人はくる、とアデルに向き直る。
    「赤毛君。君はFから何か聞かされているかね?」
     一瞬、局長との密談を思い出すが、アデルは否定する。
    「えっ、いや」「なるほど」
     しかしアーサー老人には見抜かれてしまったらしい。
    「つまり本当の目的は、人払いか。ふむ」
    「何か心当たりが?」
     尋ねたエミルに、アーサー老人はあごに手を当てながら、言葉を選ぶような口調で答える。
    「心当たりと言えるものは、いくらもある。しかしそのほとんどは、言ってみれば、最早調べ直すような必要も無いものばかりだ。
     となればその中から近年、ふたたび調べ直す必要があるものが出てきたか。……と言っても、それが何なのかは聞かねば分からんが。……Lに聞くか」
     アーサー老人はそこで席を立ち、部屋を後にしようとした。
    「あ、あの?」
     立ち上がり、声をかけたアデルに、アーサー老人は背を向けたまま言い放つ。
    「君たちはもう帰っていい。用はもう無かろう?」
    「あるわよ。用って言うより、報告だけど」
     そう返したエミルに、ようやくアーサー老人が振り返る。
    「何かね?」
    「あたしたちがこっちに来る途中、あなたを探してるヤツらがいたわよ。片方は連邦特務捜査局で、もう片方は賞金稼ぎ。
     あなた、何か危ないことしてるんじゃないでしょうね?」
    「……ふーむ」
     既にドアに手をかけていたアーサー老人は、テーブルに戻ってくる。
    「賞金稼ぎと言うと? 名前は分かるかね?」
    「デズモンド・キャンバー」
    「ふむ、『空回り』のデズか。
     捜査局の方は見当が付いている。後でミラーに電話しておく。それで話は終わりだ。
     しかしキャンバーなんぞに因縁を付けられるいわれは無い。となればキャンバーが何かしら依頼を受け、私を狙っているのだろう。
     他には? キャンバー一人だったのか?」
    「いいえ、会社員っぽいの2人と一緒だったわ」
    「会社員?」
     そう聞いて、アーサー老人は腕を組んでうなった。
    「ふーむ……、ふむ」
     再度立ち上がり、アーサー老人はうろうろと辺りを歩き回る。
    「……恐らく『あいつ』か? ……動きが無いとは思っていたが、……ふーむ、……きっかけはスチュアートの件だろうか、……とすると……」
    「あ、あのー」
     アデルが声をかけたところで、アーサー老人が振り返った。
    「諸君。君たちには甚だ不本意な依頼になるだろうが、それでも危急の用件だ。
     私と共に、デズモンド・キャンバーとその会社員2名を襲撃してくれ」

    PageTop▲

    DETECTIVE WESTERN 7 ~ 消えた鉄道王 ~ 8

    DETECTIVE WESTERN

    ウエスタン小説、第8話。
    歴史の影の"FLASH"。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    8.
     アーサー老人に先導され、アデルたち3人はAB牧場の奥に構えていた屋敷に通された。
    「ふむ?」
     アデルから今回の依頼について聞かされたアーサー老人は、首を傾げた。
    「そんな用事だったか。『F』のところから来たと聞いたから、もっと大事な話かと思っていたが」
    「いや、でも息子さんが大変なんスよ? 『そんなこと』って……」
     そう言ったロバートに、アーサー老人は苦笑を返す。
    「今更おしめを変えてやる歳でもあるまい。息子だってもう、40を超えた真っ当な大人だ。自分の尻は自分で拭うさ」
    「は、はあ、……そっスか」
     ぴしゃりと言い切られ、ロバートは言葉を失う。
    「あの」
     と、アデルが手を挙げる。
    「『F』ってなんですか?」
    「うん? ……ああ、失敬。あいつがそんな話を、いち部下でしか無い君たちに話すわけが無かったな。
    『F』は彼の、戦時中のコードネームだ」
    「彼って……、パディントン局長の?」
     そう尋ねたエミルに、アーサー老人は深々とうなずいて返した。
    「うむ。J・F・パディントン。ミドルネームから取って、コードネーム『F』と言うわけだ。
     ちなみに私のコードネームは『A』。ま、チーム名の語呂合わせに使われた形だがね」
    「チーム名? と言うかあなた、局長と一緒に戦ってたの?」
     エミルの問いに、アーサー老人は得意満面の笑みを浮かべる。
    「そうとも。と言っても、前線でドンパチしていたわけじゃない。
     南北戦争時代、南軍の情況を詳(つまび)らかにすべく暗躍した極秘の諜報班、それが我ら『FLASH』チームだ」



     時は1862年、東部戦線に異状アリ!
     緒戦より北軍は南軍の進撃を御しきれず、あわや首都ワシントン陥落か、と軍本営が肝を冷やす局面が続いていたッ!
     この情況を重く見たとある将軍は――今なお名前は明かせんが――当時より優秀と評されていた我ら5名を集め、特別諜報チームを編成するよう命じたッ!
     リーダーには我らが俊英、ジェフ・F・パディントン!
     副リーダーは知る人ぞ知る賢将、リロイ・L・グレース!
     さらにこの私、アーサー・ボールドロイド、そしてジョナサン・スペンサーとハワード・ヒューイットの精鋭3名を加え、それぞれの名前や名字、ミドルネームから頭文字を拾い、チーム名は「FLASH(そう、即ち閃光ッ!)」と名付けられたッ!
     結成後すぐ、我ら5人はV州へと密かに渡り――



    「あ、あの、ちょっと?」
     自慢話を朗々と聞かせようとしてきたアーサー老人を、アデルが慌てて止める。
    「何かね、赤毛君?」
    「アデルバート・ネイサンです。その、南北戦争の頃にスパイなんかいたんですか?」
    「ネイサン君、君は阿呆か」
     ぴしゃりと言い放ち、アーサー老人は呆れた目を向ける。
    「古より戦争の要は兵站と情報だ。弾が無ければ銃は撃てんし、敵の居場所が分からなければ、その弾を何万発撃とうとも意味が無い。
     そもそも諜報活動などと言うものは、紀元前5世紀のチャイナの書物『サン・ヅ』において1チャプター丸ごと使ってとうとうと述べられるほど、古来より発達・洗練されてきたのだ。それ以降も、過去の大きな戦いでは必ずと言っていいほど、スパイ活動は行われている。古今東西を問わずな。
     事実、先の戦争においても、我々がつかんだ情報により戦局が動いた事例は、決して少なくはない。片手では数え切れんくらいにな」
    「ねえ、一つ聞いていいかしら?」
     と、今度はエミルが手を挙げた。
    「構わんよ」
    「確認だけど、あなた昔から、局長と親しかったのね?」
    「そうだ」
    「じゃあ、今でも連絡を?」
    「たまに手紙が来る程度だがね」
    「それじゃ探偵局のことも、局長があなたを始めとする失踪した著名人の居所をリストアップしてることも、もしかしてご存知だったのかしら?」
    「知っているどころか、後者の件は私もいくらか手を貸している」
    「えっ!?」
     思いもよらない話に、エミルを含め、3人が目を丸くした。

    PageTop▲

    DETECTIVE WESTERN 7 ~ 消えた鉄道王 ~ 7

    DETECTIVE WESTERN

    ウエスタン小説、第7話。
    生きていた鉄道王。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    7.
     列車内での追手も難なくあしらい、アデルたち一行は、数日後には目的地であるU州の町、セントホープに到着した。
    「で、そのボールドロイド氏ってのは、どこにいるんスか?」
     駅前をきょろきょろと見回しながら尋ねてきたロバートに、アデルが通りの先を指差しながら答える。
    「ここから西へ半マイルくらい行ったところに、『AB牧場』って呼ばれてるトコがある。そこにいるって話だ」
    「じゃ、早速行きましょ」
     3人は通りを西へと進みながら、この後のことを相談する。
    「ボールドロイド氏に会ったら、どうするんスか?」
    「まず訪ねた事情の説明だな。それからロドニーに連絡だ。
     俺たちに依頼された内容はあくまで『アーサー・ボールドロイド氏の捜索』であって、説得じゃないからな」
    「逃げたらどうするんスか?」
    「だから息子のことを話すんだよ。いくらなんでも、息子が大変な目に遭ってるってのに、知らん顔するような親はいないだろ?」
    「いるわよ」
     エミルが冷めた目を向けつつ、話に割って入る。
    「人間、誰も彼もが子供向けのおとぎ話みたいに、善良で慈悲深いわけじゃないのよ。子供を見捨てる親だっていっぱいいるわ。
     むしろ子供のゴタゴタなんか聞いたら、『絶対会いたくない』って突っぱねるかも知れないわ。ロバートの言う通り、逃げるかもね」
    「でしょ? 俺もそう思うんスけどねー」
     二人に挟まれ、アデルは苦い顔を返す。
    「うーん……、言われたらありそうな気がしてきたぜ。じゃあ、訪ねた理由を何か、適当に作るか」
    「それがいいわね」
     牧場に着くまでの間、3人はあれこれと、訪ねた理由を繕っていた。

     牧場を目にした途端、ロバートが声を上げる。
    「……でけー」
     彼の言う通り、AB牧場は端の柵がかすんで見えるほど広く、家畜もあちこちで、小山のような固まりを作っている。
     その繁盛ぶりに、アデルとエミルもぽつりとつぶやく。
    「相当儲けてるみたいだな。流石、大鉄道会社を一代で築き上げただけのことはある」
    「『駿馬は老いても駄馬にならず(A good horse becomes never a Jade)』ね。牧場だけに」
     と、3人の前に、馬に乗った白髪の、60代はじめ頃と言った風体の老人が近付いて来る。

    「何か御用かね、探偵諸君?」
    「……え?」
     一言も言葉を交わさないうちに素性を見破られ、アデルは面食らった。
    「い、いや、俺たちは、その」「御託は結構」
     弁解しようとしたアデルをぴしゃりとさえぎり、老人はとうとうと語り始めた。
    「赤毛の軽薄そうな君と、隣の愚鈍そうな君。どちらも、西部の流れ者にしては身なりが良すぎる。明らかに、西部よりも経済的かつ社会的に、はるかに先進している東部地域において、最低でも月給51~2ドルは収入を得られるような職業に就いている人間の服装だ。
     そして赤毛君、2回、いや、3回か。双眼鏡でこちらのことを観察していたな? 何故そんなことをするのか? 牛泥棒の下見か? とすれば服装が矛盾する。牛泥棒をしなければならんような懐事情ではあるまい。東部の道楽者が単なる物味遊山で訪れたにしても、わざわざ双眼鏡を使ってまで、牛なんぞを観察するわけが無い。となれば残る可能性はこの私を探りに来た者、即ち探偵と言うことになる。
     他にも洞察と推理の材料は数多くあったが、ともかく君たちが探偵であることは、明日の天気よりも明瞭なことだった。
     とは言え――そちらのお嬢さんは見事に、西部放浪者風の雰囲気が板に付いていた。残念ながらそっちの2名が足を引っ張った形だな。君だけであれば、私もだまされたかも分からん」
    「お褒めに預かり光栄だわ、ボールドロイドさん」
     そう返したエミルに、アデルはまた驚く。
    「なんだって? このじいさんが?」
     エミルが答えるより先に、老人がまた口を開く。
    「ご名答だ、お嬢さん。私がアーサー・ボールドロイド、その人だ。
     それで、要件は何かね? 見当は付いているが」

    PageTop▲

    DETECTIVE WESTERN 7 ~ 消えた鉄道王 ~ 6

    DETECTIVE WESTERN

    ウエスタン小説、第6話。
    「空回り」。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    6.
     エミルたちの筆談に、ロバートもたどたどしく続く。
    《おれがさぐり入れて気ましょうか》
    《『気』じゃなくて『来』だアホ
     チラチラ見てきてる以上 俺たちは少なからずマークされてるはずだ そんなとこにノコノコ忍び寄ったら 即ボコられるぞ》
    《じゃあ 池になんかいい方方が?》
    《『池』じゃなくて『他』、『方方』じゃなくて『方法』
     いい考えがあるわ》
     そう返し、エミルは何かを書き綴った。

     1時間後、列車はとある駅に停車した。
     それと同時に、エミルたちは席を立つ。
    「……!」
     それを見て、二組の男たちはガタガタと立ち上がり、それぞれ窓の外に目をやる。
    「……いや、違う」
     と、エミルにデズと呼ばれていた銀髪の男が、エミルたちのいた席を見て、首を横に振る。
    「茶髪の若僧が残ってる。かばんもだ。用足しにでも行ったんだろう」
    「そ、そうですか」
     デズの言葉に、彼に同行していた男たちは座り直す。それを見て、捜査局員と思しき者たちも腰を下ろした。
     が――出発の時間になっても、エミルたちは席に戻って来ない。
    「……チッ、まさか!」
     デズは勢い良く立ち上がり、席に一人残っていたロバートのすぐ横まで迫り、彼の胸ぐらをぐいっとつかんで立ち上がらせる。
    「うげっ、なっ、なんスか!?」
     苦しそうな表情を浮かべ、顔を真っ赤にするロバートに、デズが怒鳴りつける。
    「てめえ、囮になったな!? ミヌーはどこだッ!」
    「みっ、見りゃ、分かるっしょ? ここにゃ、いないっス、って」
    「……クソがッ!」
     デズはロバートを突き飛ばし、同行していた男たちに怒鳴る。
    「おい、出るぞ! だまされた! ミヌーたちはここで降りてやがる!」
    「え、ちょっ」
    「も、もう動き始めて……」「うるせえ!」
     うろたえる男たちに、デズは怒鳴り返す。
    「てめえら、ボールドロイドの手がかり見失ってもいいってのか!? どうなんだ、ああ!?」
    「い、いや、そりゃ」
    「それは、その」
    「いいから出るぞ!」
     男たちがまごついている間にデズは窓を開け、外へと飛び出す。
     残された男たちも、奥にいた捜査局員たちも、慌ててそれに付いて行った。

     デズたちが下車して、3分ほど後――。
    「どうだった?」
     客車の扉を開け、エミルたちがロバートのいる席へと戻ってきた。
    「どうもこうも。首絞められてぎゃーぎゃー怒鳴られたっスよ」
    「ま、そーゆーヤツなのよ。だから手を切ったんだけどね」
    「ちなみに、今までどこにいたんスか? あいつら、完璧に列車降りたと思ってたみたいっスけど」
    「貨物車に隠れてたのよ。で、動き出してから屋根伝いに、ね。
     それでロバート、あいつら今回の件に関係しそうなこと、何か言ってなかった?」
     エミルに問われ、ロバートはこくりとうなずく。
    「言ってましたっス。デズってヤツが、『ボールドロイドの手がかり見失ってもいいのか』っつって」
    「なるほどな」
     それを聞いて、アデルもうなずき返す。
    「捜査局のヤツらもいないってことは、目的は同じってことだろうな。
     だが妙なのは、何故捜査局もデズたちも、ボールドロイド氏を探してるのか、だ」
    「どこかの駅で電話借りて、サムのヤツに聞いてみたらどうっスか?」
     ロバートがそう提案するが、エミルは肩をすくめる。
    「捜査局がサムじゃなく、あんなのを寄越して尾行させるってことは、捜査局はあたしたちに、自分たちがボールドロイド氏を探してることを知らせたくないのよ。もしその辺の話をオープンにしてたら、最初からサムを寄越すでしょうし。
     となれば、サムが何か知らされてるって可能性は、まず無いわ。聞いても電話代の無駄でしょうね」
    「うーん……、そうっスよねぇ」
    「とりあえずあいつらのことは、今は放っておきましょ。判断材料が無いのに判断したって、ろくなことにならないし」
     そう返したエミルに、アデルも賛成する。
    「だな。
     ま、目障りなのがいなくなったんだ。後は目的地まで、のんびりしてりゃいいさ」
     アデルは駅で買ってきたらしい新聞を広げ、読み始めた。

    PageTop▲

    DETECTIVE WESTERN 7 ~ 消えた鉄道王 ~ 5

    DETECTIVE WESTERN

    ウエスタン小説、第5話。
    局長秘蔵の名士録。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    5.
     と、今まで軽くいびきをかいて眠っていたロバートが、ビクッと体を震わせ、「……んあ?」と間抜けな声を上げた。
    「むにゃ……、あれ? ……夢か」
    「夢? 何見てたのよ」
     尋ねたエミルに、ロバートは目をこすりながら答える。
    「いや……、何て言うか、……まあ、子供ん頃の夢っス。ばーちゃん家で鶏肉とポルチーニ茸のトマト煮とか、……いや、何でも無いっス」
    「……ぷっ」
     顔を赤らめたロバートを見て、エミルはクスクスと笑う。
    「何よあんたたち、食べ物のことばっかりね」
    「あんたたち?」
     きょとんとするロバートに、アデルは「なんでもねえよ」とさえぎろうとしたが、エミルがさらりと返す。
    「コイツさっき真剣な顔してたから、何考えてんのって聞いたら、『コテージパイ食いたい』って言ったのよ」
    「ぷ、……あはは、何スかそれ、ひゃひゃ……」
     笑い転げるロバートに、アデルは苦い顔をするしか無かった。
     と、ロバートが一転、真面目な顔になる。
    「あ、そう言や先輩」
    「何だよ?」
    「今回の依頼の話聞いてからずーっと気になってたんスけど、俺たちが探そうとしてるボールドロイドって元社長、もう局長が見付けてるんスよね?」
    「そうだ。聞いた話じゃ、会社辞めたところから今住んでる町まで全部、足取りはつかんでたらしい」
    「じゃ、なんですぐ、その、引き止めるとか何とかしなかったんスかね?」
     そう尋ねたロバートに、アデルが肩をすくめる。
    「お前は近所のじーさんが家族に黙ってこそっと酒飲みに行ったからって、聞かれてもいないのにわざわざ、じーさんの家族に告げ口しに行くのか?」
    「……あー、まあ、そりゃしないっスね」
    「そう言うもんだろ? 今まで誰も探そうとするヤツがいなかったから、誰にも言わなかったってだけの話だ。
     局長にとっても、直接的にゃ全然関係ない相手だからな。わざわざ声かけたり、引き止めたりする理由は無い。
     だけどいつか、彼を必要とする人間が現れるかも知れない。局長はそう言うヤツらをピックアップして、居場所を控えてるってワケさ」
    「へぇー」
     感心したような声を上げ――続いて、ロバートは首を傾げた。
    「……って言うと、他にもそう言うヤツがいるってことっスか?」
    「ま、詳しく聞いたワケじゃないが、局長の性格と手際だ。何十人と控えて、手帳なり局長室の資料棚なりに収めてるんだろうさ」
    「ありそうっスねぇ」
     アデルの話に、ロバートはうんうんとうなずくばかりだった。

     と、エミルが窓に目を向け、そのままトントンと、アデルの膝を叩く。
    「……?」
     何かあるのかと、ロバートは窓の外に目を向けるが、特に目を引くようなものも見当たらない。
    「どしたんスか?」
    「……」
     エミルの方に向き直ったところで、いつの間にかアデルが、手帳を膝に乗せていることに気付く。
     そこにはこう書かれていた。
    《普通に話してろ 後ろは絶対見るな》
    「へ? ……っあー、えーと」
     声を上げ、後ろを振り返りかけるが、ロバートは慌ててごまかす。
    「な、何かありました?」
    「ええ、もう通り過ぎちゃったけど」
     そう返しつつ、エミルも自分の手帳に書き付ける。
    《客車の端と 真ん中右側 変なのがいる》
     続いて、アデルも手帳に書き足す。
    《端にいる二人組 揃って高そうなスーツに偉そうなベストと気取ったハット帽 おまけにライトニング持ってる どう見ても捜査局のヤツらだ》
    「そっ、……っスか」
     どうにか声を落ち着けつつ、ロバートは当たり障りの無い会話に腐心する。
     その間にも、エミルとアデルは手帳で会話を続けている。
    《なんで捜査局のヤツらが?》
    《何とも言えないわね 偶然かも知れない
     でもあいつら チラチラこっち見てるわ 無関係じゃなさそう》
    《となると あいつらもボールドロイドを?》
    《かもね》
    《で、真ん中にいる三人組 背中向けてる2人はカタギだろう そこそこのスーツとキャップ帽 東部にいる普通の勤め人って雰囲気だ
     だがその対面にいるヤツ あれは違うな》
    《同感 って言うか知ってるわ》
    「え?」
     そこでアデルが声を漏らし、慌てた様子で取り繕う。
    「……いやー、ははは。ロバート、お前さん今、すげー顔で欠伸してたな。眠いなら寝てていいぜ?」
    「ちょ、子供扱いしないで下さいって」
     ロバートがうまく応じたところで、筆談を再開する。
    《知り合いか?》
    《昔のね 2、3回 一緒に賞金首追ってたことがあるわ》
    《賞金稼ぎか》
    《当たり 名前はデズモンド・キャンバー 自称『銀旋風のデズ』》
    《アホな通り名だな》
    《同感 誰もそんな呼び方しなかったわ あたしも『空回りのデズ』ってからかってた》
    《とにかく問題なのは》
     のんきそうな表情を浮かべて見せつつ、アデルはこう続けた。
    《そいつらも捜査局のヤツらも 偶然ここに居合わせたのか? それとも俺たちに関係があるのか だ》

    PageTop▲

    DETECTIVE WESTERN 7 ~ 消えた鉄道王 ~ 4

    DETECTIVE WESTERN

    ウエスタン小説、第4話。
    敵を制するには、まず味方から。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    4.
    「流石と言うか、阿漕(あこぎ)と言うか、……ね」
     U州へ向かう列車の中で経緯を聞いたエミルは肩をすくめ、こう尋ねてきた。
    「で、あたしは今回もあんたに同行するわけね」
    「ああ、そこはいつも通りだ」
    「その点は別に、どうこう言うつもりは無いわ。
     でもなんでまた、コイツを連れてくの?」
     そう言って、エミルは対面の席で眠りこけているロバートを指差す。
    「いくらもう探す相手が見付かってて、後は連れてくだけって言っても、2人いれば十分でしょ?」
    「理由は2つだそうだ」
     アデルは頭をかきながら、説明する。
    「1つは、日当稼ぎだ。今回の条件、『探偵1人につき1日1ドル』だからな。
     3人で向かえば1日3ドル、必要経費を引いたとしても1日で2ドル近いプラスになる。U州に行って帰ってってだけでも2、30ドルの儲けってわけさ」
    「セコいわね」
    「実にそう思うよ。で、理由の2つめは、『エクスキューズのため』だってさ」
    「つまり『未熟な調査員がいたせいで、調査に数日を要しました』って言い訳したいってこと?」
    「その分、増えるしな。日数が」
    「呆れた」
     本当に呆れた顔を見せるエミルに、アデルはニヤニヤと笑いかけた。
    「いいじゃないか。俺たちにしても、遊んで給料もらえるようなもんだ」
    「前回の仕事だってそんなに大した仕事してないじゃない。
     こんなことばっかりやってたら勘が鈍って、いざって言う時困るわよ」
    「その点は同感かな。俺にしたって、次はもうちょい歯ごたえのある仕事を希望したいね」
     当たり障りのない返事をダラダラと返しながら、アデルは局長と交わしていた「密談」を思い出していた。



    「そして3つ目の理由だが、これは私と君だけの話にしておいてくれ」
     局長から2つの呆れた理由を聞かされていたアデルは、トゲトゲしく返した。
    「なんです? 他にどんな儲け話が?」
    「そうじゃあない。言い換えよう、これはエミル嬢に聞かせたくない話だ」
    「……って言うと?」
     真面目な顔になった局長を見て、アデルも背筋を正す。
    「しばらく君に随行させることで、エミル嬢を探偵局から遠ざけておきたい。私の調べ物を、彼女に悟らせないためにね」
    「調べ物……。こないだ言ってた、シャタリーヌとヴェルヌの?」
    「そうだ。鋭いエミル嬢なら、私が何かしらコソコソやっていて、気付かないと言うことは恐らくあるまい。事実、彼女はそれとなく、私や君の動向を伺っている節があった。
     君も覚えがあるんじゃあないか?」
     そう問われ、アデルはここ数週間のエミルの様子を振り返る。
    「……そうですね。確かに最近、話したりメシ食ったりする機会が多いですね」
    「うむ。これではうかつに調査すれば、彼女に悟られてしまうかも知れん。
     そうなった場合、我々にとってあまりいい結果には結びつくまい。以前に局を抜けようとしたこともあるからね」
    「なるほど。……じゃあ、ロバートのことは?」
     尋ねられ、局長は肩をすくめる。
    「エミル嬢は鋭いと言っただろう? このタイミングで君と彼女だけをU州へ追いやれば、彼女は私の真意に気付くかも知れん。
     それをごまかすには、もっと『らしい』名目を聞かせてやった方がいい。それがさっきの『儲け話』だ。
     彼女には私が『カネにがめつくてセコい小悪党』であると、そう思わせておくんだ」
    「……承知しました」



    「どうしたの?」
     エミルに尋ねられ、アデルは我に返る。
    「ん? 何がだ?」
    「ボーッとしてたけど、考え事でも?」
    「ああ……。まあ、そんなトコだ。帰ったらジョーンズの店のコテージパイが食いたいなーって」
    「アハハ……、そんなこと?
     ご飯のことでそんな、眉間にしわ寄せるほど考え事するの? 意外と食いしん坊なのね、あんた」
    「へへ……、ほっとけ。ジャガイモ料理好きなんだよ、俺は」
     アデルは適当にごまかし、3つ目の理由について思い返すのをやめた。

    PageTop▲

    DETECTIVE WESTERN 7 ~ 消えた鉄道王 ~ 3

    DETECTIVE WESTERN

    ウエスタン小説、第3話。
    19世紀末の買収騒動。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    3.
    W&B鉄道 アトランティック海運買収計画を断念 経営破綻のおそれありとの意見も

     西部開拓の一翼を担う鉄道会社、ワットウッド&ボールドロイド西部開拓鉄道が今年はじめより進めてきたアトランティック海運の買収計画について、同社最高経営責任者であるボールドロイド氏は昨日12日、正式に同計画を中止することを発表した。
     ボールドロイド氏は計画断念の理由を『アトランティック海運の実際の収益率が当初算定されていたものより低く、買収資金の回収が当面見込めないため』としているが、関係者筋によれば、『買収資金の確保が難しくなったことから、同計画の断念に至ったのではないか』とのこと。
     また、同社は前四半期において最高経営責任者交代以来最大の減益を計上しており、『同社の経営状態は著しく悪化していると見て間違い無い』、『将来的に経営が破綻するおそれもあるのではないか』との意見も出ている」




    「この記事はどこまでが真実なのでしょうか?」
     尋ねた局長に、ロドニーは顔を若干青ざめさせつつ、首を横に、力無く振った。
    「詳しいことは俺には分からん。経営のケの字も知らんし、スチュアートさんがそんな内々のこと、部外者の俺に話すわけも無いからな。
     だけどスチュアートさんがヤバいことになってるってのは側で見てりゃ分かるし、困ってるってんなら、助けになってやりたいんだ。
     だから頼む! 俺の依頼を受けてくれないか!?」
     がばっと頭を下げて頼み込んだロドニーに、アデルは局長の顔を伺った。
    「どうします……、局長?」
    「議論の必要は無かろう。経緯や必要性はどうあれ、人探しを依頼されて断る探偵はいるまい?」
     そう返し、局長はまだ頭を下げたままのロドニーの肩に手を置いた。
    「リーランドさん。もう一度言いますが、我々は探偵です。依頼があれば基本的にお受けするのが、我々の流儀です。
     無論、お代はそれなりに頂きますが」
    「か、カネなら勿論出す! いくらだ!?」
     顔を挙げたロドニーに、局長はにっこりと温かみのある笑顔を浮かべながら、こう返した。
    「まず基本料金が50ドル。そして成功報酬が150ドル。あとは探偵1人につき、1日1ドルの活動費をいただければ」
    「いくらかかってもいい。いくらでも出してやるよ。
     その代わり、絶対見つけ出してくれ。頼んだぜ」

     ロドニーが探偵局を後にするのを窓から眺めながら、局長はアデルに切り出した。
    「アデル。今回の依頼、君が担当してくれるかね?」
    「ええ、まあ。知り合いですし」
    「うむ、それなら話が早い。
     では明日より早速、U州に向かってくれ」
    「へ?」
     ポンと命じられ、アデルはきょとんとする。
    「何故U州に?」
    「そこにA……、いや、件のアーサー・ボールドロイドがいるからだ」
    「は?」
     局長が何を言っているのか理解できず、アデルは面食らう。
    「ちょ、ちょっと待って下さい。まだ俺、調査も何も」
    「ああ、調査は終わっているよ。失踪の一ヶ月後くらいにね」
     局長の言葉に、アデルは口をぱくぱくとさせることしかできない。
    「『どうして居場所が分かっているのに、依頼主に何も言わなかった』と言いたげな顔だな。
     居場所を言ってしまったら、我々のやることが無くなってしまうだろう? せっかく調査料諸々が入ると言うのに、むざむざタダで情報を渡してしまうことはあるまい」
    「で、でも」
    「私は探偵だが、その前に我がパディントン探偵局の局長、つまり会社の社長だ。
     儲け話をみすみす逃すような社長が、どこにいると言うのかね?」
    「……局長、アンタ本っ当にズルいなぁ」
     アデルは額を押さえ、その場にしゃがみ込んだ。

    PageTop▲

    DETECTIVE WESTERN 7 ~ 消えた鉄道王 ~ 2

    DETECTIVE WESTERN

    ウエスタン小説、第2話。
    機関車バカ、ふたたび。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    2.
    「よーっす、お久しぶり」
     応接室に入るなり、あごひげの男からフランクに挨拶され、アデルは面食らった。
    「え、あ、……お、お久しぶり?」
    「なんだよ、俺の顔忘れたのか? つれないねぇ」
    「えーと……」
     アデルは記憶をたどり、そしてようやく、相手の名前を思い出した。
    「……あ! そうだ、ロドニー! ロドニー・リーランド! 機関車バ、……機関車ギーク(オタク)の」
    「そうそう、俺、俺」
     そこでようやく、アデルはロドニーと握手を交わした。
    「いや、久しぶり過ぎてマジで忘れてた。悪いな」
    「いいってことよ。もうあれから、半年は過ぎてるし」
    「いや、もっとだぜ」
    「ありゃ、そうだったか? いやぁ、何しろ引きこもってると、新聞もろくに読まなくなっちまうからなぁ」
     と、アデルよりも先に応接室に来ていたパディントン局長が、穏やかな口調でロドニーに尋ねる。
    「それでリーランドさん、本日はどのようなご用件で、当探偵局にいらっしゃったのでしょうか?」
    「ああ、そうだった。
     いやさ、おたくら探偵さんだろ? ちょっと依頼したいんだわ」
    「依頼? 機関車関係か?」
     そう尋ね返したアデルに、ロドニーは首を傾げながら応じる。
    「まあ、そっち関係と言えばそう言えるかな」
    「何だよ? 機関車を時速88マイルまで加速させたいだとか言うんじゃないだろうな」
    「んなことお前さんたちに頼むかよ。そんなノウハウ聞くなら探偵局じゃなく、石炭売りか鍛冶屋にでも相談するっつの。
     そうじゃなくて鉄道関係、つーか鉄道会社関係だな」
    「鉄道会社?」
     おうむ返しに尋ね返し、今度はアデルが首を傾げる。
    「アンタ、廃業したって言ってたじゃないか。再開するのか?」
    「いや、そう言うつもりじゃない。俺じゃなく、俺の恩師に関わる依頼なんだ。
     10年前に失踪した、ボールドロイドって男を探して欲しい」
    「ボールドロイド……」
     静かに話を聞いていた局長が、口を挟む。
    「10年前に失踪した、アーサー・ボールドロイド氏のことでしょうか?」
    「え? あ、ああ、そうだ。知ってるのか?」
     ぎょっとした顔をしているロドニーに、局長はにっこり笑って答える。
    「合衆国有数の実業家でしたからな。今も天才経営者と絶賛する者は、決して少なくはないでしょう」
    「そう、その通りだ。そして、だからこそ今、探すべき男なんだ」
    「ふむ。……失礼、少々席を外します」
     そこで突然、局長は席を立ち、応接室を離れる。
    「ん、ん?」
     面食らった様子のロドニーに対し、アデルは「ああ」と声を上げる。
    「きっと局長、新聞を取りに行ったんだな」
    「新聞? ……いや、そうか。まあ、報道もされてるよな、あれだけの騒ぎじゃ」
     アデルの予想通り、程無くして局長は、数日前の新聞を手に戻って来た。
    「察するにスチュアート・ボールドロイド氏の件ですな?」
    「ああ、そうだ。さっき言ったA・ボールドロイド氏の息子で、現W&B鉄道の最高経営責任者だ。
     そして俺の、鉄道関係の師匠でもあり、かけがえのない友人でもある」
     そう言ったロドニーの顔は、暗く沈んだものとなっていた。
    「頼む、ボールドロイド氏を何としてでも見つけ出して、スチュアートさんを救ってくれ。
     あの人は今、とんでもなく困ってるんだ」
     ロドニーは局長の持っている新聞を指差し、ついには顔を覆ってしまった。

    「W&B鉄道 アトランティック海運買収計画を断念 経営破綻のおそれありとの意見も」

    PageTop▲

    DETECTIVE WESTERN 7 ~ 消えた鉄道王 ~ 1

    DETECTIVE WESTERN

    ウエスタン小説、第7弾。
    「王」と呼ばれた男。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    1.
     周知の事実であるが、アメリカ合衆国には「国王」がいない。
     これは建国当初より、合衆国が「自由と平等」の精神を重んじた結果である。即ち国王などと言う「絶対君主」、唯一無二の存在が人民の中に、また、国家の中にある限り、その存在から人民が「自由」になることは叶わず、「平等」もまた、訪れ得ないからである。
     なお、実際にアメリカ独立戦争後、初代大統領ワシントンを国王に立てようと言う動きが民衆の間で沸き起こったこともあるが、ワシントン本人が「自由と平等」の観点から、これを固辞している。
     結局、建国以来一度も国王が誕生しないまま、現在に至っている。

     とは言え、合衆国の中で並々ならぬ業績と富を手にし、「王」と称された者たちは数多く存在する。
     古くは鉄鋼王カーネギー、石油王ロックフェラー、自動車王フォード、近年では不動産王トランプやIT王ゲイツ、投資王バフェットをはじめとして、合衆国の産業界はこの200余年で、数多くの王を輩出している。
     勿論、西部開拓史における産業発展の代名詞、鉄道業界においても、数多くの王が現れた。最も有名なのはニューヨーク・セントラル鉄道など数多くの鉄道会社を有していた、ヴァンダービルト。その他にもモルガン、グールドなど、19世紀アメリカ産業界の中核、大動脈となっていた鉄道に関わり、巨額の財を成した者は少なくない。
     そしてこの男もまた、鉄道王と称されるべき一人だった。



    「本気かね、アーサー?」
     対面に座る友の言葉に、彼は食事の手を止め、まじまじと相手を見つめた。
    「本気だとも、メルヴィン。私は今年限りで引退する。後のことは息子に託そうと思っている」
    「考え直せないのか? 君に去られてしまえば、わしはますます、会社からただの金庫番扱いされてしまう。
     いや、それ以前にだ。優れた経営手腕を持ち、わしの良き理解者であった君を失うのは、会社にとっても、わしにとっても大きな痛手だ」
    「ありがとう。そう言ってくれるのはとても嬉しいし、最大級の賛辞だと思っている。
     しかし私の出番はもう終わったのだ。この前の買収作戦が失敗して以降、私の地盤はぐらついている。早晩、株主や投資家たちが責め立てに来るだろう。
     そうなればきっと、君にも迷惑が及ぶ」
    「わしは、そんなことは構わん。経営権を手放せと言うのならば、そうしてやる。そんなことはわしにとって、痛手でもなんでもない。
     本当に、身を切られるほどの痛手は、君を失うことだ。君がわしの元を去ることは、100万ドルを失うことよりも、はるかに大きな損失だよ」
     メルヴィンの説得に、アーサーは肩をすくめるばかりだった。
    「そうまで言ってくれるのは、今では恐らく君だけだよ、メルヴィン。私としてもできる限りは、君の期待に応えられればとは思っているのだ。
     しかしだな、メルヴィン」
     アーサーは顔を両手で覆い、椅子にもたれかかる。
    「私は、もう疲れたのだ。だから頼む、メルヴィン。休ませてくれ」
    「……アーサー……」
     憔悴しきった様子を見せるアーサーに、メルヴィンは彼の説得を諦めた。

     それから数日後――西部有数の鉄道会社、ワットウッド&ボールドロイド西部開拓鉄道は、最高経営責任者であったアーサー・ボールドロイド氏の辞任を発表した。
     また、この日以降、同社の共同経営者であったメルヴィン・ワットウッド氏も西部の屋敷にこもるようになり、事実上、経営権を手放した。

    PageTop▲

    イラスト;長耳(汎用イメージ)

    イラスト練習/実践

    新企画、最後は長耳。

    線画版。


    以下、種族紹介補足1より抜粋。

     長耳:全種族中、最も強い魔力を有する。また、思考が精神性・協調性に寄っており、共感力も高い。
     魔術師や研究者向き。


    普通に「長耳(エルフ)」だとか「魔術師」と書いていますが、
    残念ながら現実世界において、両者とも知り合いがいません。
    (猫耳やら狼耳やら色々描いてて、何を今更、ですが)
    なので想像半分、雰囲気半分に描いています。
    「なんか常人には理解できないような研究をしてる、浮世離れした人」なイメージ。

    どうでもいいですが、今回ポーズをあれこれ考えていたものの、
    どうしても花京院典明になってしまって難儀しました。
    前髪が原因でしょうね。

    続いてカラー版。


    前回と打って変わって、色合いもなんだか胡散臭げ。
    ピンク系で統一した男子ってそうそういない。
    前からこんな人が歩いてきたら、僕はそれとなく角を曲がります。

    PageTop▲

    イラスト;短耳(汎用イメージ)

    イラスト練習/実践

    新企画、第7弾は短耳。

    線画版。


    以下、種族紹介補足1より抜粋。

     短耳:他の種族に比べるとオールマイティな傾向がある。
     言い換えればどんな環境に対しても、非常に柔軟に対応できる。


    さらに言い換えれば「クセが無い」とも取れます。
    と言うわけで、個性抑えめな制服姿。
    (と言っても学生ではなく、OLさんっぽいイメージですが)

    続いてカラー版。


    色味もクセのない感じでまとめました。
    ……ん? この色合い……どこかで……どう……森……
    金髪だったらアウトだった気がしないでもない。

    PageTop▲

    2017年4月携帯待受

    携帯待受

    AlfaRomeo 8C

    AlfaRomeo 8C

    AlfaRomeo 8C  AlfaRomeo 8C

    2017年4月の壁紙。
    アルファロメオのスーパーカー、8Cコンペティツィオーネ。

    いつものようにtwitterで何色にするか、アンケートを募ったんですが、
    今回は「イタリア車だから赤色にしよう」と、かなり偏った選択肢にしていました。
    しかしアンケート実施後のTLにて、とあるアルファロメオ愛好家の方のツイートと、
    それに添付された画像を目にし、黄色も良かったんじゃないかと、ちょっと後悔。
    次回のアンケートはもうちょっと事前調査を行いつつ、バリエーションを考慮しようと思います。



    次回もカラーに関して、twitterにてアンケートを行う予定です。
    ブログトップページ、もしくはこちらから、私、黄輪のTLに飛ぶことができます。
    よろしければご参加下さい。



    Calender picture application by Henry Le Chatelier

    PageTop▲

    イラスト;熊獣人(汎用イメージ)

    イラスト練習/実践

    新企画、第6弾は熊獣人。

    線画版。


    以下、種族紹介補足1より抜粋。

     熊獣人:全種族中最大の筋力・膂力を有しており、体格も一際大きい。
     兵士や格闘家、アスリート向き。


    と言うわけで軍人風。
    もっと筋肉質に描きたかったんですが、自分の現在の画力ではこれが精一杯。
    なお、今回参考にしたのは自衛隊の画像。
    なので捧げ銃に使ってる小銃も、日本製をモチーフにしています。
    (大分簡略化してありますが)

    続いてカラー版。


    参考画像が迷彩服だったので、それに倣ってこちらも迷彩柄。

    PageTop▲

    イラスト;兎獣人(汎用イメージ)

    イラスト練習/実践

    新企画、第5弾は兎獣人。

    線画版。


    以下、種族紹介補足1より抜粋。

     兎獣人:美術センスが非常に優れており、歴史的に有名な芸術品や有名ファッションブランドは、
     大抵彼らが関わっている。


    イラストのイメージはファッションデザイナー。
    ちなみに(自分の想像上)彼には兎尻尾もありますが、
    このアングルと尻尾のサイズでは、残念ながら見えません。

    続いてカラー版。


    周知の事実だと思いますが、兎で目が赤いのはアルビノ種だけ。
    一般的には黒い目です。
    今回、一般的と思われる目の色と毛並みにしてみました。
    それ以外は派手めに。

    PageTop▲

    イラスト;虎獣人(汎用イメージ)

    イラスト練習/実践

    新企画、第4弾は虎獣人。

    線画版。


    以下、種族紹介補足1より抜粋。

     虎獣人:高い身体能力と運動神経を持ち、また、食欲旺盛でグルメ。
     そのためか兵士や格闘家、アスリートになる一方で、料理人になる者が多い。


    これまで掲載した虎獣人はこれを含めて4枚。
    うち3枚が、料理人。(残り1枚も物語の進行によって料理人の道へ)
    本当に双月世界の「虎」たちは、グルメなようで。

    続いてカラー版。


    コックコートは白が基本だと思いますが、
    これまでの(ドット絵での)経験上、イラストで真っ白な色はインパクトに欠ける上、視認性が悪すぎる。
    なのでほんのりオリーブ色にしてみました。
    その他タイや髪留め、目の色もオリーブ色。

    PageTop▲

    2017年3月携帯待受

    携帯待受

    LEXUS LFA(LFA10)

    LEXUS LFA(LFA10)

    LEXUS LFA(LFA10)  LEXUS LFA(LFA10)

    2017年3月の壁紙。
    レクサスのスーパーカー、LFA。

    近年は日本でもよく見かけるようになったブランド、レクサス。
    知っている人は知っていると思いますが、これは元々、トヨタの海外向け高級車ブランド。
    トヨタにおけるソアラやハリアー、アルテッツァなどの車種が、
    レクサスではSC、RX、ISなどと言った名前で販売されています。
    (なお、LFAはレクサスブランドのみで販売されていました。
    2017年現在、トヨタからの販売はされていません)



    そろそろ国内のスーパーカーは粗方取り上げたと思うので、
    次回からはそろそろ、外国のスーパーカーに目を向けていく予定です。
    そちらもカラーに関して、twitterにてアンケートを行う予定です。
    ブログトップページ、もしくはこちらから、私、黄輪のTLに飛ぶことができます。
    よろしければご参加下さい。



    Calender picture application by Henry Le Chatelier

    PageTop▲

    イラスト;狼獣人(汎用イメージ)

    イラスト練習/実践

    新企画、第3弾は狐獣人。

    線画版。


    以下、種族紹介補足1より抜粋。

     狼獣人:体格に恵まれており、また、他の種族には真似できない、非常に強い集中力を発揮できる。
     兵士やアスリート、職人向き。


    双月シリーズで、「狼」+「兵士」で連想したのが、黒炎教団の人たち。
    と言うわけで教団の僧兵風。

    続いてカラー版。


    紺色系で統一してみました。
    あと、今回は肌をちょっと色黒に。

    PageTop▲

    イラスト;狐獣人(汎用イメージ)

    イラスト練習/実践

    新企画、第2弾は狐獣人。

    線画版。


    以下、種族紹介補足1より抜粋。

     狐獣人:知能がズバ抜けて高く、複雑なモノを処理する能力に長けている。
     商人や研究者、魔術師向き。


    前回の追記でぼやいてましたが、狐と狼の描き分けの違いがまだ分かりません。
    そして「眼鏡どうやって付ければいいんだ問題」。
    耳について、現時点での対策や考察としては、
    狼も狐も耳の形はほぼ一緒。ちょっと角度が違う、
    ……と言う感じで描き分けしようと思います。
    眼鏡は鼻眼鏡とかモノクルとか、そんな感じでいいかなぁ、と。

    続いてカラー版。


    双月シリーズで狐獣人と言えば、金火狐一族。
    と言うわけで今回は、金髪に赤メッシュ。

    PageTop▲

    イラスト;猫獣人(汎用イメージ)

    イラスト練習/実践

    以前に公約していた新企画、ボチボチ進めていきます。
    まずは猫獣人のイメージ。

    線画版。


    以下、種族紹介補足1より抜粋。

     猫獣人:五感が飛び抜けて鋭く、他の種族が気付けないようなものを悟れることがある。
     技術者や発明家、研究者、職人が多い。


    と言うわけで今回は職人風。
    続いてカラー版。


    前回、瞳が単なる線だったので、今回は注力してみました。

    PageTop▲

    2017年2月携帯待受

    携帯待受

    HONDA NSX(NC1)

    HONDA NSX(NC1)

    HONDA NSX(NC1)  HONDA NSX(NC1)

    2017年2月の壁紙。
    GT-Rと双璧を成すホンダのスーパーカー、NSX。

    今年は休日が少ない年。
    日本で制定されている祝日のうち、
    建国記念日(2/11)、昭和の日(4/29)、秋分の日(9/23)、
    そして天皇誕生日(12/23)が土曜とかぶっており、
    休日が例年より4日減ります。
    その第一弾がいきなり、2月からやって来ます。
    なんだかげんなり。

    そう言えば昔、同じようなことをお伝えした気がする……。
    長くブログを続けていると、こんなこともあるもんですね。



    次回もカラーに関して、twitterにてアンケートを行う予定です。
    ブログトップページ、もしくはこちらから、私、黄輪のTLに飛ぶことができます。
    よろしければご参加下さい。



    Calender picture application by Henry Le Chatelier

    PageTop▲

    新企画の構想

    雑記

    さて、「イラスト練習を再開する」と言ったものの、
    正直言って現在、これと言って描きたいモノが特にありません。
    (リクエストはいずれお答えするつもりではありますが……。もう少々お待ちください)
    そこで、以前にあちこちにお願いしたものの、
    お断りされたり、OKされた後に音信不通になったりした企画を、
    自分で消化しようかと思います。

    「双月千年世界」の種族紹介ですが、
    これについて各種族のイラストがあればいいかもと考えていました。
    ただ、描く側にとっては特徴や細かい設定の無い、かなりぼんやりしたお願いであり、
    その点が敬遠されたり音沙汰が無くなったりした理由の一つなのかな、と思われます。
    なので今回、自分で描くことにしました。
    ともかく企画倒れにならないよう、全8回とし、毎週月曜に掲載する予定とします。



    願わくば、これを参考にして、誰かが二次的に描いてくれたりしないかなー、……なんて。

    PageTop▲

    イラスト;克天狐(2回目)

    イラスト練習/実践

    4ヶ月ぶりにイラスト描いてみました。
    天狐ちゃん。

    ちゃんとした三白眼を描いてみたいなーと思い立ち、
    そう言う顔してそうなキャラを、自分の作品の中からピックアップしました。

    そしてカラー版。

    前回に比べれば、随分Photoshopの真価を発揮できたと思います。
    レイヤーとか色々。

    基本的にここ十数年、ドット絵をWindowsに備え付けのペイントで描いていたせいで、
    「レイヤー機能を使って絵を描く」と言う発想が、まったくありませんでした。
    Photoshopの持ち腐れですw

    PageTop▲

    ««

    Menu

    検索フォーム

    最新記事

    最新コメント

    カテゴリ

    プロフィール

    黄輪

    Author:黄輪
    猫と中華と可愛いものが好きなモノ書きです。ドット絵も描けますよ(*゚ー゚)ノシ

    ブロとも申請フォーム

    オンラインカウンター

    現在の閲覧者数:

    現在の閲覧者数:

    QRコード

    QRコード